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【野田市】今年は紫式部に大注目!企画展「源氏絵〜浮世絵にみる『源氏物語』〜」

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【野田市】今年は紫式部に大注目!企画展「源氏絵〜浮世絵にみる『源氏物語』〜」

今年のNHK大河ドラマの主人公、紫式部と『源氏物語』が注目される中、野田市の茂木本家美術館の浮世絵ギャラリーでは、江戸時代の庶民に親しまれた「源氏絵」の企画展が開催中です。

野田市を彩る美しい外観の美術館

当時人気の浮世絵師の作品がめじろ押し

源氏絵と聞くと、多くの人は紫式部が著した古典文学の名作『源氏物語』のみやびな絵巻を思い浮かべることでしょう。

しかし、茂木本家美術館で2月7日(水)から3月24日(日)まで開催される企画展で取り上げているのは、江戸時代の庶民に親しまれた源氏絵です。

三代歌川豊国≪今源氏錦絵合≫紫の上がかわいがる雀の子が逃げてしまう場面 (若紫 五)

源氏絵とは、江戸時代に流行した『偐紫田舎源氏(にせむらさきいなかげんじ)』という、源氏物語をアレンジした絵入り小説の、場面や登場人物を描いた浮世絵を指します。

この小説の挿絵を描いたのは、当時人気を博していた歌川国貞(三代目豊国)。

彼の挿絵を参考にしながら、他の浮世絵師たちも物語の登場人物の浮世絵を描いたといわれています。

今回の展示は『偐紫田舎源氏』の挿絵を引用した国貞の浮世絵が中心となりますが、その他の浮世絵師が描いた作品も展示予定です。

源氏物語を読み返したくなる作品の数々

一番の見どころは、浮世絵ならではの線や柄の繊細さ。

浮世絵は版画なので、版元、絵師、彫師(ほりし)、摺師(すりし)が存在して初めて成り立ちます。

彼ら全員がプロフェッショナルでないと、このような繊細で色彩豊かな作品はできなかったことでしょう。

三代歌川豊国≪今源氏錦絵合≫光源氏と紫の上が絵を運んでいる場面(繪合 十七)

源氏物語のストーリーに沿って絵画が展開されていく展示もポイントで、見終わるころには、もう一度『源氏物語』を読み返したくなりそうです。

平安時代のみやびな世界を思い浮かべながら、江戸時代の「源氏絵」を鑑賞してみては。

三代歌川豊国≪今源氏錦絵合≫幼い明石の姫が和歌を考えている場面(初音 二十三)

茂木本家美術館は、訪れた人がゆっくり鑑賞できるよう、日時指定の予約制です。

出かける際には予約を忘れずに。(取材・執筆/おーた)

会期/2月7日(水)~3月24日(日)午前10時~午後5時(入館~午後4時)※予約制 場所/茂木本家美術館 住所/千葉県野田市野田242 休館日/月・火曜日 料金/大人700円・中学生以下無料

問い合わせ・予約 電話番号/04-7120-1489 同美術館 ホームページ/https://www.momoa.jp/

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