「メラミンスポンジ」で劣化する…！家の中の“使用NGな場所”3つ「ツヤがなくなるかも…」
お掃除スペシャリスト（クリンネスト1級）の三木ちなです。水を含ませてこするだけで汚れを落とせるメラミンスポンジは、頑固な汚れを撃退できる便利なアイテム。しかし、使う場所には注意が必要です。素材によっては、ツヤがなくなったり傷が付いてしまうことも……。ここでは、そんなメラミンスポンジの「使用NGな場所」をご紹介します。
NGその1．フローリング
フローリングの床は丈夫そうに見えますが、メラミンスポンジの使用は避けた方がいい場所のひとつです。メラミンスポンジでこすると、フローリング表面の特殊加工やワックスが剥がれます。
じつはわたしも、この失敗をしたことがあり……。黒ずみを落とすのにメラミンスポンジでこすったところ、表面のコーティングがすべて剥がれてフローリングがボロボロになってしまいました。
表面が削られてワックスが剥がれれば、汚れが付きやすくなるうえに手触りもザラザラになります。フローリングの掃除は、乾いた雑巾や固く絞った布でやさしく拭き掃除するのがベスト。気になる黒ずみなどは、専用の床用クリーナーやホームリセットなどの中性洗剤を使いましょう。
NGその2．木製家具
木のぬくもりが魅力の家具も、メラミンスポンジとの相性はよくありません。メラミンスポンジは研磨して汚れを落とすため、木にやすりをかけるのと同じです。
表面に傷がつき、光沢が失われてしまうことも……。特にニスやオイル仕上げのものは、せっかくのコーティングが剥がれるおそれがあるため注意してください。
家具に限らず、木製製品は木の風合いを損なわないような方法でお手入れしましょう。
NGその3．浴槽
浴槽には、手アカ・皮脂・石けんカスなど複合的な汚れが溜まります。洗剤の使い分けも面倒……と考えると、メラミンスポンジで落とすのが手っ取り早いようにも思えます。
しかし、これは絶対的なNG行為。浴槽は見た目よりもデリケートで、樹脂素材の場合は、少しこするだけで細かい傷がつきます。その凹みに汚れが入り込めば、浴槽はキレイになるどころか汚れやすい状態になってしまうんです。
浴槽のお手入れは、柔らかいスポンジと浴室用中性洗剤を使う方法が適切。力を入れすぎずやさしく洗い流し、丁寧に汚れを落とすのが長持ちのコツです。
「使える場所」と「使えない場所」を見極めて
メラミンスポンジは便利ですが、場所によっては傷や劣化の原因に。フローリングや木製家具、浴槽など、使えない素材があることも頭に入れておきましょう。
三木ちな／お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア
