クラシックが彩る大迫力バトル!──2025年夏アニメ『ダンダダン』第20話(第2期 第8話)「がんばれオカルン」を振り返ろう! 第21話(第2期 第9話)「家を建て直したい」の注目ポイントもご紹介!
2025年7月より放送中のTVアニメ『ダンダダン』第2期。原作は龍幸伸先生による漫画『ダンダダン』で、マンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」で連載中の人気作品です。
超能力に目覚めた女子高生・モモと妖怪の力を手に入れた男子高生・オカルンが、仲間たちとともに襲い来る妖怪や宇宙人と戦いを繰り広げるオカルトバトルが大きな魅力。それに加えて高校生らしい友情やピュアな恋模様の描写もファンの心を掴んでいます。
8月21日には第20話(第2期 第8話)「がんばれオカルン」が放送されました。前話(第19話/第2期 第7話)では、自分の弱さを痛感したオカルンがアイラとともにターボババアから修行をつけてもらうことに。連れて行かれた夜の学校の音楽室で、歴史に名を遺す作曲家たちが現れ、バトルが始まろうとしています。
本稿では第20話(第2期 第8話)「がんばれオカルン」を振り返り! 原作との違いやSNSの反応などに触れながら内容を振り返っていきます。さらに、次回の注目ポイントもお届けします!
※本稿にはネタバレ要素が含まれます。
クラシックをBGMに大迫力バトル!
今回メインとなったのは、音楽室に飾られている肖像画から出てきた音楽家たちとのバトル。前半パートでは、オカルンとアイラが弾幕のように飛んでくる無数の音符型爆弾を必死に回避。その中でオカルンは「HAYASHii」(囃子)の曲を思い出し、戦闘のリズムを会得します。
さらに、後半パートでは巨人ソリスト4体と大勢の合唱団を相手に一層激しい戦いを繰り広げ、オカルンは会得したリズム感で見事音楽家たちを撃破。
一話丸ごと戦闘シーンとなった本話に、「作画がすごすぎて鳥肌」「サイエンスSARUの本気の戦闘シーンを見た」「バトルしかしてないのに見入ってしまった」と視聴者も絶賛の声を挙げています。
見ごたえあるバトルをさらに盛り上げたのがBGM。著名な作曲家たちが相手ということで、彼らの曲が使われ、壮大なクラシックをバックに戦闘が繰り広げられたのです。
始めに流れたのはベートーヴェンの交響曲第6番「田園」。さらに、後半パートに繋がるシーンでは、モーツァルトの「きらきら星変奏曲」、ドヴォルザークの「チェロ協奏曲 ロ短調 作品104」、バッハの「小フーガ ト短調」、シューベルトの「野ばら」の一節が演奏され、後半パートでは「第九」の名前で知られるベートーヴェンの「交響曲第9番」が使用され、曲の終わりと同時に戦闘が終結するという気持ちの良い演出に。
「バトルもすごいしクラシックも楽しめて最高に楽しかった」「第九で迫力増してたさすが第九」「神作画とクラシックでド迫力だった」「クラシック大好きだからアニメで使われると嬉しくなっちゃう」と視聴者の感想からもその興奮と感動が感じられます。
また、音楽家たちの台詞も彼らにまつわる内容に。例えば、「ガタンゴトン 6番線電車入りまーす」と言っているドヴォルザークは熱狂的な鉄道オタクであることが知られており、彼が作曲した「交響曲第9番 新世界より」には鉄道を表現したと思われる描写が多数登場。特に第4楽章の冒頭は、蒸気機関車が走り始める際の音を表現した一節としてとても有名です。
「クラシックの巨匠たちをいじりたおしてて面白かった」とクラシック好きにも堪らない1話となった今回。他の台詞も音楽家たちの人柄や生い立ちに沿った内容になっているので、気になる方は調べてみてくださいね。
「カッケェじゃんよぉ」邪視に勝負を挑むオカルン!
修行で力をつけたオカルンはついに邪視に勝負を挑みます。獰猛で狡猾で危険な邪視を受け入れようとするジジやモモ、星子に感化されたこと、それなのに自分が力になれず腹が立ったことを口にし、「待ってろよジジ テメェの邪視を守りたいって意志はよぉ 絶対守るぜ」と啖呵を切ったのです。
「啖呵切るオカルン爆イケ」「おいおいおいオカルンかっけぇじゃんよお」「ジジの「オカルン頼む邪視を!」からの「あいよぉ」が最高にしびれた」「終わり方くそかっこいー」と覚悟を決めたオカルンやジジとの絆を感じるやり取りに視聴者たちも心を掴まれた様子。
果たしてオカルンは宣言通り邪視をボコボコにできるのでしょうか。次回も本話に負けない迫力あるバトルが期待できそうです。
クライマックスPV公開! 新キャラの登場が話題に!
本話放送後には第2期クライマックスPVが公開され、新キャラ・坂田金太が登場。声優を藤原大智さんが務めることも発表され、原作ファンをはじめ多くの視聴者を沸かせました。
坂田金太はモモたちと同じ高校に通う同級生であり、オカルンのクラスメイト。自分と同じように冴えない男子だったはずのオカルンが急にモモやアイラと仲良くし始めたため、モテる秘訣を探るべくオカルンに近づいてきます。
「俺たちの金太きた!」「金太が動いてるの見られて最高!」「動きがことごとくうるさく仕上がってて最高のキンタ確定」と原作ファンはその登場を心待ちにしていたよう。
さらに、その盛り上がりを見て「金太ってそんなにすごいキャラなんだ!?」「原作読んでる友達から聞いたけど金太めっちゃいいキャラらしい」「PV最高にワクワクする!」とアニメで楽しんでいる皆さんもクライマックスへの期待を高めている様子がうかがえます。終盤に向けての盛り上がりがとても楽しみです!
今回のアニメオリジナルシーンは?
ここからは本話のアニメオリジナルシーンを一気にご紹介していきます。気付いた方も気付かなかった方も、原作未読の方も漫画と見比べてみてはいかがでしょうか。もちろん、下記以外にも細かい違いはありますので、そんなシーンもぜひ探してみてくださいね。
「はい!死んだ!」
戦闘中にベートーヴェンが繰り返す「死ねー!」や「はい!死んだ!」という台詞は原作にはありません。音符型の爆弾を飛ばすたびに繰り返していましたね。
中盤のクラシックメドレー
田園での戦闘後、各音楽家たちがソロで曲を奏でるシーンは原作にはないオリジナルシーンです。原作では田園での戦闘が終わってからすぐにベートーヴェンの「交響曲第9番‼合唱‼」の掛け声で全員揃って第九を演奏し始めています。
ソリストの口の中から出てくる合唱団
巨人ソリストの口の中から滝のように出てきた合唱団。原作ではオカルンたちが異空間のコンサートホールに連れてこられた時点で周囲に合唱団がいる状態でした。口から出てくる演出でよりおぞましさが増していましたね。
ピアノを鳴らしてしまうターボババア
音楽家たちとの戦闘を終えたターボババアが誤ってピアノを鳴らしてしまうシーンもアニメのオリジナルシーン。詳細は描かれていませんでしたが、オカルンたちはまたあの音楽家たちと戦う羽目になったのでしょうか……。
オカルンの前で得意げな顔をするターボババア
「今から邪視をボコボコにぶっ倒します‼」と宣言したオカルン。その前に立って得意げな顔をするターボババアがとてもかわいかったのですが、こちらもアニメオリジナル。オカルンの師匠としてすっかり板に付いていました。
戦闘シーン全般
本話は戦闘シーン全般にアニメオリジナルカットが散りばめられていました。本記事には載せきれなかったため割愛しますが、ぜひ原作と見比べて楽しんでみていただきたいです。
第21話(第2期 第9話)「家を建て直したい」の見どころ
次回の一番の見どころはオカルンと邪視のバトル! 修行を終えて邪視に戦いを挑んだオカルンですが、本気を使えるのは2回だけ。対する邪視はそのような制限はなく、ジジ本人の体力もオカルンより上です。大きなハンデを抱えるオカルンはどんな策で邪視を抑えるつもりなのでしょうか……。
また、タイトル通り、綾瀬家は邪視が暴れたせいでボロボロのまま。当然モモのバイト代でリフォームができるはずもなく……。予想外の家の建て直し方にもぜひ注目してください。