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広めの浴槽はゆったりのびのび。地下なのに明るさ満点の西荻窪『文化湯』

さんたつ

西荻の静かな住宅地にある創業約70年の銭湯だが、外観はスポーツクラブのよう。地下に下りた先にある浴室は、予想に反して明るく広々しているのが好印象だ。西荻散策のついでに立ち寄りたい。

坪庭から光が入るため、明るく清潔感のある脱衣所。

広々のびのびのワケは、昔ながらの浴槽一つスタイル

地下にいるはずなのに、なんて明るいんだろう。 大きな窓から外光が入り、タイルの白さがまぶしい。地下にいることを忘れてしまうほどだ。

約70年ほど前に創業し、30年前の改装でタイル張りになり、その後、番台からカウンターへと変化した。しかし、ずっと変わらないこともある。井戸水を使うこと、そして、浴槽が一つであることだ。

お釜ドライヤーやマッサージチェアも健在。

風呂の温度は人によって好みが分かれるもの。いろんな温度のお湯を管理するため、最近は浴槽を区切っている銭湯も多くなった。だけど、区切るということは、一つひとつが狭くなるということ。せっかくの銭湯なら、どかんと大きく広い風呂に入りたい。なんなら泳ぎたい(ダメです)。

そんな希望を叶えてくれるのは、昔ながらの一つ浴槽。これなら先客が何人かいても、のびのびと手足を伸ばせる。

マッサージ効果のある泡でストレス解消

手前側がバイブラバス、奥の手すりあたりがジェットバス。

浴槽は一つだが、バイブラバスとジェットバスのエリアがある。

手前は細かな気泡による振動でマッサージ効果があるバイブラバス。新陳代謝を促すので疲労回復にいいといわれている。奥側がジェットバスで、寝るような姿勢で入るためぼんやりしたリラックスタイムを楽しもう。

井戸水を使用しているので、お湯のやわらかさも評判だ。

女湯の洗い場には仕切りが付いている。

基本的な設備は男湯と女湯で違いはないが、女湯のみ洗い場に仕切りがあり、横の人に気を使わずに済むのがうれしい。

また、タイルやカラン、脱衣所など、細かいところまでとても清潔で、気遣いが感じられる。

華麗なる? 銭湯一族

3代目店主の榎本さん。

現店主の榎本さんは文化湯の3代目だ。初代である祖父の兄弟も銭湯を経営していたそうで、親戚にも銭湯を営んでいた人が多い。

さらに、「妹も銭湯の家に嫁いだんですよ」という。

妹さんの義理の父の親戚にも銭湯関係者が何人もいるという。とにかく銭湯に関わる人の多いこと! とても驚いた。これはもう、銭湯一族といっていいのではないか。

「西荻の銭湯もずいぶん少なくなったけど、できる限り続けていくつもりです」と話してくれた。銭湯が減っていくのはとてもさみしい。榎本さん一族が、がんばってくれることを心から応援している。

約60年前の改装時、タイル屋さんが贈ってくれたという身長計。

文化湯
住所:東京都杉並区西荻北4-3-10/営業時間:16:00〜24:00/定休日:月/アクセス:JR中央線西荻窪駅から徒歩5分

取材・⽂・撮影=ミヤウチマサコ

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