【三木】「ころは-うつわと道具と喫茶室-」がリニューアル♪ランチやカフェメニューが豊富に
中国自動車道吉川ICを降りて、車で南へ下ることおよそ10分。田園風景が広がる三木市口吉川町(くちよかわちょう)にぽつんとある「ころは-うつわと道具と喫茶室-」があります。ここは、築100年を超える古民家の中でスパイスカレーを味わったり、ギャラリーで器や昔ながらの道具を買い物したりと、いろんな楽しみ方を満喫できる古民家カフェ。心の休息を求めて足を運んでみては。
・「ころは-うつわと道具と喫茶室-」
三木市口吉川町(くちよかわちょう)にある「ころは-うつわと道具と喫茶室-」。陶芸家の奥さんが選び抜いた器ギャラリーを併設し、ゆっくり器と食事を楽しむことができる古民家カフェです。
お店の場所は、中国自動車道吉川ICから車で10分ほど南へ下ったところ。四方を田んぼに囲まれたのどかな場所にある風格漂う日本屋敷が同店です。
明治時代以前に建てられた、築150年を超える古民家をリノベーションした同店。店内は、数百年前から残る歴史調度品や重厚感ある建具、そして現代を生きる陶芸作家が作った器や暮らしの道具で構成され、“昔”と“現在(いま)”が入り交じったノスタルジックな空間が広がります。
入り口を入ってすぐ目の前の土間と左手にある3間続きの和室には「器と道具のギャラリー」、右手には「喫茶室」があります。
喫茶室にはアンティークの家具がずらり。格子窓からはさんさんと日が差し込み、古民家と言えども明るく開放的。壁にはめ込まれた窓ガラスからは隣接する陶芸工房の様子を眺めることができ、タイミングが合えば陶芸や金継ぎの様子を遠目で見られることもあります。
格子窓の向こう側には、三木市の特産品の一つである酒米「山田錦」が実る広大な田園風景が広がります。春から夏にかけては青々とした稲穂が、秋には黄金色に染まる田んぼが窓一面を埋め、風光明媚な景色を一年中楽しめます。
「山田錦が有名な三木らしい自然の景色を眺めながら、ゆっくり食事を楽しんでほしい」と話す店主。田んぼ側の窓を一面ガラス張りにし、ピクチャーウインドウにしたのは、そのこだわりからなんだとか。今は製造していない貴重なレトロガラス越しに見る景色は、美しさもひとしおです。
・ランチメニューが大幅アップデート!終日オーダーOK
『お肉とスコーンのプレートランチ』1,600円
オープンから約2年間、ランチメニューはスパイスカレーのみでしたが、2025年7月から内容ががらりと一新され、スコーンやホットサンドなど、新たなメニューが仲間入りしました。
中でもイチオシは、店主手作りのスコーンとスパイスカレーを両方楽しめる『お肉とスコーンのプレートランチ』。ステーキのように分厚くカットされたローストポークに、クミンが香るキャロットラペ、地元野菜を使った彩り豊かなサラダなど、目にも美しい一皿です。
季節によって変わるスープもこのランチの楽しみの一つ。取材日は、ほくほくのサツマイモの甘みがとろける「サツマイモのポタージュ」が登場。また、小鉢に添えられた「豆カレー」は、今後不定期で内容が変わる予定なんだとか。トマトベースのあっさりとした味わいの中に、スパイスの風味がしっかり感じられる一品です。
『とろけるチーズのキーマカレー(サラダ&スープ付き)』1,650円
「垂水で人気だったあのカレーが復刻!」そう聞けば、ファンなら思わずテンションが上がるはず。こちらの特製キーマカレーは、神戸市垂水区に店を構えていたころからの人気メニュー。18種類ものスパイスに牛・豚・鶏の3種の肉を贅沢に使用した、うま味たっぷりの一皿です。
そして、このカレーのもう一つの魅力が長芋のトッピング。シャキシャキとした独特の食感がアクセントになり、一度食べるとやみつきになること間違いなし!さらに、卵の黄身ととろけるチーズを絡めれば、まろやかさとコクが加わって一層深い味わいに。スパイスの風味と具材のハーモニーを楽しんで。
『キーマカレーサンド』850円
軽めに食事を済ませたいときは、表面をバターでカリッと焼き上げたホットサンドがおすすめ。ラインアップは、スパイス香る『キーマカレーサンド』、肉のうま味たっぷりの『キューバサンド』(950円)、甘じょっぱさがクセになる『あんバターサンド』(600円)の3種類です。パンには全粒粉が練り込まれていて、噛むほどに小麦の香ばしさと具材のうま味がじんわりと広がります。
・自家製スコーンやドリンクなど、喫茶メニューも
『あんバタスコーン』430円
スコーン好きの店主が手がけるスコーンは、“外はざっくり、中はふわっと”を理想に、材料や混ぜ方、焼き加減を何度も試行錯誤。国産小麦に全粒粉を加えたり、てんさい糖などの体に優しい素材を使ったりと、素材選びから一切の妥協を許さず、丁寧に焼き上げられています。スコーンの間には、黒糖を隠し味に加えた自家製の粒あんと発酵バターをサンド。それぞれの風味が引き立て合い、まさに三位一体のおいしさが楽しめます。
『バスクチーズケーキ』650円
どうやってこの形を保っているのかすら不思議なほど、中がとろ~りと柔らかい『バスクチーズケーキ』もおすすめ。舌の温度ですっと消えてしまうような儚い口当たりを実現するために、なによりも大切にしているのが“こす”作業。焼く前の生地を丁寧に裏ごしすることで、驚くほどなめらかな食感を生み出している、手間暇がかかった一皿です。
『クリームソーダ』750円
窓の外の緑に映える『クリームソーダ』は、見た目も味わいもちょっぴりレトロ。グラスいっぱいに広がるソーダの爽やかな泡と、バニラアイスのまろやかさが絶妙にマッチします。ノスタルジックな気分に浸りながら、ゆったりとした時間が過ごせますよ。
『レモンジンジャーソーダ』600円
愛知県豊橋市にあるジンジャーシロップ製造所「TEMTASOBI GINGER(テムタソビジンジャー)」のレモンジンジャーシロップを使ったドリンクも人気。ショウガやレモン、スパイスをブレンドしたクラフトコーラならぬ“クラフトジンジャードリンク”で、爽快な後味がクセになる一杯です。
『レモンジンジャーソーダ』600円、『キーマカレーサンド』850円
ドリンクはもちろん、フードやスコーンもテイクアウトOK!おやつタイムのお供や、のどかな自然の中でのピクニックにもぴったりです。
・毎月1~2回ほど企画展や個展も開催
陶芸家である店主の奥さんが、日本全国から集めた古き良き日本の道具や、作家ものの器を展示・販売するギャラリー。「一期一会の出合いを大切にしてほしい」と語る奥さんの思いが、空間の隅々にまで感じられます。
その出合いのきっかけとなるべく、企画展や個展を毎月1〜2回ほど開催。企画展の準備には1年以上の時間をかけることもあるなど、どの展示にも真摯なこだわりと熱意が込められています。
窯元の名前で選ばず、作家一人ひとりが自身のインスピレーションを大切にして作り上げたオリジナルのものを中心に、奥さんの心に響いた作品を取りそろえているそう。シンプルなデザインや優しい色合いのものが多いので、どんな食卓にも合いそうですね。
器や道具は公式オンラインショップでも販売しているので、遠方の人はぜひチェックしてみて♪
おいしいカフェメニューやこだわりの器を通して、作り手の思いに触れることができる「ころは-うつわと道具と喫茶室-」。ここで過ごす時間が、自分自身の“心の器”を磨くひとときになることでしょう。
■詳細情報
■DATA
ころは-うつわと道具と喫茶室-
所在地
兵庫県三木市口吉川町大島55
電話番号
0794-88-1010
営業時間
11:00~16:30