写真展 能登の現実を克明に 報道写真家・時田さん
報道写真家の時田まさよしさんの写真展「能登半島『大地』が動いた」が緑区久保沢のもみじホール城山で7月17日(水)から開催される。被災地の現実を克明に伝えるモノクロ写真50枚が展示される。入場料無料。7月23日(火)まで。
時田さんは現在、南区在住。頻繁に氾濫していた目黒川沿いに住んでいた経験が防災に関心を持つ原点になったという。災害現場に駆けつけて本格的に撮影するようになったのは阪神・淡路大震災。以来、東日本大震災や糸魚川の大火など災害の現実を伝えてきた。
今回の写真展では、能登半島を全4回訪れ、延べ23日間にわたって被災地で撮影した海岸線の隆起や地盤沈下、倒壊した建物、火災現場などをモノクロ写真で淡々と伝える。
時田さんは「阪神・淡路大震災から30年近く経つのに未だに災害時のトイレの対策が進んでいない。台湾の地震の復旧は早く進んだが、能登半島は未だに建物が倒れたままになっている。被災地の人は不安な要素を抱えたまま、生きていかなければならない」と訴えている。
会場はもみじホール城山ギャラリー(緑区久保沢2の26の2)。午前9時から午後5時まで(初日は午後1時〜/最終日は〜午後3時)。
また同様の写真展を南区合同庁舎1階ロビーでも8月14日から23日にかけて開催する(市危機管理課と共同開催)。