「EXPO 2025 大阪・関西万博」ハンガリー・パビリオン「ミシュカ」キッチン＆バーがスゴイ！
4 月13 日に開幕し、話題を振りまく大阪・関西万博。海外パビリオンに併設したレストランは、各国の食文化を知るための道しるべだ。ワインラヴァーならぜひ訪れたいのが、ハンガリー・パビリオンの「ミシュカ キッチン＆バー」。ハンガリーの伝統料理とワインが未来的なデザイン空間で味わえるこの飲食店舗は、会場広しといえど屈指のハイレベル！
中央ヨーロッパの内陸国ハンガリーは、国土の西から南へとドナウ川が流れ、丘陵地帯に豊かな自然が広がる農業国だ。ワイン産地としては、東部トカイ周辺で造られるフルミント主体の甘口貴腐ワインが世界的に有名だが、実はハンガリーはローマ時代からブドウ栽培が行われてきた歴史的ワイン生産国。現在では22 のワイン生産地域がある。
万博のハンガリー・パビリオンは、自然とテクノロジーの出合いの場の創出を目指し、“ひらひら” と呼ばれる無数の生地の断片でファサードを覆い、風に揺れる木の葉を表現。ドーム型の展示スペースでは、ハンガリーの民族音楽とパフォーマンスが幻想的な空間の中で鑑賞できる。
メニューとワインリストは卓上に置かれた水差し“ミシュカ” の底面のQRコードから
グルメにとってのお楽しみは、スターシェフ、ヴィダーク・ゾルターン氏が指揮を執る、パビリオン2 階の「ミシュカ キッチン＆バー」だろう。そこは明るく開放的な未来空間。「日本でなじみの薄いハンガリーの食文化の魅力を伝えたい」と、熱意溢れるハンガリー人スタッフたちのホスピタリティーを受けて舌鼓。食を介したゲストとスタッフとの交流を通して、ハンガリー食文化の歴史と未来を存分に味わえる。
私の名前はベルナルドです。万博のために日本語を勉強してやって来ました
「ミシュカ キッチン＆バー」で楽しめるハンガリー料理×ハンガリーワインのペアリング
〈Starter〉
「鴨フォワグラ、レーズンリンゴゼリー、ブリオッシュ」（4580円）
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『ディスノークー サモロドニ 甘口 2021 年』（トカイ）Disznókö Édes Szamorodni
ボトル（500ml）1万9880円／グラス（50ml）2180円
前菜は世界に名だたるハンガリー産フォワグラから。香ばしく焼いたブリオッシュと、さっぱりとしたリンゴのゼリー、レーズンを添えて。セミドライのトカイ産貴腐ワインは酸が豊かで甘すぎず爽快な味わい。濃厚なフォワグラも軽やかに。
〈Soup〉
「ポロネギとポテトのクリームスープ クリスピー野菜」（2480円）
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『グランド トカイ フルミント 2023年 』（トカイ）Grand Tokaj Furmint
ボトル（750ml）1万4780円／グラス（100ml）2180円
ポロネギとジャガイモをベースにしたスープをサワークリームとバターで濃厚に仕上げた。生野菜を刻み、クリスピーに揚げてスープに浮かべ、キノコのマリネを添えて。若摘みのフルミントで造られたトカイ産辛口白ワインはグリーンのトーンが心地良い。
〈Main Dish〉
「ショーレット、鴨のシュトゥルーデル、卵」（3280円）
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『クワッシャイ カベルネ フラン 2021 年』（ヴィッラーニ）Kvassay Cabernet Franc
ボトル（750ml）1万5680円／グラス（100ml）2280円
ハンガリー伝統の豆料理“ショーレット”に、シュトゥルーデル（パイ生地）に鴨のコンフィを包んでパリパリに焼いてのせ、玉子の黄身をパン粉で包み揚げて添えた。明るい色調で、透明感のあるきれいな味わいのカベルネ・フランと好相性。
〈Dessert〉
「ショムロー風デザート」（2980円）
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『セルペンス 6 プットニョシュ アスー 2017年』（トカイ）Serpens 6 Puttonyos Aszú
ボトル（500ml）3万5880円／グラス（50ml）3780円
シュガーシロップとラムを吸わせたショムロー地方伝統のスポンジケーキを現代風にアレンジ。濃厚なチョコレートソースをかけ、クルミやヘーゼルナッツを散らした。ナッツの風味を持つ甘口トカイワインと相乗し、長い余韻が楽しめる。
※価格はすべて税込
問い合わせ先：大阪・関西万博 ハンガリー・パビリオン info@osaka 2025.hu/
[https://expo 2025.hu/ja/]
text & edit by Ryo TAMURA
photographs by Takahiko MAKINO