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ノーマスクピクニック、GWに都内でひっそり開催されていた 参加者がそこで見た光景

キャリコネニュース

ピクニックの様子

コロナ禍でマスクをあえて着用せず、ピクニックを楽しむという「全国同時ノーマスクピクニックデー」が、SNS上で呼びかけられたのは4月中旬のことだった。

変異株によって国内の感染者が急増し、東京都などで緊急事態宣言の発令が検討されていた最中の告知に、ネット上では「気が狂っているとしか思えない」などの批判が殺到。投稿者は書き込みを削除し、5月1日と2日に予定していたノーマスクピクニックは全面中止に至った。

だが、一部でノーマスクに共鳴する人たちがピクニックを強行したという。今回は都内で開催されたノーマスクピクニックに参加した高橋豊さん(仮名・30代前半・男性)に当日の様子を聞いた。

20人以上が参加 小さい子連れや医療系の職場で働く人も

当初、秋田県から沖縄県まで16か所での開催を予定していたノーマスクピクニック。大手電機メーカー企業に勤務する高橋さんは、世田谷区の都立砧公園で5月1日に開催されたグループに参加した。

「一応、昨年の秋頃からマスクをしているんですが、花粉症で鼻が詰まっていることもあってちゃんと着けていない状態のときが多いです。そのため。電車で年配の男性に絡まれることがちょいちょいあって、そんな世間の空気に嫌気が差している部分はあります」

電車内で注意されたことも一度や二度ではないそうだが、そんな時にニュースでノーマスクピクニックを知ったという。

「一旦はノーマスクピクニックの中止が発表されましたが、連休前くらいに結局やるぞって話がTwitterで流れてきて。その発起人のアカウントをサブのTwitterアカウントでフォローし、リプライを送って彼とDMをやりとりしました。

発起人はおそらく40代半ばで、職業不詳の活動家みたいな感じでしたね。実際のつながりはわかりませんが、本人曰く、4月半ばの投稿は自分のものではないとのことでした」

参加者20人以上。30代~50代が中心で、茨城県や兵庫県から来た人もいたそうだ。参加費やカンパはなく、芝生の上で輪になり、それぞれ持ち寄った飲み物・食べ物を取り分けながら飲み食いに興じたという。

「もともと発起人の知人らしき人と、私のように完全に初対面の人がだいたい3分の1ずつ。残りの3分の1は参加者に誘われてやってきた連れ合いで、男女比は6:4くらいでした。医療系の職場や大学で教鞭とっていると言う人もいて、小さいお子さん連れも3組ほど立ち寄りました」

"コロナは茶番"などと主張 「次はバーベキューやろうよ」

「想像以上に普通の人たちだった一方で、やはり活動家みたいな人もいて。当たり前ですけど、確かにみんなテレビとかの論調とは違う考えを持っている感じはありました。単に飲み食いしに来ただけの人も数人はいたと思いますが、『一連のコロナ騒ぎは茶番だ』と主張する人が多かったです」

職場などでマスクを強要されたり、知らない人から電車の中で注意されたりした経験談、他の人がトラブルになっている様子の目撃談などで、ひとしきり盛り上がったと振り返る。

「個人的にはマスク警察に腹が立っているくらいですが、マスクの必要性を疑問視する人は多かったです。新型コロナとマスクの効果を研究したとかいう英語の論文を配布している人もいました。あと、ヴィーガン系の活動とのつながりもあるらしく、反ワクチンの人もめちゃめちゃ多かったですね」

そういう意味では高橋さんから見ても少し極端な考え方を持つ人は少なくなかったようだ。当日は都庁前でコロナ関係のデモがあったらしく、発起人たちはデモに参加。高橋さんはその後、ほかの参加者たちとそのまま3時間たっぷり公園で楽しんだという。

「雨が降ったタイミングで解散しましたが、お酒も入って話も弾みましたね。『次はバーベキューやろうよ』と言う人や、職場でマスクしないことを一つの理由に、派遣の仕事をクビになったと語る人もいましたよ」

マスク警察との衝突も想定していたそうだが、実際はスマホを持ったYouTuberらしき人物が一人近づいてきたくらいだった。

「これを言うと元も子もないですけど、公園では我々以外にも家族や友人とピクニックしている人も普通にいて。みんな飲み食いするときはマスクしないので、見た目的には反マスク派とかあまり関係なかったですね」

今のところ高橋さんに発熱などの症状はないとのことだが、引き続き、入念な感染予防に努めながらワクチン接種の日を待とう。

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