【これでも渋い?】イカメタル釣行で大型交じりにアカイカが連発(金沢・双雄丸)
今回は、金沢・双雄丸(そうゆうまる)さんから出船し、イカメタルの様子や釣り方などをレポートしたいと思います。
当日の様子
今年は新潟などでは、アカイカの接岸事態が少なく、ここ金沢でも、渋い状態が続いていると、金沢在住の同船したお客さんが話します。船長もあちらこちらと、日々ポイント探しをしているとの事で、頭が下がります。
この日は大潮で満月との事なので心配はありますが、そんな心配もなく、金沢のポテンシャルを実感。二人で40杯近くの釣果で、後半にはアカイカを大物に捕食され、数がなかなか伸びない時間帯もありましたが、顔が見えない大物とのファイトなどあり、十分に楽しむことが出来たのです。
この日は晴天で、集合はPM17時です。着くと風があり、後半にかけ凪になる予報で、出船し船を走らすと、やはり多少の波と風があります。時々、船首に波があたり、多少の水しぶきが、顔にあたり、この日は暑かったのでちょうど良い感じです(笑)。
双雄丸でのイカメタル
双雄丸さんでは、最近、オモリグでの釣果が良いとの事で、自分はオモリグで攻めることにし、Zさんは通常のイカメタルで始めます。最近のイカメタルの重さは20号が支流で、船全体で号数を合わせます。ドロッパーは1.5~2号が良いとの事、一方オモリグは、鉛やメタルは20号に餌木は2号、自分はあえて3号餌木をチョイスし、大型アカイカを狙います。
この日の水深はなんと、水深67mスタートで、イカメタルとしてはディープの方だと思います。イカメタルのロッドは、富山のアカムツでもお馴染みの、エンゲツBBにリールはグラップラーにPEライン0.8号~1号をチョイス。
オモリグロッドはコスパも良くディープのティップランでも使っている、メジャークラフトのクロステージCRXJ‐S682M/TE。このロッドは穂先が柔らかく、繊細なアタリを、ティップで取る事が可能な上、バットはしっかりとしていて、やり取りしていても安心感があります。
パラシュートアンカーでの釣り
この船では、パラシュートアンカーを海に入れ、風上に船を立て、風と潮で流す釣りです。風が強い時や、潮が早い時などは、パラシュートアンカーが効果を発揮します。パラシュートアンカーが海の中で抵抗になり、船体をうまく調整し、動かしてくれます。
明るい時間帯から良型アカイカHIT
まだ明るいうちから、魚のアタリが船でポツリポツリと当たる中、先手を打ったのは、Zさんです。底から1m位から魚の反応がありましたが、底付近でメタルをゆっくり上下に動かし、餌木は2号のパープルマーブル、しゃくってすぐにティップ反応が出て、合せたとの事です。
一方オモリグの自分は、5m上でHIT。ワンピッチからのステイでラインが「ピュッ」と持っていかれたので、即合わせ。ギュンッギュンッと良い引きをみせて上がってきたのは胴長27cmのアカイカです。餌木はお気に入りマーブルピンク3号です。
船中でアカイカ連発
暗くなり、トモ側のお客さんや、自分にもHITがでます。気づくと船全体でHITし、トモ側、ミヨシ側でもアカイカが上がります。同船のお客さんはレッドヘッドグリーンやチャート系が多いようです。餌木タイプのドロッパーや布巻スッテなど様々で、見ていて勉強になります。
面白いことに、自分の使っている、ノリノリスッテのモモムラサキにヒットが連発。このメタルはドットが光ります。蛍光系が強い時間帯もあった為、色々なメタルや、ドロッパーなどは多めに持ってくることをお勧めいたします。
テンションフォールでアカイカダブル
メタルに切り替えた自分は、20mで釣れたとの事なので、少しキャストし、20mまで糸を出し、そこから出ているPEラインを止めテンションフォールでアプローチします。すると、ガツガツと魚の様なアタリに即、合わせを入れます。魚の様なアタリは、アオリイカでも経験はありますが、イカ独特の引きがないです。
すると「ん?」全然引きませんが、5mでギュンッと引き、少し重さはあります。Zさんになんか違うものが釣れた!?イカ?と話すと、上がってきたのは、なんと良型アカイカ。しかもダブルです。自分も、まだまだだなと……思った次第です(笑)。
HITしたイカが何者かに奪われる
コンスタントにアカイカを釣る中に、同船したお客さんが何者かに邪魔をされたとのことです。「怖いなぁ~」と思っていると、Zさん「凄い引きだけど……魚???」と話します。見ると、、イカじゃない竿の曲がりに、グラップラーのドラグが「ギュ~ッ」となり、糸が出されます。
慎重にやり取りをと話したその時……、竿が弛み、「あぁ~……」とZさん。上げてくると、イカの目から上が全部無くなっています。お客さんがそれを見て「真鯛か青物だね」と話します。話をきくと、たまに真鯛が釣れるみたいで、メタルやドロッパーを丸呑みするらしく、聞いた自分もZさんもビックリしたしだいです。
小刻みのワンピッチでアタリが集中
小刻みのワンピッチで誘うことが好きな自分は、メタルに変えてから、ずっとこの釣りでアプローチをかけます。この釣りは、活性の高いイカに効果があり、シャクリの後のステイで、即、反応が出るのが特徴です。イカの棚を探る際や、集中的に活性の高いイカのみを狙う際に使用します。
3~5回シャクリをいれステイ。すると竿先に色々なアタリが出ます。アタリ方は、グっと竿先が持っていかれたり、竿先がプンッと弾かれたり、ガサガサと竿先が震えるアタリ方などがあります。今回は全部のアタリ方が出たのですが、フォールでのアタリもあったので、多少は活性が高かったと自分は思います。
ドロッパーを奪おうと、もう一杯のイカが追っかけてきます。メタルには全く反応せず、ドロッパーの近くを徘徊します。諦めたのか、ゆっくりと下にもぐっていきます。
ベイトの反応が固まらず
この日のイカの棚は散らばっている様子で、20mでヒットしたり、ボトムでヒットしたりとまばらです。同船のお客さんが探見丸を見て、ベイトの反応が散らばっていて、狙いづらいとの事だったので、自分はボトム~20m付近まで探ります。
後半になり失速も
時間も21:30を周り、賑やかだった船も、落ち着きを取り戻し、周りではアカイカの反応が無くなり沈黙の時間が続きます。気づくと、浮いていた小魚、サバや、アジなどがいなくなり、ベイトが消えたせいかな?と思わせる様子で、食物連鎖がそこにはあるんだなと、改めて実感させられた次第です。
ベイトの反応の下にイカの反応
海の表層には、ベイトが少し戻り始めたと同時に、イカの反応も戻ります。探見丸を見ていない自分は、ベイトの反応がどこにいるかも分からないため、ボトムから10m上まで探ります。すると、ボトムから上10mの50m付近で魚のアタック。再度落とし込み、ボトムからワンピッチで誘っていると、56mでイカがHIT。このヒットが連発します。
やはり、魚を下から狙っているのか?それとも……。イカメタルは難しいほど、棚を探す事が容易ではなくなる為、面白いと自分は思います。ヒットした棚を共有し、船ではZさんや同船のお客さんなども釣り、最後までコンスタントに、釣れ続けたのです。
二人で40杯近い釣果
潮が早く、隣のお客さんや、裏側のお客さんと糸が絡むというアクシデントはあり、途中失速の時間帯などがありましたが、スルメイカ1杯を含め、自分は26杯を釣る事ができたのです。
おととしは100杯などもあったそうで、羨ましい……(笑)。ですが、金沢のイカメタル、自分としては満足の釣行となり、色々教えて頂いた船長やお客さんには本当に感謝です。
お客さんに、釣果の写真をお願いしたところ、二つ返事でいいお返事を頂き、釣果の一部の写真を撮らせていただきました。撮らせていただき、誠にありがとうございます。
<荒木清/TSURINEWSライター>