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新羽町自治会がPayPay導入、会費キャッシュレスに 業務の効率化に一役

タウンニュース

スマホの画面を見せる豊岡会長

新羽町自治会(豊岡修会長)がこのほど、自治会費などをキャッシュレス決済サービス「PayPay(ペイペイ)」で支払える仕組みを導入した。自治会町内会での導入は全国的に見ても珍しい。集金などの作業を簡略化し、円滑な自治会運営を目指す。

全国に約30万あるとされている自治会町内会。会費の徴収は会計担当者が集金で行うのが一般的で、大きな手間と時間を要す。また、会費の紛失や盗難のほか、会計担当者を騙った詐欺などのリスクをはらんでいる。支払う側は現金を用意する必要があり、負担に感じるという住民もいる。

新羽町自治会は今年段階的に町内会運営におけるデジタル化を促進。6月から自治会町内会向けのアプリケーション(ユミコム)を取り入れ、回覧板などの情報交換をオンラインでできるようにした。豊岡会長は「もともと町内会の会長だった人が作ったアプリ。スケジュール管理や電子掲示板、安否確認など、痒いところに手が届く機能が備わる」とその利便性を語る。さらに新たな会費の徴収方法を模索しPayPayの導入を検討。導入にあたって会員にアンケートを取り、約半数の了解を得た。年配者の中には、支払操作に不安を抱える住民もいたが、集金の手間を省けるなどの利点が大きいことを説明し、理解が得られたという。「年配の方でもスマホを持つ方が増えているが、使いこなせていない人が多いのも事実。使えないからやらないのではなく、使えるように変えていかないと。そのためにはフォローが重要」と豊岡会長。

一方で、自治会離れが進む若い世代の住民に加入を勧めたい考えを持つ。「昨今、各地で起きている災害状況を見聞きするに、地域コミュニティーの重要性は明らか。デジタル化が若者層の加入促進に繋がれば」

祭りで試行

PayPay導入により、地域行事で販売物を購入する際にも、キャッシュレス決済が可能になった。28日に新田緑道の水広場で開催した「お楽しみ会」で初めて活用し、その効果を確かめた。商品の受け取りがスムーズになり、少ない人員でイベントを運営できるなど、今後にも期待が持てたという。豊岡会長は「業務の効率化など、これからの自治会運営にデジタル化は必須。一歩一歩進めていきたい」と力を込めて話す。

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