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高校生は塾へ行くべきか?大学受験のための塾の選び方を分かりやすく解説!

チイコミ!

高校生は塾へ行くべきか?大学受験のための塾の選び方を分かりやすく解説!

高校生になると「学校の勉強だけで大学受験は大丈夫?」「将来の目標をかなえるためにどんな勉強が必要?」など、自分自身で考え始める子もいると思います。周りの同級生が塾へ行き始めると焦ってしまうことも少なくありません。高校生にとって将来の選択肢は多いので、塾に行くべきかどうか考えるときはまず、高校生自身が塾に行く「目的」を明確にすることが大切です。

ここでは、「目的」別にどんな塾が適しているのかなど、高校生向け塾の選び方において重要なポイントを解説いたします。

目次▼ 高校生に塾は必要か? ▼ 塾に通う目的を明確にする ▼ 大学進学を目指す高校生で塾に通う必要がない人とは? ▼ 塾や予備校への最適入塾時期は?   国公立大学・難関大学・医学部受験を目指す場合   私立大学を目指す場合   推薦入学を目指す場合   進級するための補講目的の場合 ▼ 難関大学受験のための塾・予備校の選び方   予備校の特徴・メリット・デメリット   学習塾の特徴・メリット・デメリット   大学受験対策カリキュラム・コースがある人気の予備校・学習塾 ▼ 現役高校生の塾選びで大切なこと   通いやすい立地・環境にある塾・予備校を選ぶ   塾代や授業料だけでなく、臨時で必要な費用も把握しておく ▼ まとめ

高校生に塾は必要か?

高校生にとって将来の選択肢は進学するか就職するかだけでなく、進学先には四年制大学・短期大学・専門学校などさまざまあります。最近では高校卒業後に会社員や公務員になるのではなく、ライター・デザイナー・プログラマー・YouTuberなどフリーランスで働く人や海外留学する人もいますね。

将来の目標をかなえるには塾へ行くべきかどうかを検討しましょう。そして、目標をかなえるために塾へ通う目的によって適している塾が異なりますので、まずは高校生が塾に通う「目的」を明確にすることが大切なのです。

塾に通う目的を明確にする

高校生本人が塾に通いたい、保護者が高校生を塾に通わせたい目的には、次のようなことが考えられます。 ● 大学受験対策をしたい ● 推薦入試のために内申点を上げたい ● 高校での授業を理解したい ● 進路を決めたい

大学受験対策が目的である場合は、志望する大学の受験専用コースがあるなど、大学受験に力を入れている塾や予備校がおすすめです。特に難関大学や国公立大学の入学を目指す場合は、高校の授業では触れない学習内容や詳しい内容を学ぶ必要があることも多く、受験する大学に見合ったレベルの塾または予備校を選択肢にいれましょう。

また、志望する大学の入試に小論文が必須の場合には、小論文の指導に力を入れている塾を探す方が良いでしょう。志望する大学の受験合格へ向けての勉強方法や使用する参考書・テキストは適切かどうか、受験日当日までのスケジュールの立て方についてなども、各大学の入試要項に合わせて相談ができるので大学受験において塾が心強い存在となります。

推薦入試で受験する場合、合否に関わる内申点を上げるために高校の定期テストで安定して良い成績をとることが必要です。学校の定期テスト対策や苦手分野の克服を目的に塾を探すのであれば、わからないところを徹底的に指導してくれたり基礎を固めたりしてくれる塾が向いています。学校の授業についていけない場合などには、生徒の理解度にあわせてその都度指導してくれる個別指導の塾もおすすめです。

そして、高校卒業後の進路が決まっていない・決められない人も塾に通うことをおすすめします。大学に進学するか、就職するかを迷っている場合、学校だけでなく塾からも客観的な意見や情報をもらうことで、より進路を選択しやすくなります。

進学する場合、四年制大学・短期大学・専門学校などさまざまな選択肢があり、受験システムは年々変化し大学や学部によってさまざまです。塾や予備校には多くの大学受験情報がそろっているので、高校生本人はもちろん保護者の方も含め理解しきれない進学先別の最新入試情報を提示し、最適な学習プランを導いてくれるでしょう。

大学進学を目指す高校生で塾に通う必要がない人とは?

大学を受験する高校生が必ず塾に通わなければならない、というわけでもありません。具体的には、次のような場合には塾に通う必要はあまりないのかもしれません。

● 目的に合わせて自分で計画を立てて勉強できる場合 自分の目標(志望先)がすでに決まっており、その目標を達成する具体的な方法がわかっていて計画的に実行できる人であれば、塾に通う必要はないでしょう。ただし、計画通りに実行できていても模試の結果が伴わない場合などには、通塾も検討してみましょう。

● 志望する大学の合格がほぼ確実である場合 模試の結果が毎回A判定であったり、学校の推薦枠をとれる保証があったりする場合にも、通塾の必要はありません。ただし、志望大学の合格が確実に決まるまで高校での成績が低下しないように気を付けましょう。

塾や予備校への最適入塾時期は?

国公立大学・難関大学・医学部受験を目指す場合

1年生の早い時期から塾や予備校へ通い始めることをおすすめします。国公立大学を受験するには文系と理系の両方を勉強する必要があるため、3年生から受験対策を行っていては時間が足りない場合があるからです。1・2年生のうちから基礎だけは固めておくことが大切です。

私立大学を目指す場合

受験する科目を自分で選ぶことができ、その科目の基礎が確実に身についている高校生なら、国公立大学に比べて受験科目数が少ないため3年生からの入塾で間に合うこともあります。ただし、私立大学でも入試科目が多い大学・学部、受験科目に暗記系科目が少なくテクニックや応用力を必要とされる理系学部を志望する場合には、より早い時期に塾や予備校へ通うことも検討しましょう。

推薦入学を目指す場合

推薦入試では高校での成績が問われることが多く、受験資格として評定の平均値の下限が設けられている場合もありますので、1年生のうちから学校でよい成績をとっておくことが大切です。日ごろの定期テスト対策のためにも、なるべく早い時期から塾に通い始めることをおすすめします。

進級するための補講目的の場合

大学進学を希望していなくても、高校の授業についていけなかったり学習の理解度に不安があったり、進級するためや卒業するために補講目的で塾に通いたい高校生もいますね。その場合には、次の定期テスト対策に間にあう時期の入塾がおすすめです。

難関大学受験のための塾・予備校の選び方

高校生の大学受験対策としては塾と予備校のどちらがいいのか?と、悩まれるご家庭も多いようですが、塾と予備校のどちらでも大学受験を合格へと導いてくれることに違いはありません。一般的には、有効な受験対策を自分で計画・実行できる人は予備校向き、受験計画や学習内容についてアドバイスをもらいながら勉強したい人は学習塾向きといわれています。

どちらを選ぶにしても、それぞれの特徴を理解し候補に挙がった教室の体験授業を必ず高校生本人が受けてみましょう。授業・指導方法はもちろん学習場所の雰囲気も含め、「自分の性格や学力に合っているか」「部活やバイトとの両立は可能な立地か」「家庭でかけられる費用など継続して通える条件か」、ひとつひとつ確認しながら決めていくことが大切です。

以下に、予備校と学習塾のそれぞれのメリット・デメリットをまとめましたので、塾選びの参考にしてくださいね。

予備校の特徴・メリット・デメリット

通常「予備校」といえば大学受験予備校を指します。さらにその中でも「大手予備校」を指すことが多いです。予備校は志望大学に合格するために必要な「受験勉強」に特化し、受験生のニーズを踏まえて作られた教育機関であり、現役高校生だけでなく浪人生や社会人も対象です。

予備校は、講師1人に対して数十名のクラスで一緒に学習する「集団講義形式」であることが大半です。いわゆる大手予備校では、東大・京大・阪大・東工大・早慶などの難関大学や医学部受験など、同程度の学習レベル・同じ大学を目指す生徒たちでクラス分けされ一斉に集団授業を受けます。

学習カリキュラムは固定ですが、授業レベルが塾講師に左右されることなく一定に保たれています。大学受験合格に重点を置いているため、志望大学の受験テクニックやコツ・合格へのノウハウなども指導し、大学受験に必要な学力を効率よくアップさせ実践的な入試対策ができるのがメリットです。

また、近年の大学入試システムは多様化・複雑化しており、独自の受験システムを実施する大学も増えています。大学の入試情報が豊富にある予備校なら、学校の進路指導では得られない最新の情報やより詳しい情報を入手できます。

ただし、大人数クラスでの集団授業の場合、受身になることが多く受験生の自主性が必要です。また、予備校は学習塾より数が少なくご自宅近くにない場合も多いので、通学時間が長くなりがちです。費用も進学塾などに比べて一般的には高いとされているのがデメリットのひとつでしょう。

近年は、集団授業と併せて個別指導も受けられる「予備校」や、大手予備校の映像授業を各生徒が視聴して担任やアドバイザー・チューターと呼ばれる人が各生徒の個別の質問や疑問に対応してくれる「映像予備校」と呼ばれる形態の教室も増えてきています。大手予備校に通うよりも通学時間をかけずに、予備校のハイレベルな授業を受講できるので人気があります。

学習塾の特徴・メリット・デメリット

もともと学習塾は大学受験対策というより、小学校や中学校に通う児童向けに、学校での学習内容の補助を行う目的で発展してきた歴史があります。講義内容は学校の授業をカバーするものが多く、学校での成績アップにつながる学習ができます。

しかし、最近では大学入試に特化したカリキュラムや講座、志望大学別のコースがある学習塾も増えています。志望校選びや学習プラン・受験スケジュールの立て方も個別にサポートしてもらえたり、個別指導塾であれば学校行事や部活、習い事やバイトなどの予定を柔軟に組み込んで学習できたりするので、次のような人には大学受験対策として「学習塾・進学塾」もおすすめです。 ●基礎固めから着手したい人 ●苦手科目を克服したい人 ●強制力がないと予習復習できない人 ●推薦入試のため内申点を上げたい人 ●費用をあまりかけられない人 ●部活や習い事・バイトなどが忙しい人

ただ、大学受験対策として学習塾へ通うデメリットとして一般的に言われているのが、「講師が行う授業のレベルが予備校ほど高くなくバラツキがある」という点です。そのデメリットを解消するために、一定のレベルが保たれた映像授業などを併用する学習塾も増えています。

学習塾の形態には個別指導・集団授業などがありますが、志望大学や学部ごとに受験スケジュールは異なるので、集団塾であっても生徒ひとり一人の目的に合わせた志望校のアドバイスや学習プランを導いてくれる学習塾を選びましょう。

大学受験対策カリキュラム・コースがある人気の予備校・学習塾

大学受験対策用カリキュラムや志望大学別コースなどがある人気の大手予備校・学習塾を授業形態別にご紹介します。

① 予備校 河合塾・駿台予備校・東進ハイスクール・四ツ谷学院・代々木ゼミナール etc.

② 映像予備校 東進衛星予備校・河合塾マナビス・代ゼミサテライン予備校 etc.

③ 個別指導塾 武田塾・TOMAS・個別指導のトライ・大学受験予備校のトライ・個別指導の明光義塾・東京個別指導学院・個別指導Warm・個別指導スクールIE・森塾・城南コベッツ・栄光の個別ビザビ etc.

④ 集団塾(少人数制塾、集団授業と個別指導や映像授業を併用する塾も含む) 鉄緑会・お茶の水ゼミナール・早稲田アカデミー・Z会の教室・湘南ゼミナール・市進学院・臨海セミナー・大学受験STEP・栄光ゼミナール(大学受験ナビオ) etc.

現役高校生の塾選びで大切なこと

目的達成のために適した塾・予備校を選ぶこと以外にも、気を付けておきたいことが2点あります。

通いやすい立地・環境にある塾・予備校を選ぶ

どんなに優れた受験カリキュラムや対策講座がある予備校・塾であっても、通い続けることができなければ意味がありません。学校行事・部活動・バイト・習い事などに忙しい現役高校生にとっては、両立できる塾であることが大前提です。通塾にかけられる時間を把握してから塾を選ぶことも大切です。

塾の場所は「自宅近く・学校近く・最寄り駅近く」のいずれかであることが多いですが、とくに受験が近くなると少しの時間も大切になるため、なるべく通塾に時間がかからないことが好ましいといえます。高校3年の夏で部活動が終わり、高3の冬が近づくと通学が不要になる学校もありますので、学校に近い塾を選ぶ際はその点も注意しておきましょう。

最近はいつでも使える自習室を完備している学習塾も少なくありません。自宅が学習に集中できない環境の場合には、学校が休みの日や塾の授業がない日にも通塾しやすい塾を選ぶことも考慮しましょう。

自宅からは遠い予備校へ通いたい希望がある高校生は、「保護者が送迎できるのか」「通学手段はどうするのか」についても、保護者の方と話し合っておくのがよいでしょう。

塾代や授業料だけでなく、臨時で必要な費用も把握しておく

塾や予備校にかかる費用は、一般的に「予備校>個別指導塾>集団塾」の順に高いと言われています。ただし、安すぎる塾の中にはあまり良くない環境のところもありますので、必ず入会する前に体験授業などを受けて実際に確認することも大切です。

たとえ同じ授業形式でも、週何回通うか、何教科勉強するかなど通い方によって費用は異なります。気になる塾がみつかったら資料請求やお問い合わせをして、詳しい費用を確認しましょう。

塾・予備校の料金をチェックする際には、希望する講座をすべて受講すると想定して金額を出してもらうことをおすすめします。受験直前対策講座や季節講習、特別対策講座がある塾もあります。受けることが必須(もしくは推奨)とされている共通模試の代金も含め、月々の授業料・施設費以外にかかる費用も必ず確認しておきましょう。

塾や予備校では、入塾金の「半額もしくは無料のキャンペーン」や春期講習や夏期講習で新入生を獲得するための「講習半額キャンペーン」など、各種キャンペーンを実施していることがあります。タイミング次第ですが、キャンペーンもうまく活用できるとよいですね。

また、入学金免除や授業料免除・減額などの特典が付与される「特待生制度」がある塾や予備校もありますので、対象となるお子さんをお持ちの保護者の方はそちらも問い合わせてみてはいかがでしょうか?

まとめ

高校生に塾が必要かどうかは、卒業後の進路によって変わってきます。大学受験・進級・高校卒業のために学力を上げたい場合に塾へ通うことを検討し始めることが多いと思いますが、塾選びを始める前にまずは塾へ通う目的を明確にし、その目的に合った塾や予備校を選ぶことが大切です。

卒業後の進路を決めかねている高校生にとっても、学校の進路指導に物足りなさを感じている場合などには、塾の進路指導や個別指導塾の先生が心強い存在になることもあります。

入塾を決める前には必ず資料請求し、体験授業や面談などを通して高校生本人が通いたくなる、保護者の方もサポートしやすい塾を選んでくださいね。

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