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浅草|能って意外と面白い?第44回 台東薪能が浅草寺境内で7月31日開催

いろはめぐり

こんにちは、とくらです。
もうすぐ夏休みですね。
夏休みと言えばプールに花火に、お祭りに…と楽しみがたくさんですが、今年の夏は、少し趣向を変えて屋外で能や狂言を楽しむ「薪能」を鑑賞してみるのはいかがでしょうか?
今回は、「第44回台東薪能」についてご紹介します。

第44回 台東薪能

7月31日(水)17:00から浅草寺境内で薪能が行われます。
薪能(たきぎのう)は、屋外で薪を焚いて行われる能の公演形式の一つです。 その起源は非常に古く、平安時代から鎌倉時代にかけて行われた宗教儀式や祭礼にまで遡ります。 薪能は、神聖な炎の中で能を演じることで、その演劇的効果を高めるだけでなく、神秘的で荘厳な体験をすることができるのです。
下町・浅草の夜に浮かぶ、幽玄な世界を楽しみましょう!
開催日時:令和6年7月31日(水曜日) 開場 午後5時 開演 午後5時45分
開催場所:金龍山浅草寺境内(雨天時は台東区立浅草公会堂)
料金:S席 5000円 A席 4000円 (未就学児入場不可)
入場券販売場所:
・カンフェティ (ファミリーマートでの発券手続きが必要となります)
電話:0120-240-540(平日午前10時~午後6時)
※電話受付では、座席選択はご利用できません。
・台東区立浅草公会堂窓口 (午前9時~午後5時)

演目

「台東薪能」では能と狂言を見ることができます。 3つの演目があるのですが、事前にどのような物語か知っておくと、より演目を楽しむことができますよ!
簡単にそれぞれの演目のストーリーをご紹介します。
能『清経』(きよつね
『清経』は、平家物語に登場する清経(きよつね)を題材にした能です。物語は、平清盛の甥である平清経が主人公です。清経は源氏との戦いに敗れ、都落ちして西国へと逃れる途中、疲労と絶望から命を絶ちます。この物語は、清経の妻が彼の最期の様子を知り、悲しみに暮れる姿を描いています。
能の舞台では、清経の亡霊が現れて、彼の死の経緯を妻に語りかけます。 清経は、最初は普通の姿で現れますが、次第にその姿は無念の思いを抱いた亡霊に変わっていくのです。 彼は妻に対して、死に至るまでの苦しみや、戦の惨状を語り、その中で自らの無力さや後悔を露わにします。
妻は、夫の亡霊との再会に驚きつつも、その魂を慰めるために供養を約束します。 清経は、妻の愛情と供養の誓いに感謝し、最終的には成仏の道を見つけることができるのです。 この能は、戦乱の中での人間の悲哀や無常を描くとともに、愛する者との別離と再会のドラマとなっています。
狂言『蝸牛』(かぎゅう)
『蝸牛』は、ユーモアと風刺に満ちた狂言の一つで、登場人物たちの滑稽なやり取りが特徴です。物語は、主人の命令を受けた太郎冠者が「長生きできる薬」とされる「蝸牛」(カタツムリ)を探しに行くところから始まります。 しかし、太郎冠者は「蝸牛」という言葉を知らず、迷いながら山中を彷徨います。
太郎冠者は途中で出会った山伏(やまぶし)に、「蝸牛」のことを尋ねますが、山伏もよく分かりません。しかし、山伏は自分が蝸牛だと思い込んでしまい、太郎冠者に自分を薬として連れて行くように指示します。 太郎冠者は山伏を背負い、主人の元へ戻りますが、もちろん主人は山伏を見て驚き、呆れます。
この滑稽なやり取りは、観客に笑いを提供しつつ、人間の愚かさや知識の限界、そしてコミュニケーションの難しさを巧みに風刺しています。 『蝸牛』は、狂言の持つユーモアと人間味溢れる魅力を存分に楽しむことができる作品です。
能『一角仙人』(いっかくせんにん)
『一角仙人』は、霊力を持つ仙人と人間の欲望との葛藤を描いた能です。物語は、一角仙人という名の仙人が主人公です。一角仙人は、特殊な力を持ち、不老不死であるとされています。彼は、動物や自然を操ることができる能力を持ち、その力を使って人々を助ける一方、自らの修行を続けています。
物語の中で、一角仙人は美しい女性と出会いますが、その女性は実は悪魔の化身であり、一角仙人の霊力を奪おうと企んでいます。女性は巧みに誘惑し、一角仙人の心を揺さぶります。 仙人は初めは誘惑に打ち勝ちますが、次第にその美しさに心を奪われてしまいます。最終的に、一角仙人は霊力を失い、人間としての弱さと欲望に敗北します。
この能は、修行によって得た霊力と人間の持つ本能的な欲望との間の葛藤を描いており、観客を自分自身の内面と向き合わせます。 一角仙人の物語を通じて、人間の本質や弱さ、そして真の強さとは何かを問いかける深い作品となっているのです。

まとめ

何となく難しそうに思える「能」や「狂言」でしたが、実は意外と分かりやすく面白いお話になっているんですね。
少し物語の流れを分かった状態で見てみると面白さもひとしお!
ぜひ事前に予習してから観劇してみてください。

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