Yahoo! JAPAN

緑地保全で3者協定 「水沢」の里山管理〈川崎市宮前区〉

タウンニュース

福田市長を囲む岩下社長(左)と川本理事長

川崎市は3月15日、まいばすけっと株式会社(岩下欽哉社長)と公益財団法人かながわトラストみどり財団(川本守彦理事長)との3者間で、水沢特別緑地保全地区の里山管理活動に関する協定を締結した。

協定締結は、小型スーパーを運営する同社が、2021年からレジ袋の収益の一部を、緑の募金や保全活動を行う同財団に寄付したことがきっかけ。市は2013年度の栗木山王山を皮切りに、企業や教育機関などと連携して里山の保全管理を行う「かわさき里山コラボ」事業を推進しており、出店の地の一つである川崎での社会貢献を目指す同社と、都市部へ活動範囲を広げたい同財団の思惑が一致して実現した。市内には81の特別緑地保全地区があり、水沢が6カ所目のコラボ事業となった。

協定に先立ち、昨年度は覚書を締結していた。昨年4月には手入れが放棄されていた荒廃地を切り開き、同社から約50人が参加して104本の苗木を植樹した。今後は市が活動の支援や広報活動を担い、同社が保全管理活動を実施。同財団が企画や研究活動を行う。

締結式には、3者が顔をそろえた。岩下社長は「10年後には花見ができるような地域の方の憩いの場となるような活動を続けていきたい」と期待を寄せ、川本理事長は「当財団にとっても初の都市部での活動。継続してサポートしていきたい」と話した。福田紀彦市長は「地域の皆さまにとっても憩いの場となる里山づくりをけん引していく」と述べた。

【関連記事】

おすすめの記事