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Charと佐藤タイジのギター共演が実現 『ソラリズム夏2021』オフィシャルレポート到着

SPICE

Char、佐藤タイジ

新型コロナウイルスの蔓延によって、壊滅状態にまで追い込まれた音楽の場。1年以上経った今も、数え切れないほどのフェスやイベントが中止に追い込まれている。
先が見えない厳しいこの現状に、シアターブルックの佐藤タイジはソラリズムという提案を投げかけた。

佐藤タイジ



ソラリズムとは、屋外の広場や公園などの野外ステージを有効活用して、家族で安心して楽しめる音楽中心の場を構築するアクションのこと。野外フェスの新たな形ともいえよう。
7月18日には、ソラリズムの第2回目となるイベント『ソラリズム夏2021』が開催された。
会場は多摩あきがわライブフォレスト自然人村。東京・あきる野市の町並みと山裾が触れ合う森の中にあるキャンプ場『深澤渓・自然人村』内に誕生した、準常設の野外ライブ会場である。

イベント当日は天候に恵まれ、昼過ぎには気温30度を超えていた。頭上には限りない青空、ステージ周辺には森や川。自然溢れる素晴らしいロケーションである。
タイジを筆頭としたロックアーティストの演奏以外にも、DJ、民謡、盆踊り、トークプログラムなど、ジャンルを超えたパフォーマンスがラインナップ。約7時間に及ぶスケールの大きなイベントとなった。

ライブ会場は深沢ステージ、メインとなるライブフォレストステージの2つ。
『深澤渓・自然人村』の入口からほど近い深沢ステージで喝采を浴びていたのは、ジェンベ奏者のオマール・ゲンデファル率いるアフロビートバンド、Afro Begue。津田 悠佑のギターがスリリングに鳴るなか、超絶ベーシストのKenKen、オマール、ドラムの佐々木俊之が織りなすグルーブは圧巻。観客は暑さをものともせず、力強いビートに身を任せていた。

Afro Begue

KenKen



ライブフォレストステージ、15時開始は清春BAND SET。昼間の屋外イベントとは縁遠いイメージの清春だが、タイダイのTシャツにダメージジーンズという夏らしいラフな装いでステージを裸足で駆け回り盛り上げる。レッド・ツェッペリンを彷彿させる重厚なサウンドに張り合うように、パワフルにシャウト。50分弱の持ち時間ではあったが、大きな存在感を残した。

清春

清春BAND SET

ライブを終えたばかりの清春は、同ステージにて行われた『コロナ禍音楽業界救済大作戦!野外ライブとソラリズムの可能性!?』と題したトークショーにも参加。「ライブハウスは大変そう」と語る清春自身も六本木でバーを営む似た立場。「(コロナの影響で)半年、店を閉めている」と、苦しい現状を嘆き、国の救済に疑問を呈する場面も。

メインステージ後半はJesse Mcfaddinからスタート。椅子に腰かけ、アコースティックギターを手にしながらリラックスモードで歌うJesse。父親であるCharとのレコーディングエピソードと共に、全6曲を披露した。

Jesse Mcfaddin

谷川のせせらぎ、セミの鳴き声などをBGMに、キーボードが幻想的な音を奏で出す。イベントのラストを飾るシアターブルックの4名がステージに上がった。

「音楽は不要不急ではない。我々にとって必要な文化だということを、この自然の中で感じました。これからもこのイベントを続けていこうと思います」

第一声を挙げたタイジは、激しいドラムとベースに呼応するようにギターを饒舌に弾きまくり、ポップかつロックな3曲を演奏。

シアターブルック

「こんな時代だけど、素晴らしいパーティーになって本当によかった。みんなとここで集まれている。美しい光景じゃないですか。子供たちが遊んでいるのとか」

ソラリズムの理念に共感して会場に集まった人々に感謝の言葉を投げかけた。

続く2曲はシアターブルックの真骨頂ともいえる70年代ロックテイスト溢れるかっこいいナンバー。1曲10分前後というスケール感に、誰もが圧倒されたであろう。

そして、タイジの「日本が誇る宝物、Char!!」との呼び声と共に、ゲストのCharが登場。
ギターから流れるメロディーは「Shinin' You Shinin' Day」。1976年に発表された、Charが21歳のときの名曲である。Charにしか出せない色気ある歌声とギターサウンドが、大自然を覆いつくした。

Char

次はタイジがメインボーカルを取り、Charのギターに寄り添うようにブルージーな歌声をたっぷりと。
打って変わって今度はミディアムテンポのファンキーかつヘビーな曲。ふたりで選んだプリンスのカバーとのこと。Charとのギターバトルを楽しんでいるタイジの表情が印象的だ。

熱演をよそに日は既に落ち、深い闇がステージを包み込む頃、Charがギターをかき鳴らした。代表曲のひとつ「Smoky」である。
ふたりのボーカリスト兼ギタリストは、歌のパートを分け合い、声を振り絞る。シアターブルックのメンバーたちもエモーショナルなビートを叩き出す。スリリングなプレイに観客は酔いしれていった。

ラストはシアターブルックの「ありったけの愛」。深沢ステージに出演していた金子マリと、ジェンベ奏者のオマール・ゲンデファルも加わり、ムードは最高潮。Charのギター、オマールのジェンベ、金子のコーラスをバックに、タイジの歌声があきる野の森林に響き渡り、『ソラリズム夏2021』は幕を閉じた。

金子マリ(左)

文=シン上田

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