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世界の標準的?!科捜研も採用している「高度な統計手法」を用いた最新のプロファイリング法とは?【図解 犯罪心理学】

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世界の標準的?!科捜研も採用している「高度な統計手法」を用いた最新のプロファイリング法とは?【図解 犯罪心理学】

科捜研も採用している最新のプロファイリング法【図解 犯罪心理学】

統計手法を用いたリヴァプール方式

FBIのプロファイリングに対し、高度な統計手法を用いて犯人の行動を分析したのが、リヴァプール方式のプロファイリングです。

これは、イギリスのリヴァプール大学のカンターが開発しました。この手法では、まず数多くの犯行現場の特徴について、データベースを作成します。たとえば殺人事件であれば、「遺体をバラバラにする」「被害者に猿ぐつわをする」などです。次にこれらの項目が同時に起こりやすいかどうかを計算します。そして、同時に起きやすい行動は近くに、あまり同時に起こらない行動は離すようにして、2次元の空間上にマッピングしていくのです。

こうしてできたマップは、同時にとられやすい行動同士が近くに配置されていることから、同一の犯人がとった行動をチェックすると、その範囲はだいたいまとまっていきます。そのようにして、複数の事件の犯人が同一人物かどうかを推測することができるのです。

これは殺害の状況だけでなく、「犯人は20代である」や「犯人は無職である」といった情報をマッピングしていけば、犯人の属性を推定することも可能になります。

この手法は世界の標準的なプロファイリング方法となっており、日本でも、科学捜査研究所(科捜研)などが、この方法を使っています。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 犯罪心理学』

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