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新春インタビュー 「豊かに自分らしく」 佐藤区長 今後の緑区語る〈横浜市緑区〉

タウンニュース

インタビューに答える佐藤区長

本紙は2024年の年頭企画として、緑区の佐藤康博区長にインタビューを行った。佐藤区長はコロナ禍の収束により再開されてきた地域のイベントの話題に触れ、「昨年4月の着任以来、区民の皆さんと接する機会をたくさんいただき、地域のつながりの深さ、あたたかみを日々実感している」と話し「すべての方々が豊かに自分らしく暮らせるようにしっかりと取り組んで行く」と語った。(聞き手/本紙・緑区編集室小倉慎司)

活気やにぎわい復活

――2023年4月の着任から半年以上が経過しましたが、昨年を振り返って印象に残っている事業は何ですか。また、成果と感じた事業やその中で見えてきた課題などがあれば教えてください。

「明けましておめでとうございます。緑区長の佐藤康博です。

昨年4月に着任して以来、コロナ禍の収束により再開されてきた地域のイベントで、区民の皆さんと接する機会をたくさんいただき、地域のつながりの深さ、あたたかみを日々実感しております。

区の主催イベントにもたくさんの方々にお越しいただき、10月の『緑区民まつり2023』は残念ながら悪天候のため緑公会堂とみどりーむ会場のみの開催となりましたが、『みどりスポーツフェスティバル2023』や『緑区ランニングフェスタ2023』、今年度から新たに脱炭素・SDGsの視点を加えた『子どものまちづくりイベントMiniMiniMidoriプラスSDGs』、『あつまれ!みどりっこまつり2023』など、あらためて地域に活気や賑わいが復活してきたと感じました。

一方で、そういった状況の中でも、当然ながら地域の中には、3年に及んだコロナ禍の影響から、行事を再開できなかったり検討中である地域も見られます。また、家の中にいる時間が長くなり外出がおっくうになってしまった方もいらっしゃると思います。地域や皆さんの状況に寄り添いながら、区としてできるサポートを考えていきたいと思います」

国際園芸博に向けて

――2024年、区内に一層の活気をもたらすためにどのような分野に力を入れていきたいとお考えでしょうか。

「『GREEN×EXPO2027』(2027年国際園芸博覧会)に向けた取組に力を入れていきたいと思います。

2027年3月、上瀬谷(瀬谷区)での園芸博覧会の開催まで、残すところ3年余りとなり、ここ横浜の地で開催する初めての万博に向け、現在着々と準備が進められています。

区内では十日市場駅からシャトルバスの発着が予定されており、万博の玄関口として多くの方がこの緑区に訪れる、大きな機会となります。

市内第1位の緑被率を誇る緑豊かな自然、活気ある商店街と人のつながり、農家の方々が育てる新鮮な野菜やお花など、国内はもとより世界中の方々に、この緑区の良さを知っていただけるよう、地域の皆さまと一緒に、この『GREEN×EXPO2027』を盛り上げていきたいと思っております。

関係部署と緊密に連携

――GREEN×EXPO2027の会期中は緑区内の十日市場や霧が丘などで渋滞の発生が予想されています。住民生活への影響と対策はどのように考えていますか。

「園芸博会場への交通アクセスについては、交通事業者や博覧会協会とともに詳細な検討が進められています。アクセスルートとなる道路の拡幅や改良なども進んでおり、緑区としても、地域の皆様に安心していただけるよう、関係部署と緊密に連携を取りながらしっかりと取り組んでまいります」

進むグローバル化

――緑区内では年々、インドの方を中心に外国人住民の人口が増加しています。外国人向けの防災情報の提供などについてどのように拡充を図りますか。また、国籍を問わず誰もが安心して暮らせるまちづくりをどのように進めていきますか。

「緑区でもグローバル化が進んでおり、外国人人口は5001人(2023年11月末時点)となり、10年前の約2倍に増加しています。言葉や文化、習慣が異なってもみんなが気持ちよく暮らすためには、お互いを尊重し理解し合うことが大切です。

緑区として、外国人向けの防災情報の提供などについて、東洋英和女学院大学と連携し、やさしい日本語を使った『緑区防災マップガイドブック』を作成しました。このガイドブックで、外国人向け防災講座の開催など、防災情報を分かりやすく伝える取組を行っています。

また、『みどり国際交流ラウンジ』では、地域のボランティアの皆さんが生活に必要な日常会話などを分かりやすく教える『外国人のための日本語教室』や、日本語が苦手な外国人でも分かりやすい日本語を多くの日本人の皆さんに知ってもらい、地域の身近なコミュニケーションに活用していただくことを目指す『やさしい日本語講座』など、さまざまな取組を行っています。

区内にお住いのすべての方々が豊かに自分らしく安心して暮らせるように、しっかりと取り組んでまいります」

区の魅力を次世代へ

――県立四季の森公園を中心に、緑区には市内最大級の広さを誇る市民の森など豊かな自然環境や歴史的な遺産が残っています。これらをどのように活用していきたいとお考えでしょうか。

「緑区は、区域の約4割が緑に覆われた緑豊かな区です。市内でも最大級の新治市民の森をはじめ、三保市民の森や、鴨居原市民の森、長津田宿市民の森、上山ふれあいの樹林など、豊かな森や公園が、駅や住宅地からほど近い身近な場所にあります。また、新治市民の森の奥には『谷戸田』があり、私も地域の皆さんと一緒に田植えや稲刈りに参加させていただきました。

こうした緑豊かな環境が、愛護会の皆さんをはじめ、地域の関係団体、ボランティアの皆さんの日々のご尽力によって守られていることに心から感謝申し上げるとともに、このような取組を次世代を担う子どもたちや、区の内外のたくさんの方々に知っていただきたいと思います。

緑区では昨年12月に、区の魅力をナビゲーターの方々とともに紹介する「みどりでみつける〜緑区魅力ガイド〜」を制作しました。緑区のWebサイトでご覧いただけますので、ぜひご覧ください」

人と人とのつながり

――最後に緑区民に向けてメッセージをお願いします。

「緑区役所では、様々な施策や事業を進めるにあたり、『次世代につなぐみんなにやさしいまち”ふるさとみどり”』をテーマに取り組んでおります。また、地域福祉保健計画『みどりのわ・ささえ愛プラン』でも、『誰もが安心して暮らし続けられる緑区』を目標に掲げて、地域や福祉保健団体などと一体になって取組を進めています。日頃から、緑区役所の取組にご支援・ご協力をいただいております地域の皆さんに、この場を借りてあらためて感謝申し上げます。

この緑区においても、少子高齢化とそれに伴う人口減少は大きな課題であり、デジタル化やグローバル化といった、社会的な変化の波が急速に押し寄せています。

そうした状況において、人と人とのつながりがしっかりと守られ、子どもから高齢者までの多世代の方、障害のある方や外国人の方など、すべての人々が、豊かに、互いを尊重し合いながら暮らせるように、しっかりお支えしていきたいと考えております。

職員一同全力で取り組んでまいりますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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