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センラ 歌声、パフォーマンス、演出……中毒性の高い“甘さ”で魅了したソロワンマンツアー・東京公演をレポート

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センラ

SENRA LIVE TOUR 2021 -À la mode-(昼の部)


2021.11.23 Zepp Tokyo

浦島坂田船のセンラが、全国6都市を巡るソロワンマンツアー『SENRA LIVE TOUR 2021 -À la mode-』を開催。10月に発表した3rdソロアルバム『À la mode』の楽曲を軸にした構成、あの手この手の演出、そしてセンラの歌声とパフォーマンスには、中毒性の高い“甘さ”が満ちていた。ここでは、11月23日の東京・Zepp Tokyo公演 昼の部の模様をお伝えする。

カフェ&バーのバーテンダーに扮したセンラが、フルーツをカットして、クリームを絞って、アラモードを完成させたオープニングムービー。スウィートなショーの幕開けを飾ったのは「妄想ショコラティエ」だ。白のトップス&パンツに大柄チェックが映えるロングコートを合わせたその姿も、切なさをたたえる艶やかな歌声や「いただきます」も、今そこにある幸せ。2年ぶりのワンマンツアー、今はまだ大歓声を上げることはできないけれど、センラのイメージカラーであるイエローのペンライトが揺れる場内には、センラー(センラのファンの呼称)の喜びがあふれている。

続く「Holiday」は、『À la mode』に収録されている、センラ自らが作詞・作曲を手がけたナンバー。仕事に忙殺される社会人が夢見る休日を描き、「妄想ショコラティエ」とともに“社畜ソング”という新境地も開拓したナンバーではあるが、口当たりはあくまでも甘く柔らか。ボーカリストとしてだけではなくコンポーザーとしても開花して、ライブ映えする楽曲を生んでしまうとは。「Sweet Magic」では、ダンサーのRyohey、R1kutoとともにキレッキレにダンスしながら、伸びやかな歌声を響かせるセンラ。どうしてこうもできる人なのか。

センラ

声を上げられないオーディエンスの代わりにリアクションの声素材を用意してきたセンラ、MCではその茶目っ気で和ませたと思ったら、「孤独の宗教」では途端にダークサイドへ。<孤独じゃない>と重ねるほどに感情があわらになっていくさまは圧巻だ。

再びダンサーも加わった、独占欲が止まらない「Pudding」。どうやっても<消えない 消せない>ほどに<君>が刻まれている「レイトショー」。<何が好きですか> <どこか好きですか>とオーディエンスに問いかけるように歌った「マイナーアラモード」。『À la mode』を彩る、真っ直ぐな甘さ、やるせない甘さ、ほろ苦い甘さに翻弄されて、「スパイラル」の<私は好きなのよ>という歌い出しからガシっとつかまれて。センラのライブは本当に心が忙しい。

幕間映像の舞台は、悩みをアラモードで解決してくれるという不思議なカフェ&バー“パーラーセンラ”。オープニング映像のイケメンぶりとはだいぶ異なるコントキャラ(!?)で、訪れる人の恋や仕事の悩みにアドバイスしていくセンラ。「ビジネスでは自分の想いより相手のニーズを考えることが大事」とは、さすが元サラリーマンな至言!

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チェック柄のセットアップに着替え、華麗にダンスしながら歌ったのは「ヘイジー」。センラが初めて作詞・作曲し、『À la mode』に収めたこのナンバーもまた、ライブで鮮やかな色を放つ。

「パンペルデュ」では、<パン!パン!パン!>という歌詞に合わせてセンラもオーディエンスもクラップしたり、センラがバンドメンバーの肩に手を回して歌ったり。「メロ」では、キュートでコミカルな振り付けでセンラーを萌えさせたり。ライブならではの楽しさは、味わってしまったらやっぱりやめられない。

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3年前のツアーではバンドメンバーを、2年前のツアーではグッズを、仕事の経験を活かしてパワーポイント資料でMCを展開したセンラ。“みどり せせらぎ 風の音”という、東京都唯一の村である檜原村のキャッチフレーズを用いて今回紹介したのは、“東京”だ。パワーポイントできっちりまとめたプレゼン資料には小ネタ満載で、なんと9年前に撮った自らの証明写真も特別披露。“猫カフェ”“ナイトライフ”“寿司”など東京の推しポイントに迫った末、「別に東京じゃなくてもよくね?」という結論には至ったものの(笑)、彼の遊び心とサービス精神とプレゼン力をあらためて思い知った。

「ティラミスユー」ではダダ漏れな色気で虜にして、「Sweet Night」では踊って踊って、「絡メル」ではバッキバキなスラップベースはじめ骨太なバンドサウンドにエモーショナルな歌声を絡ませて。『À la mode』で新たな扉を開いたセンラの表現欲はライブでますます解き放たれていく。

「ダーリンダンス」からの「マスカレイダア」では、バンドメンバーと一緒にステップを踏んだり、<初めまして>で向き合ってお辞儀をしたり。この日は夜公演もあるというのに、全力パフォーマンスの中に余裕も見せて、彼は超人なのか……?

センラ

「久々の東京公演、緊張していたんですけど、みなさんのおかげでリラックスして臨むことができたし楽しいです」

笑顔を見せて、<ここでキスして>のキラーフレーズでもドキっとさせた「ファーストレディー」。そして、本編最後に届けたのは『À la mode』の1曲目、フランス語で“大好き”を意味するタイトルの「J'adore」だ。ラストの<永遠を信じてた>という独唱にしても、あまりに切なく、美しかった。

ウッドベースの音色が効いたジャジーな「Fake my dreams」、ダンスナンバー「Freja」と、たたみかけたアンコール。「最後まで楽しむ準備はできてますか!?」と呼びかけて、「脳内シェイカー」へ。「2年前のライブではテーブルクロス引きに挑戦しましたが、今回はマシュマロキャッチの要領でやります!」と宣言すると、先ほどプレゼンした“東京”のシンボルである東京タワーのぬいぐるみマスコットを上に投げて……なぜかヘディングする珍場面も。いつだって、センラーを楽しませることを考えているのがセンラだ。歌もダンスも磨き続け、企画も余興も手抜かりなし。浦島坂田船でもソロでも、さまざまな表情で魅せて、進化し続けていくに違いない。

文=杉江優花 撮影=堀卓朗(ELENORE)

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