“官能的で息をのむような傑作” セックスワーカーたちの新しい価値観にフォーカス『SEBASTIAN セバスチャン』
「サンダンス映画祭」でセンセーショナルな話題を集めた、フィンランド出身の新人監督による問題作『SEBASTIANセバスチャン』が、2026年1月9日(金)より公開される。このたび、ポスタービジュアルと予告編が解禁となった。
セックスワーカーたちの新しい価値観にフォーカス
小説家とセックスワークの狭間で漂流する、青年の体温。ロンドンに住み、将来を嘱望されている若い作家志望のマックス。彼はデビュー作となる長編小説をリアルなものとするために、“セバスチャン” という名前で男性相手のセックスワークの世界に足を踏み入れる。職業を通して体験する未知の世界。様々なクライアントと接していく内に、マックスとセバスチャンの境界線を次第に見失っていく…。
魂を揺さぶり、鋭い観察眼で描く。官能的で息をのむような傑作。——ロサンゼルス・タイムズ
挑発的で赤裸々、そして最後は驚くほど優しい。——インディワイヤ
鋭く、官能的。そして心を揺さぶる結末は、決して忘れることができない。——スクリーンラント
ルーアリ・モリカの演技は間違いなく新たなスター誕生を告げる。——スクリーン・デイリー
本作の監督、ミッコ・マケラはフィンランド出身の新人監督で、アメリカ最大のインディーズ映画サイト「インディワイア」が、<注目のLGBTQ 映画監督ベスト25>に選んだ逸材。モーリス・ピアラ、シルリ・コラール、フランソワ・オゾン、オリヴィエ・アサイヤスなどヌーヴェルヴァーグ以降のフランス映画に影響を受けた彼は、本作でもポストヌーヴェルヴァーグの世界観を投影している。今回の題材を選んだ理由として、「2010 年頃からロンドンではセックスワークに従事する若者たちが、主体的にその職業についていることを知った。生活苦や能力の問題で仕事を選んでいる訳ではない。そこが同じカテゴリーの他の作品と違う新しい視点なんだ」と語っている。
主人公マックスを演じるのは、スコットランドとイタリアをルーツに持つルーアリ・モルカ。人目を惹く美しい容姿とナイーブな内面を持つ主人公マックスを、繊細かつリアルに演じた彼は、本作がサンダンス映画祭で上映されると作品の評価とともに大きな話題を集め、マーベルのテレビシリーズ『ビジョンクエスト』の主要キャストにキャスティングされるなど、話題作のオファーが殺到。今後の活躍が期待されている。
予告編は、今回初の試みとして、米キノローバー社がべースを制作し、東京藝術大学院インターンシップの学生さんが仕上げを担当。主人公の夢と現実がロンドンの街で漂流する様を、スリリングに纏め上げた。
ポスタービジュアルは、今年26歳になる主演ルーアリ・モリカの絵画のような美しい表情を捉えたもので、淡いブルーのタイトルロゴと相俟って強い印象を与えるデザインに仕上がっている。
『SEBASTIANセバスチャン』は2026年1月9日(金)よりシネマート新宿、シアター・イメージフォーラム、テアトル梅田ほかにて全国公開