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地元で愛される唐揚げとやさしさに包まれるひととき 柳井市「やないろ」

山口さん

山口県柳井市の白壁の町並みは、江戸時代から続く歴史が色濃く残る風情豊かな観光スポットです。
その中に、古民家の魅力をそのままに活かした「やないろ」(柳井市柳井津457)というお店があります。

【写真はこちら】地域食材満載!塩麴唐揚げと醤油ソフトクリーム

温かみのある木造の建物が特徴で、訪れる人をそっと迎え入れてくれます。

白壁の町並みに溶け込む「やないろ」の佇まい

店内には雑貨が数多く並び、
優しい光の中でほっと心が安らぐ空間が広がっています。

地域の文化を感じられるこの場所は、
観光客だけでなく地元の人々にとっても憩いの場として愛されています。

店内に飾られている金魚ちょうちんは、地元の作家や学生たちの手によって作られています。
実は、この金魚ちょうちんは一つ一つ顔が異なっていて、訪れるたびに違った表情に出会える楽しみがあります。

一晩寝かせた「塩麹唐揚げプレート」のこだわり

「やないろ」の看板メニューは「塩麹唐揚げプレート」。

塩麴唐揚げプレート 1,180円 ※季節等によって内容は変わります。

地元産の新鮮な鶏肉を一晩じっくり塩麹に漬け込むことで、
肉の繊維をやわらかくし、ジューシーな旨みを引き出します。

揚げるときの油温度は160〜170度にしっかり管理し、
じっくりと揚げることで外はカリッと、中はふんわりジューシーな仕上がりに。

大きさにもこだわっており、ボリュームも満点。

外はサクッ、中はフワッと旨味が飛び出してきます。
食べるほどに麹の甘みと鶏肉の旨みが口いっぱいに広がります。

唐揚げといえばお米が欲しいですよね。

なんとお米も地元・柳井産なんです。
ふっくらしておりみずみずしいので、唐揚げだけでなく、どんな食材にも合うんです。

地元高校生とともに育てる季節の味わい

塩麴唐揚げプレートには、彩り豊かな小鉢がたくさん添えられています。

小鉢の内容は季節に合わせて変わりますが、

必ず山口県の郷土料理「けんちょう」が添えられています。

甘辛い味付けでごはんが進みます。
四季折々の味わいとともに、郷土の味も楽しめるのが魅力です。

店内で使われる野菜の中には、地元の農家や学生たちが育てたものもあります。

「地域の皆さんとつながるお店にしたい」と語る店長の中本英宏さん。
その気持ちが、この店が長く愛される理由になっているのです。

細部に宿る「柳井らしさ」へのこだわり

「やないろ」では、料理だけでなく小さなところにも地域愛が行き届いています。

箸置きは金魚ちょうちんの形をしています。

また、サラダにかけるドレッシングのラベルは、
地元の醤油メーカー佐川醤油店が「やないろ」専用に特別デザインしたものです。

ソフトクリームの新しい味覚体験

「やないろ」の食後の定番スイーツが「甘露醤油ソフトクリーム」です。

甘露醤油ソフトクリーム 480円

濃厚なバニラソフトクリームに甘露醤油の特製ソースがたっぷりかかっています。

クッキーの形をしたスプーンが添えられているのが特徴で、食べられるのも嬉しいポイントです。

口に入れた瞬間はバニラの優しい甘さが広がりますが、
後から追いかけてくる甘露醤油のまろやかな塩味が絶妙なハーモニーを奏でます。
カラメルのような香ばしい風味も感じられ、
これまでにない新感覚のデザートとして子どもから大人まで幅広い層に人気です。

メロンソーダフロート 500円

夏の定番メロンソーダフロートも大人気です!

子どもたちの居場所「こども食堂」としての役割

「やないろ」では店の2階を活用し、毎週日曜日に「こども食堂」を開催しています。

地域の住民やボランティアの方々とともに、子どもたちと楽しい食事の時間を過ごしています。

食を通じて、地域のつながりや温かな交流が広がっているのが感じられます。

こども食堂では、子どもたち自身もメニュー開発に参加しています。

そのため、食べる楽しさだけでなく、つくる喜びも体験できる場となっています。

5月には、子どもたちと一緒に「瓦そば」を作ったそうです。

地域の味を楽しみながら、みんなで作る時間が楽しい思い出になっています。

「やないろ」の開店のきっかけは、このこども食堂の活動をしたいという想いからでした。
地域の子どもたちの笑顔を何より大切にし、そのつながりが、地域全体に温かな輪を広げています。

「やないろ」が紡ぐ地域の未来

「やないろ」は単なる飲食店ではなく、地域の歴史や文化、住民の思いが織りなす文化の発信地です。

「こども食堂では、瞬間瞬間が子どもたちにとっての居場所となり、その居場所に私も居られることがとてもうれしい」と語る中本英宏さん。

そんな想いが、「やないろ」の温かな雰囲気や居心地の良さにつながっているのかもしれません。

白壁の町並みを訪れた際には、ぜひ「やないろ」に足を運んでみてください。
地域の温もりと味が心を満たし、訪れる人にとって特別な時間となるでしょう。

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