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世界の映画祭が絶賛!難民としてイギリスに渡った“少年の成長”を描く、感動ドキュメンタリー『ぼくの名前はラワン』

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世界の映画祭が絶賛!難民としてイギリスに渡った“少年の成長”を描く、感動ドキュメンタリー『ぼくの名前はラワン』

ろう者の少年の成長を映した奇跡の感動ドキュメンタリー『ぼくの名前はラワン(原題:NAME ME LAWAND)』が、2026年1月9日(金)より公開される。このたび、ティザービジュアルとメイン写真、特報映像が解禁となった。

世界の映画祭が絶賛!

本作は、ニューヨーク・ドキュメンタリー映画祭ほか、世界の映画祭を席捲、米レビューサイト「Rotten Tomatoes」では100%フレッシュを獲得(2025年9月24日時点)するなど、高い評価を得ている注目のドキュメンタリー。

本作でカメラが追うのは、イラク領クルディスタンで育った生まれつき耳が聞こえない、ろう者の少年ラワンの姿。周囲からいじめられ、心を閉ざしていたラワンだったが、危険な旅と難民キャンプでの過酷な経験を経てイギリスの都市ダービーへ渡る。ダービー王立ろう学校へ通えることになり、自分を理解してくれる教師や友人と出会い、自分の意志で手話を覚え、驚くような成長を遂げていく。心に傷を負ったろう者の少年が、新天地での出会いと学びによって自分らしさを獲得していく過程を、少年の自由な頭の中と連動するダイナミックで抒情的な映像と壮大な音楽で描写する奇跡の感動ドキュメンタリーだ。

監督・脚本を務めたのは、これまでSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)やBFIロンドン映画祭などで高い評価を受けてきたエドワード・ラブレース。ラワンのことを知ったラブレース監督は、2019年にラワンと対面。そこでコミュニケーションを求め、殻を破ろうとするラワンに心動かされ、クルド人やろう者のプロデューサーらと撮影チームを組み、4年もの年月をかけてイギリス手話や友情がラワンを成長させていく姿をカメラに収めていった。

製作過程で自身もイギリス手話を習得したというラブレース監督は、この映画の狙いについて「ありのままの自分を受け入れてくれる場所で、自ら選んだ言語を通して自己表現の自由を得たとき、何が起こるかを世界に伝えることだ」と語っている。幼い頃のトラウマ、家族とのコミュニケーション不全、難民認定のプレッシャー、そしてイギリス政府からの国外退去命令。やっとの思いでダービーに辿り着いたラワンに様々な困難が立ち塞がるが、本作が描くのは苦境における絶望ではない。これは困難のなかでも成長し、少年が明るい未来に向かって歩んでいく希望の物語なのだ。アイデンティティや大切な仲間、自分の居場所を見つけることを祝福する本作は、国境や属性を超え、人々の心に刻まれることだろう。

特報映像は、無音の中、二人の少年が楽しそうに手話を交わす場面から始まる。ラワンの何気ない横顔、風船にひたいを付けて振動で音楽を楽しもうとする姿、元気に走る場面など、まるで劇映画のようなショットが続くが、本作はドキュメンタリー。この奇跡とも言える洗練された映像の連続を、本編でもチェックして欲しい。

ティザービジュアルは、陽の光を背にラワンが振り返る姿を写したものを採用。メイン写真は、自然豊かな場所で柔らかな笑顔を浮かべるラワンを捉えている。どちらからも明るい未来、希望を感じられるはずだ。

本作は、11月6日(木)~9日(土)まで座・高円寺にて開催される「手話のまち 東京国際ろう芸術祭2025」の招待作品に選出されており、11月9日(日)に特別先行上映される。また、同じく11月6日(木)より始まり、約1か月に渡り開催される「第20回難民映画祭」でも12月3日(水)に特別先行上映されることが決定した。

『ぼくの名前はラワン』©︎Lawand Film Limited MMXXII, Pulse Films, ESC Studios, The British Film Institute

『ぼくの名前はラワン』は2026年1月9日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開

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