Bell社、DARPAの次世代VTOL型無人機「X-Plane」プログラムの次フェーズに選定
Textron Inc.傘下のBell Textron社(以下:Bell)は、国防高等研究計画局(DARPA)の速度・滑走路独立技術(SPRINT)X-Planeプログラムのフェーズ1Bに選定された
SPRINTプログラムでは、次世代航空モビリティ・プラットフォームのために、航空機の速度と滑走路独立性の革新的な組み合わせに必要な実現技術と統合コンセプトを実証する実験機であるX-Planeを設計、製造、飛行させる予定だという。フェーズ1Aでは、Bellは概念設計レビューを実施し、SPRINT Xプレーンの予備設計作業に移行する予定。
Bellのエンジニアリング担当執行副社長、ジェイソン・ハースト氏は、次のようにコメントしている。
ハースト氏:Bellは、この画期的なプログラムの次のフェーズに選ばれ、予備設計を実施する準備ができたことを光栄に思います。我々は、ホロマン空軍基地でのそり試験実証により、初期のリスク削減努力を完了し、DARPAとの継続的な協力により、この成功をさらに発展させることを楽しみにしています。
Bellは2023年後半にホロマン空軍基地でのリスク低減試験を完了し、折りたたみローター、統合推進、飛行制御技術を披露した。Bellは、高速垂直離着陸(HSVTOL)技術への投資と過去のXプレーンの経験を基に、このプログラムのXプレーン開発に役立てている。
https://www.drone.jp/news/2023112817421276968.html
BellのHSVTOLテクノロジーは、ヘリコプターのホバリング能力とジェット機の速度(400kt以上)、航続距離、生存性を融合させたものだという。Bellは85年以上にわたって高速垂直上昇技術を開発し、NASA、米陸軍、米空軍のためにX-14、X-22、XV-3、XV-15のような革新的なVTOL構成を開拓してきたとしている。
Bell Textron Inc.