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京王線 井の頭線の駅で増える非対面荷物発送サービス Smari スマリ のメリット_ユーザーは発送時間&ストレスを軽減でき沿線利便性向上へ、電車で集荷し「物流の2024年問題」の一助に

鉄道チャンネル

メルカリに代表されるフリマアプリなどの普及で、個人の荷物の発送ニーズが高まるいっぽうで、トラックドライバー不足や時間外労働960時間上限規制などで、「モノが運べなくなる」という危機、いわゆる「物流の2024年問題」に直面している。

この課題解決の一助につなげるべく、非対面授受ボックス設置を推進している鉄道会社がある。京王電鉄もそのひとつ。

スマリボックスからの商品の集荷は、鉄道を活用した商品配送

京王電鉄は、三菱商事が展開する、EC商品・レンタル商品の発送・返品・返却を非対面で完結できるサービス「Smari(スマリ)」を、2月15日から京王線・井の頭線の9駅に増設。

その9駅とは、京王線内の新設が上北沢駅、千歳烏山駅、つつじヶ丘駅、国領駅、調布駅。初台駅、幡ヶ谷駅、桜上水駅、八幡山駅(京王リトナード八幡山)はすでに設置済み。

井の頭線内の新設が高井戸駅(京王リトナード高井戸)、久我山駅、富士見ヶ丘駅、吉祥寺駅(キラリナ京王吉祥寺)。永福町駅(京王リトナード永福町)はすでに設置済み。

利用時間は各駅とも始発から終電の時間まで。京王リトナード八幡山、京王リトナード高井戸は24時間利用可。

スマリボックスからの商品の集荷は、鉄道を活用した商品配送を行い、今回、増設することで鉄道を活用した商品配送の規模拡大にもつなげている点に注目が集まる。

EC商品、レンタル商品の発送をよりスムーズに、Smari(スマリ)

Smari(スマリ)は、三菱商事が展開しているEC商品・レンタル商品の発送・返品を非対面でスムーズに行えるサービス。

使い方はかんたん。ECやレンタルのサービスサイトにてQRコードを取得し、駅に設置しているスマリボックスのモニターにQRコードをかざす。印刷されたラベルを商品に貼り付け、ボックスに投函するだけ。

89.7%が「荷物の発送ストレスが減った」と回答

三菱商事、京王電鉄、パナソニック ハウジングソリューションズが、Smari(スマリ)調査したを活用した利用実態を調査した結果、89.7%が「荷物の発送ストレスが減った」、93.1%が「発送にかかる時間が短縮された」、89.6%が「今後も駅スマリボックスを利用したい」、93.1%が「家で集荷ドライバーを待つ必要がなく、その日の予定を立てやすくなる」といった回答を得たという。

駅のスマリボックスを実際に利用して、89.7%が「店舗(郵便局やコンビニ)での発送に比べてストレスが減った」、82.7%が「スムーズに発送作業ができた(時間がかからなかった)」と回答。

また、86.2%が「発送方法がわかりやすかった」と回答し、これらの結果を踏まえると、駅設置のスマリボックスの利用体験は、高い満足度を示しているといえる。

93.1%が「発送にかかる時間が短縮された」と回答

駅のスマリボックスでの発送は、郵便局やコンビニ等での場合と比較して、93.1%が発送にかかる時間が短縮されたと回答。

これは、スマリボックスの利用が発送プロセスを大幅に効率化し、利用者にとって時間節約につながっていることを示している。

今後も駅スマリボックスを利用したい89.6%

1年前に比べて荷物の発送・返送(返品)が「増えている」と回答した人が58.6%と半分以上という結果に。

このような実態がある中で、89.6%が「駅のスマリボックスを使っての荷物の発送(返品)を今後も利用したい」という前向きな反応が見られた。

93.1%が「家で集荷ドライバーを待つ必要がなく、その日の予定を立てやすくなる」

駅のスマリボックスを使って荷物の発送(返品)についてのメリットを調査すると、駅を頻繁に利用する人々にとってこのサービスが非常に便利と感じていることが明らかに。

全員にあたる100%の回答者が、「駅で荷物の発送や返品ができることは、駅をよく使う人にとっては便利だと思う」と回答。

また、93.1%の人々が、このサービスが「時短になる」「家で集荷ドライバーを待機する必要がなく、当日の予定が組みやすい」と答えている。

さらに、96.6%が「荷物の発送や返品ができること自体が便利だ」と感じている。

自宅の最寄り駅でスマリボックスが設置された82.7%の人々がそのような機能を備えた最寄り駅を「便利な駅」と感じると回答。

さらに、89.6%の回答者が「最寄り駅に対してよいイメージを持つ」と答え、86.2%は「このサービスがあれば住んでいる街がより住みやすくなる」と考えている。

―――京王電鉄は、「今回の調査では、ほぼ全ての調査項目において、利用者の高い満足度を示す結果となっており、今後も「Smari」の活用を推進していくことで、沿線のお客様の利便性向上につなげていきます」と伝えている。

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