手裏剣投げる本格「忍者」に夢中!インバウンド復活へ…カギはおもてなしのプロ確保と中国便
新型コロナウイルスがようやく落ち着きを見せて迎えた冬。
北海道内には海外からの観光客が続々と訪れています。
カナダから来た人はアイスクリームに感動し、オーストラリア人はスキーに夢中!
グルメもたくさん満喫しているようです。
外国人観光客=インバウンドをオモテナシする準備も、進んでいます。
ユニークな観光スポットには、かつてのにぎわいが戻ってきました。
インバウンド復活に膨らむ期待を、取材しました。
1月17日、札幌市で開かれた、観光関連会社と通訳案内士をつなぐマッチングイベントです。
通訳案内士は、通訳の技術とともに、日本の文化などを紹介する知識を持つガイドの資格です。
まさにオモテナシのプロですが、コロナ禍で活躍の場を失いました。
外国人観光客が増えだした今、観光会社にとっては通訳案内士の確保が課題です。
観光会社の担当者によると、「先まで予約が入っていて、通訳案内士が見つからないケースが多い」のだとか。
このマッチングイベントは、通訳案内士と顔を合わせて観光関連会社のことを知ってもらい、ガイドの人柄をみる機会になります。
イベントを主催した北海道観光振興機構では、新たな通訳案内士を育てるための研修にも力を入れています。
忍者体験ができる札幌市の施設は、SNSで話題になり、外国人観光客から多くの予約が入っています。
北海道忍者道の喜助さんは「11月中旬くらいから徐々に、コロナ前まではいかなくても、インバウンドの数は戻ってきている感じはありますね」と話します。
インバウンドの復活は、今後さらに加速するのか?
観光客誘致のコンサルティング企業は、「中国」がカギになると見ています。
2023年12月の段階で中国から日本への航空便は6割ほどまで回復しました。
2月10日には中国の「春節休み」も始まり、さらに航空便が復活するといいます。
このため、来日する人が増えることが期待されているんです。
黒装束を身にまとい、手裏剣を投げる姿はまさに忍者そのもの!
忍者体験施設は、実際に忍術を教わって体験できるのが、外国人観光客に大うけ!
SNSでも話題になり、多くの予約が入っているといいます。
忍者の喜助さんによりますと、外国人観光客は、忍者アニメの影響で興味を持った人が多いそうです。
日本文化を体験できることが受けているようです。
ほかに外国人観光客が日本に求めているものについて、観光のコンサルティングをしている近藤社長に聞きました。
●日本のサービス精神、安心感と清潔感
●雪を含む自然、日本食、温泉、
●アニメ、映画、ドラマの聖地
ただ、特に北海道の課題もあります。
●観光地を自由にまわれる移動手段
●キャッシュレス決済への対応
2024年は、観光をきっかけに北海道が元気になる1年になってほしいものです。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年1月19日)の情報に基づきます。