年男と年女「福は内」 遊行寺で節分追儺式
冬から春の始まりを告げる立春の前日(2日)に、市内各地の寺社などで節分行事が行われた。西富にある時宗総本山遊行寺では「節分追儺(ついな)式」が開かれ、多くの市民らが境内に詰めかけた。
あいにくの雨に見舞われた当日、同寺では「豆まき」ならぬ「豆くばり」を実施した。本堂で僧侶たちが「大般若経六百巻」を転読。邪気を払うために75代法主・一浄上人が「福は内」と声を上げながら豆を投げて、一年の幸福を祈った。
その後は鈴木恒夫市長らのほか、裃(かみしも)を着用した年男と年女約50人が、境内を訪れた人に枡(ます)に入った豆をくばった。豆に当たり券が付いていた人には景品が贈られた。
4歳の息子と一緒に豆をくばった60歳の男性(善行在住)は「事件事故のない明るいまちになり、毎日楽しく過ごせれば」と笑顔で語った。