雨の日の訪問介護で気を付けることとは?ヘルパーが押さえたい4つのポイントを解説
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本日のお悩み:雨の日の訪問介護においてのポイント
訪問介護を雨の日に行う場合に注意すべきポイントを知りたいです。
訪問介護を雨の日に行う時の対策や注意点とは?
執筆者/専門家
牧野 裕美
https://mynavi-iryofukushi.jp/media/users/24
訪問介護に従事する職員のかたからの質問です。今回は、訪問介護事業所の管理者・サービス提供責任者として、在宅介護支援に携わっている牧野裕美さんに回答していただきました。雨の日に訪問介護を行う時の対策や、注意点について詳しく解説しますので、梅雨どきの活動にぜひお役立てください。
雨の日も変わらない訪問介護の役割
雨の日の訪問介護では、天候の影響で負担を感じたり、気持ちが沈んだりすることもあります。
一方、利用者はどのような気持ちで待っているのでしょうか。「このような天候の日に来てもらっても、依頼することはない」でしょうか。それとも、「食べるものがなかったから助かる」「お風呂に入りたいからありがたい」でしょうか。雨の日の訪問介護の必要性は、援助内容によっても違ってきますが、「こんな日にきてもらっても」と感じるかたは、そう多くないように思います。
また、利用者の中には、室内で過ごしているために外のことがまったく分からず、「ヘルパーとのやりとりで外の様子を知る」というかたも少なくありません。だからこそ、「こんな雨の日にありがとう、ぬれていない?」と、温かく迎え入れてくださるかたも多いのではないでしょうか。
利用者への思いやりを忘れない
私が担当している利用者の中にも、雨の日に訪問する看護師やヘルパーのために、玄関先にお手拭きなどのグッズを並べてくださるかたがいます。酷暑の時には、暑い体を冷やすためのネッククーラーも用意してくださいます。
雨の日はたしかに憂鬱ですが、そうした利用者の思いにも配慮しながら、必要としてくださる利用者の気持ちを踏みにじることのないよう、一人ひとりに寄り添った援助を心掛けたいですね。そのためには、心と体と物品の準備をしっかり行うことが大事です。
雨の日の訪問介護で押さえたい4つのポイント
以下では、雨の日の訪問介護における4つのポイントを解説します。
1.持ち物を確認する
まずは、持ち物の確認をしましょう。移動手段によって持ち物は変わってきますが、ぬれてしまった時にはき替える靴下は必須です。タオルも数枚用意したほうがよいでしょう。ペーパータオルは状況によっては拭き取りが十分でない場合があり、使用後のごみが出るため、持ち帰りやすいタオル類を用意しておくと安心です。
■荷物の防水対策も忘れずに
加えて、45リットルほどの大きなポリ袋があると、自分の荷物やカッパを丸ごと入れられます。ふだんからレジ袋を持ち歩いているかたもいると思いますが、雨の日は、自転車のサドルにかけたりできるので便利です。ショルダーバッグやリュックがぬれないように、荷物の上からさっと羽織れるポンチョを用意するのもおすすめです。
2.安全な移動を心掛ける
雨の日は、ふだんの訪問時より移動時間を長めに確保しましょう。自転車で移動する場合は、走行にも注意が必要です。
■自転車移動で注意したいポイント
今春から道路交通法が改正され、自転車は原則として車道通行となりました。カッパを着ていると前も後ろも見えにくく、視野が大幅に狭くなるため、焦らずスピードを出さないように運転しましょう。また、手がぬれているとハンドルのグリップが滑りやすく、ブレーキもかけにくい状態になります。ふだん以上に、周囲に気を配りながら移動してください。
■車移動でも油断は禁物
車で移動する際も、雨の日は視界が悪くなります。車道を走る自転車には十分に注意しましょう。長靴や底の厚い靴での運転は、アクセルペダルやブレーキペダルの感覚が足に伝わりにくくなるため、なるべく運転しやすい靴にはき替えるようにしてください。
駐車する場所にも配慮が必要です。いつも許可を受けている駐車スペースであっても、その場所が歩行者にとって雨よけになる場所であるなら、場所を譲る配慮も必要です。特に会社の名前が書かれた車で移動する時は、思いやりと品位を忘れずに運転しましょう。時間に余裕を持ち、無理な運転や無謀な行動を避けることが重要です。
3.利用者の安全を確保する
■玄関や床の滑りやすさに注意する
利用者の安全確保には、ヘルパーの配慮や手順の徹底が重要です。例えば、ぬれた靴で玄関に上がると、床が滑りやすくなります。視力が低下している利用者の場合、ぬれているかどうかの判断がつきにくいため、ぬれている床は必ず拭きましょう。慣れている玄関だと細かなところに注意が行き届きにくくなるため、出入りの際に転倒すると危険です。
■転倒リスクを防ぐための工夫
利用者の靴や杖の先端がぬれていないかも確認しましょう。雨の日には玄関マットを活用するのも有効です。
特に高齢者や身体機能の低下している利用者は、床の状態によって転倒のリスクが高まります。ヘルパーの雨の日のマナーは、利用者の安全確保につながることを覚えておいてください。
■雨の日特有の体調変化を見逃さない
利用者の健康状態に配慮することも大事です。気温や湿度の変化による体調や気持ちの変化を見逃さないように注意しましょう。関節痛や神経痛の悪化、血圧の変動、呼吸器疾患の症状の変化、気分の落ち込みなどがないかを、コミュニケーションを通じてきちんと観察することが必要です。
4.支援を工夫し、利用者に安心を提供する
■雨の日ならではの支援の工夫
雨の日は、必要に応じて除湿を行い、適切な室温・湿度を保ちましょう。
買い物援助では、購入した品物がぬれないように配慮するだけでなく、利用者と話し合って購入品の優先順位を決めることも大事です。トイレットペーパーやティッシュペーパーなどぬれては困るものは、「どうしても今日必要か」を確認し、在庫があれば次回の購入にまわすのがよいでしょう。
依頼した品物を覚えておける利用者なら、訪問前に電話やメールで購入品を確認し、買い物をしてから訪問するのも一つの方法となります。
■閉じこもり予防にも目を向ける
また、梅雨どきは利用者の活動量が低下しやすく、閉じこもり傾向になります。そのため、転倒予防や健康状態の確認に加えて、利用者が安心して在宅生活を継続できるよう、相談支援の体制や生活環境を整えることが大切です。
最後になりますが、雨で訪問時間の遅延が予想される時には、すみやかに連絡するようにしてください。そうした気配りが信頼関係の構築につながります。
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