猫背は首への負担が増加する!よくない姿勢とは?【プロトレーナーが本気で教える 完全体幹教本】
よくある姿勢① 悪い姿勢の代表格 猫背
頭が傾けばそれだけ首の負担が増加
背中が丸くなる「猫背」は、首や肩のこり、腰痛、自律神経の乱れなど、あらゆる不調を引き起こします。その原因は、傾いた首が頭の重さを支えきれなくなることです。
人間の頭部は思った以上の重量があります。その重さは体重の1割といわれ、60キロの人なら頭の重さは5~6キロ。しかも、頭を前に15度傾けると頸椎にかかる負荷はさらに増して、12キロにもなるという研究結果もあります。
つまり、猫背で首が前に傾けば傾くほど頸椎、さらには背骨にまで負担がかかるということです。背骨は姿勢の要。余計な負担がかかれば体はゆがみ、運動能力の低下も招いてしまいます。
猫背になる主な原因
長時間のパソコンやスマホの使用で、無意識のうちに前かがみになっている。作業に集中するあまり浅い呼吸になり、体を支える横隔膜が使えていない。運動不足のため筋力が低下。正しい姿勢を保つことができない。長時間、同じ姿勢でいることが多く、筋肉がかたまってしまう。
頭はボウリングの球!?
体重60キロの人の頭の重さは約6キロで、13 ポンドのボウリングの球の重さに匹敵します。体のゆがみのない正しい姿勢でいれば、重さは垂直方向にかかりますので、負担はありませんが、首が傾けばそれだけ首の後ろや肩、背中に負担がかかります。
さらに、長時間同じ姿勢でいると、血流が悪くなりこりが生じて、頭痛を引き起こすことも。
【出典】『プロトレーナーが本気で教える 完全体幹教本』著:木場克巳