予想外のトラブルに汗…。1歳のお祝い「餅踏み」。
現在3歳の女の子の育児をしながら、Webライターとして活動している“エグママ”です。37歳で第1子を妊娠しました。両祖父母から「1歳のお祝いをしたい!」と猛アピールされ、両家親族が集合し神社で餅踏み&お食事会をすることになりました。「餅踏み」は九州地方で行われている、1歳の誕生日のイベント。私は事前に餅踏みをおこなっている神社を調べたり、両家の日程を合わせたり、お祝いの料理を手配したりと大忙し! 育児をしながらの準備に疲弊しながらも、なんとか餅踏みの日を迎えたのですが…。
人見知り全開の娘。終始抱っこに汗だくの私
娘は10ヶ月位から歩き出し、1歳になる頃にはしっかりと歩けるようになっていたため、私たちは「楽しく餅踏みをしてくれるだろう」と予想していました。
しかし、神社に到着して両家の親族のところへ連れて行くと、突然娘が泣き出したのです。「朝が早かったから、少し機嫌が悪いだけ」と思っていたのですが、その後も全然泣き止まず、私から離れようとしません。ずっと抱っこをしているしかありませんでした。
どうにか泣きやませようとあの手この手で挑みましたが、娘は泣き止みません。私は泣きじゃくる娘を抱っこしていたせいで汗だくになり、化粧も取れてしまいました。「もうすぐ餅踏みが始まるのにどうしよう」と焦る気持ちでいっぱいです。
いよいよ餅踏みがスタート! でもわが子は…
餅踏みは神社の都合で、2組同時に行われました。隣の子は「キャッキャッ」と楽しそうに餅踏みをしているのに比べ、娘はわらじを履くのも嫌がって先へ進めません。
それでもなんとかわらじを履かせ、巫女さんのかけ声に合わせて餅の周りを歩かせる「餅踏み」が始まりました。しかし、号泣して全身でのけぞって抵抗する娘に、親族一同が大爆笑する始末…。しかも、最後まで不機嫌な顔をしていたので笑った顔の写真が1枚も撮れませんでした。
あの時は「普段はあんなに歩くことが好きなのに、どうして!? 」と思いましたが、今振り返ってみれば大勢の見慣れない大人に囲まれて、「歩け、歩け!」と言われたらびっくりするのは当然のこと。私が焦り過ぎていたのかもしれません。
この日に見た奇跡の虹。神様がくれたプレゼント!?
餅踏みが終わってようやく娘が泣き止んだので、神社の境内を見て回ったり、みんなで写真撮影をしたりしていた時のことです。ふと空を見上げると、生い茂った木々の間から円形の虹が現れたのです。
まるで虹に包まれているような感覚。そして、娘がその日初めての笑顔を私に見せてくれました。なんだか神様が「この子は大丈夫だよ!」と言ってくれているようで、気持ちが楽になったのを覚えています。
その後、清々しい気持ちで自宅に戻りました。
ゆっくりしたい! ごちそうを目の前におあずけ状態
次はお食事会です。家に着くやいなや休む暇もなく娘におっぱいをあげ、早速食事会の準備に取りかかりました。
注文していた仕出しも到着し、みんなで乾杯! ほっとしたのもつかの間、親族にお酌をしたり、料理を取り分けたり、子どものおむつを替えたりで、ゆっくり座る暇もなく食事会は進んでいきました。やっと私も食べる余裕ができた頃には、疲れてご飯が喉を通りません。
目の前には美味しそうなごちそうがあるのに…。「普段なら2人分くらいペロリと食べられる私がこんな時に限って食べられないなんて」と、悔しさが込み上げてきたのを覚えています。娘の記念すべき1歳のお祝いは、親族が集まるということもあり「失敗できない」と無意識に自分を追い込んでいたのかもしれません。でも、思い通りにならないのが育児であり、それでも良いのだと神社で見た虹が思わせてくれました。また、親族が娘の反応に大笑いしてくれたことも救いでした。今でも子育てに悩むことはありますが、そんな時はこの日を思い出し「大丈夫だよ!」と自分に言ってあげるようにしています。そして、娘をギュっと抱きしめると不思議と笑顔になれるのです。
[エグママ*プロフィール]
Webライターとして働く1児の母。毎日わんぱくな娘と一緒に走り回り、ヘトヘトになりながらも、スキマを見つけては記事を執筆しています。現在プリンセス大好きな娘。毎日いろいろなプリンセスになりきって遊んでいます。一緒にプリンセスに会いに行こうね。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。