書けなくなった「ボールペン」は復活するの?意外と知らない“インクが出なくなる原因”
ボールペンを使っているときに、突然インクが出なくなった経験は誰しもあるはず。文字を書こうとペンをとったはいいものの、いくら紙に滑らせても文字がかけない……。こんなボールペンは、まだ使えるのでしょうか? ここでは、「書けなくなったボールペンが復活するのか」、その真相とインクが出なくなる原因についてご紹介します。
ボールペンの復活術はない
結論から言うと、一度書けなくなったボールペンを復活させる術はありません。
日本筆記具工業会の公式HPでも、「書けなくなったボールペンを復活させる方法はありません」とはっきり記載されています。
ネットで検索すると、「お湯につけて温める」「強く振ってみる」といった裏ワザが紹介されていますが、これは間違い。ペン先に衝撃を与えたり、ボールペンそのものを温めたりしても、再びインクが出るようなことはありません。
むしろ、インク漏れやボールペンの破損につながるため、避けるべき行為なのです。
インクが出なくなる原因は……?
ボールペンが突然書けなくなるのは、以下のような原因があります。
ペン先に紙が巻き込まれた
ボールペンはペン先についているボールが回転して、インクが出るしくみです。
そのため、紙くずや繊維などがペン先に入り込むと、ボールが回らなくなり文字が書けなくなることがあります。
濡れている紙に文字を書くと起こりやすいので、避けた方が無難です。
ペン先が乾燥した
キャップの閉め忘れやノックを戻し忘れると、ペン先が乾燥して書けなくなることがあります。
特に水性ボールペンやゲルインキボールペンは乾燥しやすいので、キャップの閉め忘れには気をつけましょう。
ボールペンが古い
まだインクがあるのに、ボールペンが書けなくなった……。それは、ボールペン自体が古くなっていることが原因として考えられます。
ボールペンにも寿命があり、一般的には1~2年が目安です。保存状況や環境、ペンやインクの種類によって異なるものの、製造から時間が経つにつれてインクの粘度は高くなり、文字が書けなくなる場合があります。
ボールペンは消耗品
インクが出なくなったボールペンを復活させる方法は、正式にはひとつもありません。むしろ、復活させようと思ってやったことが思わぬ不具合を引き起こすリスクがあります。
ボールペンに寿命がきたら新しいものに買い替えて、長持ちするよう大切に扱いましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア