砂糖は使わない!からだが喜ぶ「りんご」の意外でおいしい食べ方「フライパンひとつで簡単!」「また作る」
秋から冬にかけておいしくなるりんご。そのまま食べてもよいのですが、管理栄養士・関口絢子さんによると、加熱することで体が喜ぶ効果があるんだそう。今回は、管理栄養士の関口絢子さんに、砂糖を使わない「焼きりんご」の作り方を教えていただきます。
教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
みりんで作れる
今回は冬場に作って欲しい温かいスイーツ、お腹にやさしい焼きりんごをご紹介します。砂糖を使わずに絶品の味わいにしあがります。砂糖の代わりに使うのは、みりんです。発酵調味料を活用して、簡単なのに絶品の味わいが楽しめます。
りんご
りんごは、抗酸化作用や炎症作用のあるプロシアニジンやアントシアニンなどのポリフェノールを含みます。内臓脂肪を減らしたり、免疫力アップ、血流改善などが期待できます。また、アップルペクチンという水溶性の食物繊維も豊富です。腸内善玉菌によって発酵されると、短鎖脂肪酸を作り出し、整腸作用のほか、さまざまな健康効果をもたらします。アップルペクチンは、90度以上で加熱することで飛躍的に増えます。生で食べるよりも加熱をして食べる方が効果が期待できます。有効成分は皮に含まれますので、今回はりんごを皮ごと使っていきます。
シナモンパウダー
シナモンパウダーは毛細血管を強くする成分が含まれている食品なので、血管を強くして体を温める効果も期待できます。
お腹にやさしい「焼きりんご」の作り方
材料
・りんご……1個
・オリーブオイル……適宜
・みりん……大さじ2
・くるみ……20g
・バター……20g
<トッピング>
・シナモンパウダー
・ヨーグルト(濃厚タイプ)
今回は濃厚タイプのヨーグルトを使っていますが、水切りヨーグルトやバニラアイスでも代用できます。
作り方
1.りんごは皮をつけたまま、きれいに洗います。1.5mmぐらいの厚さになるように、りんごを輪切りにします。りんごは芯の部分に包丁で切り込みを入れて、手で押してくり抜きます。
2.フライパンを中火にかけ、オリーブオイルをひきます。フライパンに入る量のりんごを並べ、焼いていきます。ときどき返しながら、少し焼き色をつけます。
3.おいしそうな焼き目がついたら、みりんを加え、ふたをします。ごく弱火にして、ゆっくりと火を通していきます。
4.今回は2分程度、蒸し焼きにしました。りんごをひっくり返して、りんごの果汁を煮詰めるように加熱していきます。弱火のままふたをして、さらに1分加熱します。
※煮詰めることで、さらに濃厚な味わいにしあがります。
5.フライパンのふたを外して、りんごの果汁を蒸発させるように弱火のまま放置します。
6.くるみを包丁で粗く刻みます。
7.〈5〉のフライパンに刻んだくるみ、バターを加え、りんごの果汁と合わせます。火加減を少し強めにして、フライパンをゆすりながら煮汁を濃縮させ、りんごに煮汁をからめていきます。
8.火を止めて、りんごを皿に盛りつけます。りんごの上に、ヨーグルトをのせ、くるみとバターのソースをかけます。シナモンパウダーを振りかけて、できあがりです。
フライパンひとつで手軽に作れるスイーツです。砂糖を使わなくても、りんごの濃厚さをギュッと閉じ込めた味わいになります。ぜひ、作ってみてください。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。
ayako/ライター