アジフライに鷹島マグロ!松浦・鷹島の海の幸を味わうソロキャンプ旅
今回訪れた先で見つけたアジフライのモニュメント。松浦にはアジフライのモニュメントが5ヵ所にあるそうです
梅雨の合間に訪れた、久しぶりの青空。天気予報を見て「今しかない!」と思い立ち、約4ヵ月ぶりとなるソロキャンプへ出掛けることにしました。向かった先は「アジフライの聖地」として知られる長崎県松浦市と、ブランド魚「鷹島マグロ」で知られる鷹島です。
今回の目的は、松浦・鷹島ならではの海の幸を味わうこと。豪華なキャンプ飯を一から作り込むのではなく、道の駅で地元の食材を調達し、その美味しさを活かした、頑張り過ぎないキャンプ飯を楽しみます。
人気の「ブリ丼」や揚げたての「アジフライ」、そして「鷹島マグロ」。ご当地ならではの海の幸を味わいながら海辺でゆったりと過ごす時間も、このキャンプの醍醐味です。
今回は、地元の食を満喫しながらのんびり過ごす、松浦・鷹島での1泊2日ソロキャンプの様子をご紹介します。
道の駅は、キャンプ旅の楽しみのひとつ
道の駅「松浦 海のふるさと館」
今回最初に立ち寄ったのは、道の駅「松浦 海のふるさと館」です。旅先では、まず道の駅へ向かうのが私の定番です。その土地で採れた野菜や鮮魚、加工品が並び、季節によって店頭に並ぶ商品も変わります。
店内をゆっくり見て回り、その日ならではの食材を探す時間も、道の駅に立ち寄る楽しみのひとつ。キャンプ飯をあらかじめ決めるのではなく、現地で出会った食材から献立を考えるのも、私が好きなキャンプスタイルです。
今回の目的は「松浦・鷹島ならではの海の幸を味わうこと」。どんな食材をどう楽しむかは、実際に売り場を見てから決めることにしました。
店内を見て回っていると、真っ先に目に飛び込んできたのが人気商品の「ブリ丼」。価格は400円と驚くほどリーズナブルですが、その人気は高く、10時過ぎには売り切れてしまうこともあるそうです。この日も残りわずかでしたが、運よく購入することができました。さらに夕食用には、松浦名物の「アジフライ」を購入。松浦市は「アジフライの聖地」として知られ、市内にはアジフライを提供する飲食店が数多くあります。今回は、お店で味わうだけではなく、キャンプ場で揚げたてを楽しむことにしました。
売り切れ寸前だったブリ丼
アジフライは時価。2Pで880円を購入
道の駅「松浦 海のふるさと館」
住所:〒859-4507 長崎県松浦市志佐町庄野免226-30
TEL:0956-72-2278
HP:https://umihuru.com/
道の駅「鷹ら島」で見つけた、翌朝の楽しみ
道の駅「鷹ら島」に到着
道の駅「松浦 海のふるさと館」をあとにし、鷹島肥前大橋を渡って鷹島へ。橋を渡ると、目の前に広がる海の景色が一気に旅気分を盛り上げてくれます。
次に立ち寄ったのは、道の駅「鷹ら島」。ここでのお目当ては、もちろん「鷹島マグロ」です。鷹島マグロは、鷹島沖の豊かな海で育てられたブランドマグロ。ほどよく脂が乗りながらも後味はさっぱりとしていて、地元でも人気の高い食材です。店内には新鮮な魚介類がずらりと並び、刺身なども手頃な価格で販売されていました。ただ、訪れた際は鷹島マグロの刺身が残念ながら売り切れていたため、翌朝の朝食用として「冷凍の切落し」を購入しました。
朝食のメニューを考えながら買い物をする時間も、キャンプ旅ならではの楽しみです。
新鮮な魚がたくさん売られています。値段もお手頃
今回購入した鷹島マグロの切落し(冷凍)
道の駅「鷹ら島」
住所:〒859-4303 長崎県松浦市鷹島町神崎免1636
TEL:0955-48-3535
HP:https://www.instagram.com/takarajima.rs/
お世話になった海辺の絶景キャンプ場
「島の小さなキャンプ場 toto・ん・トコ」
夕焼けに染まる空
今回宿泊したのは、長崎県松浦市鷹島町にある「島の小さなキャンプ場 toto・ん・トコ」です。実は今回で2回目の利用ですが、目の前に広がる玄界灘の景色と、ゆったりと流れる時間に魅了され、「また訪れたい」と思っていたお気に入りのキャンプ場です。
このキャンプ場最大の魅力は、目の前に広がる雄大な玄界灘と水平線に沈む夕日。今回は雲が多く海へ沈む夕日は見られませんでしたが、夕焼けに染まる海を眺めながら過ごす時間だけでも十分に贅沢でした。
キャンプ場入口。名前の通り小さなキャンプ場です
手作りのウェルカムボードを見ると心が和みます
到着してまず目を引くのが、利用者1人1人の名前が書かれた手作りのウェルカムボード。「ようこそ」という気持ちが伝わる心温まるおもてなしに、思わず笑顔になります。
場内には海を間近に望める芝生の「COCOサイト」(4サイト)、プライベート感のある砂利敷きの「SOKOサイト」(1サイト)、木陰で静かに過ごせる高台の「AKKOサイト」(1サイト)の3タイプがあり、ソロからファミリーまで幅広いキャンパーに対応しています。炊事棟やトイレも清潔に管理されており、初心者や女性でも安心して利用できるのも魅力です。
オーナーのtotoさんは、とても気さくでフレンドリーな方。道の駅「鷹ら島」で開催される鷹島マグロの解体ショーにも携わるなど、地域を盛り上げる活動にも積極的です。キャンプ場をきっかけに、鷹島の魅力に触れてほしいという思いが感じられました。
設営を終えてチェアに腰掛けると、目の前にはどこまでも続く玄界灘。波の音だけが静かに響き、時間がゆっくりと流れていきます。日常を忘れ、何もしない時間を楽しめるのも、このキャンプ場ならではの魅力です。
サイトからの解放感は抜群です
島の小さなキャンプ場 toto・ん・トコ
住所:〒859-4302 長崎県松浦市鷹島町阿翁免1670-1
TEL:070-9010-2974
HP:https://www.instagram.com/toto_chan.camp/?hl=ja
【アクセス】
・福岡市内から車で約1時間45分
・佐賀市内から車で約1時間40分
・佐世保市内から車で約1時間30分
・西九州自動車道 北波多IC(最寄りIC)から車で約45分
【利用料金】
・芝オートサイト「COCO」…2000円/泊(定員6名)
・プライベート砂利オートサイト「SOKO」…2500円/泊(定員6名)
・高台にある木陰サイト「AKKO」…1500円/泊(定員6名)
※利用料金は2026年6月30日時点のものです
松浦・鷹島ならではの海の幸を味わう
道の駅で出会ったご当地食材をキャンプ場へ持ち込み、景色とともに楽しむのが今回のスタイルです。昼は人気のブリ丼、夕食は揚げたてのアジフライとアジフライサンド、翌朝は鷹島マグロを刺身、マグロ丼、出汁茶漬けを味わいます。
同じ海の幸でも、食べ方を変えることでさまざまな美味しさに出会えるのも楽しみのひとつです。
海を眺めながら味わう人気の「ブリ丼」
設営を終えたら、待ちに待った昼食です。道の駅「松浦 海のふるさと館」で購入した人気の「ブリ丼」をいただくことにしました。
400円とは思えないほどたっぷりと乗ったブリは、新鮮そのもの。ほどよく脂が乗りながらもくどさはなく、噛むたびに旨味が広がります。シンプルな味付けだからこそ、素材のよさがしっかりと伝わる1杯でした。
名物ブリ丼をいただきます
広大な玄界灘を眺めながらの食事は最高です
目の前には青い海。潮風を感じながら味わうブリ丼は、お店で食べるのとはまた違う美味しさがあります。「この景色も、ごちそうなんだな…」そんなことを思いながら、ゆっくりと昼食を楽しみました。
揚げたてだから味わえる「松浦のアジフライ」
夕食は、道の駅「松浦 海のふるさと館」で購入した「アジフライ」です。「アジフライの聖地」として知られている松浦市内には、アジフライを提供するお店が数多くあります。今回は、その本場のアジフライをキャンプ場へ持ち込み、自分で揚げて味わいました。
フライパンに油を注ぎ、温まったところでアジフライをそっと入れると、「ジュワッ」という心地よい音とともに香ばしい香りが広がります。きつね色に揚がっていく様子を眺める時間も、キャンプならではの楽しみです。
早速揚げていきます
こんがり揚がったアジフライ
まずは揚げたてをそのままひと口。外はサクッと軽い衣、中はふっくらとした身。噛むたびにアジの旨味が口いっぱいに広がり、「やっぱり揚げたては違う」と思わず笑みがこぼれました。
そして、そのままの美味しさを堪能したあとは、もう1つ楽しみにしていた「アジフライサンド」を作ります。軽く焼いたバゲットに千切りキャベツを敷き、揚げたてのアジフライを乗せます。仕上げはマヨネーズ、マスタード、はちみつにレモンを絞った自家製ソース。爽やかな酸味とはちみつのやさしい甘みが、アジの旨味を引き立ててくれました。
サクッと香ばしいバゲット、シャキシャキのキャベツ、ふっくらとしたアジ、そして自家製ソースが絶妙に調和しボリュームも満点。同じアジフライでも、そのままとサンドでは違った美味しさが楽しめ、ご当地食材を自分好みにアレンジできるのもキャンプならではの醍醐味。
海を眺めながら味わった揚げたてのアジフライとアジフライサンドは、今回の旅を象徴する、忘れられないキャンプ飯になりました。
自家製アジフライサンド
サンドの断面道の駅の食材で楽しむ「鷹島マグロの朝御飯」
翌朝は少し早起きして朝食の準備です。クーラーボックスから取り出したのは、前日に道の駅「鷹ら島」で購入した冷凍の「鷹島マグロ」。ちょうどよい具合に解凍されており、まずは何も手を加えず「刺身」でいただきました。
口に運んだ瞬間、思わず笑みがこぼれる旨さ。脂がしっかりと乗っているのに、しつこさはまったくありません。濃厚な旨味と上品な甘みが口いっぱいに広がります。
まずは赤身を刺身で
次は、炊きたての御飯にたっぷりと乗せて「マグロ丼」に。持参したお気に入りの茶漬け用のタレ、ゴマ、小ネギ、刻み海苔、ワサビなどお好みの薬味を加えます。薬味の香りが加わることで、マグロの旨味がさらに引き立ち、箸が止まりませんでした。
御飯に具材と薬味を乗せた自家製鷹島マグロ丼
お気に入りのタレをかけ実食
そして最後のお楽しみ。半分ほど残しておいたマグロ丼に、熱々の白だしベースの出汁をかけて、「出汁茶漬け」にしました。フワっと立ち上る出汁の香りと、マグロの旨味が重なり合い、一気に上品な1杯へ。さらさらと食べられるのに満足感は十分です。
どれも、思わず出たひと言は「ばりうま」。1つの食材を、刺身、マグロ丼、出汁茶漬けと3通りで楽しめる。キャンプだからこそ味わえる、贅沢な朝食になりました。
最後に出汁をかけ味変。出汁茶漬けに
旅の締めくくりは、本場で味わうアジフライ
撤収を終えたあとは、キャンプ場からほど近い人気店「海道」へ。今回の旅の締めくくりとして、本場の「アジフライ定食」をお店でいただくことにしました。注文を受けてから揚げられるアジフライの衣は軽く、中はふっくら。前日にキャンプ場で味わった揚げたてとはまた違う、専門店ならではの絶妙な揚げ加減です。
今回訪問した「海道」
食べたかったアジフライ定食、御飯大盛にしました(笑)
どちらが美味しいということではありません。海を眺めながら自分で揚げて食べるアジフライには、その時間や景色も含めた美味しさがあります。一方で、お店ではプロならではの技で仕上げられた、本場の味を楽しめます。どちらも松浦だからこそ味わえる、贅沢な1品でした。
熱々、外カリ、中フワで最高。最後にソースをかけていただきました
海道
住所:〒859-4303 長崎県松浦市鷹島町神崎免91-7
TEL:0955-48-2950
HP:https://www.instagram.com/kaido_2950/
今回のキャンプ旅では、「道の駅で食材を調達し、その土地で味わう」という楽しみ方を改めて実感しました。松浦で人気の「ブリ丼」と「アジフライ」、そして「鷹島マグロ」。どれも地元ならではの美味しさがあり、キャンプという自由なスタイルだからこそ、より贅沢に味わうことができた気がします。
キャンプ飯というと、手の込んだ料理をイメージする方も多いかもしれません。もちろん、それもキャンプの楽しみのひとつです。しかし、その土地でしか出会えない食材を道の駅で探し、景色を眺めながらシンプルに味わうだけでも、十分に特別な時間になります。旅をしながら、その土地の食文化に触れる。そんなキャンプ旅も、きっと新しい楽しみ方になるはずです。次のキャンプでは、目的地をキャンプ場ではなく「食べたいもの」から選んでみるのも面白いかもしれません。松浦・鷹島には、そんな旅を楽しませてくれる魅力がたくさん詰まっていました。
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レポーター
プロフィール:O-chan
オートキャンプが大好きな九州在住の50代のオジサンです。おもに九州地方のキャンプ場へ、愛車を自由に転がしながらキャンプを楽しんでいます。グループやファミリーキャンプの際は、私が作った料理が美味しいと喜んでもらえるよう、日々キャンプ飯の勉強をしています。その分、ソロのときは手抜きしまくりですが(笑)。「手軽に本格的」がモットーで、これまでの経験で喜んでもらえたメニューの紹介や九州地方中心のおすすめのキャンプ場の紹介など、何か少しでもみなさんにオートキャンプでの楽しみを伝えることができればよいかな…と思ってます。
【肩書】
・日本オートキャンプ協会インストラクター
(日本オートキャンプ協会九州支部:https://jac-kyushu.com/)