【初の空路と海路の連動訓練】新潟県が原子力災害を想定した航空機・船舶避難訓練を実施へ、新潟県柏崎市・上越市・長岡市で
新潟県防災局原子力安全対策課の記者会見の様子
新潟県は8月16日、今月24日に原子力災害を想定した航空機および船舶を使用した避難訓練を実施することを発表した。
今回の訓練は、柏崎刈羽原子力発電所で地震に伴う原子力災害が発生し、全面緊急事態に至るという想定で行われる。この訓練は、実際の災害発生時における住民避難の円滑な実施を確保するため、避難支援の手順を確認し、関係機関の連携を強化することを目的としている。
地震による道路の寸断により孤立地域が発生した場合を想定し、陸上自衛隊のヘリコプターおよび海上自衛隊の多用途支援艦を連動させた住民避難訓練が実施される。また、海上保安庁の巡視船による船舶避難訓練も行われる予定である。
なお、航空機と船舶が連動して行う訓練は、平成30年の広域避難計画後で初。
訓練は以下の会場で実施される。
鯖石川改修記念公園(柏崎市槇原町)
柏崎港中浜埠頭(柏崎市中浜)
直江津港西埠頭(上越市港町)
高浜漁港(柏崎市椎谷)
寺泊港東埠頭(長岡市寺泊大町)
この訓練には、42人の住民が参加し、柏崎市、陸上自衛隊、海上自衛隊、第九管区海上保安本部など、8つの機関から計160人が参加する予定である。これにより、災害時の対応力向上と避難支援の手順確認が図られる。
8月16日に行われた記者会見で、新潟県防災局原子力安全対策課の担当者は、「今回の訓練では連接するところが大きい。(訓練によって)実効性を高めていきたい」と話した。