雨が降る日の『犬の散歩』気をつけるべきポイントとは?快適に歩くためのコツから帰宅後のケアの方法まで
1.周囲の様子に十分注意する
雨の日に散歩をするとき、飼い主さんは傘をさしたりレインコートを着たりしていると思います。
傘やレインコートのフードがあると、どうしても視界が悪くなってしまうため、事故やトラブルが起きるリスクが高くなるので十分注意しなければなりません。
周囲の人も傘をさしていますし、車やバイクなどに乗っている人の視界も悪くなってしまうため、雨の日はいつも以上にまわりの様子に気を配って歩くようにしましょう。
2.リードを放さないようにする
雨の日の散歩で飼い主さんが傘を持っていると、片手が常にふさがっている状態になります。
片手で傘、もう片方の手でリードを持つと、当然のことながら両手がふさがってしまうため、歩く以外の行動を取るのがむずかしくなってしまいます。
特に排泄したときにそれを処理しようとしたとき、間違ってリードを放してしまうことがあります。
そのまま犬が脱走してしまったり、事故に遭ってしまったりすることも考えられるので、その点についてもしっかりと意識しておかなければなりません。
このようなトラブルを防ぐために、傘ではなくレインコートを着用するようにしたり、リードを持つだけでなくカラビナフックなどで飼い主さんの洋服につないでおいたりといった工夫をしましょう。
3.歩きやすい道を選ぶ
愛犬との散歩では、日頃から様々なコースを歩くことがあると思います。
雨が降っているときに散歩に行くときは、特に安全性を考慮したコース選びをするようにしましょう。
上記したように、雨の日は視界が悪くなって事故が増える傾向があるので、車や自転車があまり通らないような道を選ぶのがおすすめです。
また、雨で濡れた地面を歩いていると、犬の肉球がふやけたり柔らかくなったりするため、ちょっとした刺激で傷ついてしまうことがあります。
そのため、尖った砂利や木の枝などが多く落ちている道では、犬の肉球が切れるなどのトラブルが起こる可能性があるので、そうした場所も避けた方が無難です。
さらに、散歩の後には、足の裏の様子をチェックしておいてあげるといいでしょう。
4.濡れた体をしっかりと乾かす
雨の日の散歩では、帰ってきてからのケアもいつも以上に丁寧にしてあげましょう。
雨が降っているときは、犬にもレインコートを着せていることが多いと思いますが、完全に防ぐのはむずかしく、どうしても足や尻尾、お腹などが濡れてしまいがちです。
家の中に入るとき、当然濡れた体を拭くとは思いますが、毛の表面だけを拭いた状態ではやや不十分です。
「少しくらい濡れていても自然に乾く」と思う人もいるかもしれませんが、皮膚や毛が濡れた状態が長く続くと、雑菌が繁殖しやすく、皮膚炎などを引き起こすことがあります。また、毛が赤くやけてしまうこともめずらしくありません。
足の指の間の毛が赤くなったり、炎症をくり返したりする「指間炎」も、足を洗ったあとや濡れたときにしっかりと乾かしきれないことが原因となるので注意しましょう。
まとめ
犬にとって散歩は大きな楽しみであり、体力&ストレスの発散や排泄のためにも欠かせないものだと思います。
雨の日に愛犬を散歩に連れて行くときは、いつも以上に愛犬や周囲の様子を確認し、安全に配慮するようにしましょう。
(獣医師監修:寺脇寛子)