トランプは関税を勘違いしていた?大竹まことがアメリカ情勢を政治学者に聞く
お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) 3月7日の放送は、晶文社から発売中の『言いたいことが言えないひとの政治学』を著した、政治学者の岡田憲治氏を招き、金曜パートナーの壇蜜とともにお話を伺った。
大竹「政治学者ということで、御本の話も伺いたいんですが、今の世界の混迷している状況を岡田さんはどう見てるのかなと思って。トランプ大統領のことが結構、世界ではてんやわんやの状況になってますけど、どういったことだとお思いになっていますか?」
岡田「トランプは、私たちに課せられた高い授業料だと思ってますね。神はね…神なんて軽々しく言っちゃいけないですけど、普遍的なるものはドナルド・トランプを私達に提供して、学べと。衝撃的だったのは、関税はメキシコとカナダが払うものだって」
大竹「はいはい」
岡田「え?すいません、ミスター・プレジデント。関税は、関税分高いものをアメリカ国民が払うという理解でよろしいでしょうか、というやり取りがあったんです。どうもトランプは、関税はカナダ政府とメキシコ政府が払うものだと思ってたかもしれない」
大竹「あああ~」
岡田「ちょっと考えると背筋に戦慄が走る(笑)」
大竹「大いなる勘違い」
岡田「関税は誰が負担するのか知らない人に7000万票投票したのかっていう、あんまり信じたくない話ですよね」
大竹「そうですよね。これによって市民たちは高い関税をかけた物を買わなくちゃいけないってことになりますからね」
岡田「相当数の人たちがトランプに投票しているわけですね。その人たちが一番困るのは、物価が上がることじゃないですか」
壇蜜「だって払うのは、その人達ですよね」
岡田「関税分の負担は、トランプに投票した人が払うわけじゃないですか。関税の目的っていうのは、要するに国内産業を守るため」
大竹「そうですよね」
岡田「昔なら私達の世代は「今日、俺んちすき焼きなんだ」とか言ったら、みんなが「エーッ!」となって。それは牛肉を食べるということが大変なご馳走で。なぜかと言えば関税でアメリカ牛が入ってこれない。国内の牛肉業者を守るために、ものすごい関税を課せられてるから、すごい高かったですよね」
大竹「それがなくなって、安いアメリカ牛が、オーストラリア牛が、たくさん入ることになった」
壇蜜「今日、うちすき焼きなんだ、って言ってもフーンになりましたもんね」
大竹「日本の政治はどうでしょうか?」
岡田「少数与党ですから上手に立ち回れば相当なことができたはずなのに、なんで何も動かないんですかね?〇〇って」