Liberaware、利活用の範囲が拡がるIBISは災害でも活躍する[Japan Drone 2024]
2023年6月にデビューしたIBIS2は利用範囲が拡大している。また、能登半島地震以降に多くなった引き合いについても紹介。
狭小空間点検用小型ドローン「IBIS」
狭小空間の点検などに活用できる小型ドローン「IBIS」を手掛けるLiberaware。2023年6月に最新型の「IBIS2」をリリースしている。従来機からアップデートされた点として、上部からの水滴などに対応可能なIP51を取得し、利用範囲は広がっているという。
担当者は、次のようにコメントする。
防滴機能が向上したことで、水回りの場所での利用に強くなりました。その結果、水滴が残る下水道管の点検などに対応できるようになりました。
現在では下水道管のほかにも、大きな発電所のボイラーやトンネル内、製鉄所の施設などで使用されている。また鉄道の駅舎はすでに図面などが保存されていないことも多く、まずIBIS2を飛行させて映像を取得し、3D化や点群データ化して図面に落とすといった取り組みもしているそうだ。
2024年1月に発生した能登半島地震ではLiberawareも現地入り。倒壊した家屋内の調査にIBISが使用された。
担当者は、次のようにコメントする。
災害現場の支援で使用できることに対する反響が大きく、自治体さんとどういった連携ができるか、協議をしている状況です。発災時の活用はもちろん、平時も公共施設の点検などに利用することも含めて、検討を進めています。
ブースには狭小空間に見立てたゲージが張り巡らされ、その中をIBIS2が飛行するデモンストレーションが行われていた。併設されたモニターにはリアルタイムの映像が届き、多くの来場者がその映像や、スムーズに飛行する姿に注視していた。
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