物語が動き出し、ウィルがより深堀りされる第2期――『杖と剣のウィストリア シーズン2』ウィル・セルフォルト役・天﨑滉平さんインタビュー
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』でおなじみの大森藤ノ先生(原作)と「ジャンプPAINT画力マンガ賞」を受賞した新進気鋭の漫画家・青井 聖先生(漫画)による人気漫画『杖と剣のウィストリア』。本作のTVアニメのシーズン2が、2026年4月12日(日)よりTBS系全国28局ネットにて放送開始!
シーズン1の終盤、総合実習のためにダンジョンに入ったウィルたちは謎の魔導士と巨大モンスターに襲撃されるも激闘の末に生還を果たしました。シーズン2では魔法学院の卒業試験に挑むことになります。ウィルは無事に「塔」に進むことができ、エルファリアとの約束に一歩近づけるのでしょうか?
原作・大森藤ノ先生と漫画・青井聖先生の対談に続いて、ウィル役・天﨑滉平のインタビューをお届け。シーズン1の振り返り、シーズン2の見どころに加えて、ウィルという役へのアプローチの変化についてもお聞きしました。
【写真】『杖と剣のウィストリア シーズン2』天﨑滉平インタビュー
ウィルに食らいついたシーズン1。シーズン2は寄り添う気持ちで
ーーアニメのシーズン1の中でお気に入りのシーンを教えてください。
ウィル役・天﨑滉平さん(以下、天﨑):印象に残るシーンが多かったので、この質問が一番困ります(笑)。強いて挙げれば、第10話「ボクたちのユメ」のウィルとイグノールが二人で語り合うシーンでしょうか。イグノールの境遇を知った時、「自分以外の人の努力や辛さに気付いてあげられるウィルは素敵だな」って。それは彼が決してブレずに、努力し続けてきたからなんですよね。
**天﨑:*あと好きなのはウィルとシオンが対峙した第6話「矜持と熱情の間」です。何かとウィルにつらく当たっていたシオンは、実は自分を無視されていると思い込んでいて。シオンがウィルに向かって「僕を見ろよ」と叫ぶ前、シオンに対して「怒ってるよ。恨んでるよ」と言っていますが、そのシーンが大森先生に響いたみたいで、「すごく好き」と言っていただきました。
僕自身も、ウィルは周りからしいたげられたり、バカにされている中でも健気に頑張る姿を見せ続けていましたが、このセリフで等身大の内面に触れられた気がして。すごく気合を入れて収録に臨んだので、大森先生からありがたい言葉をいただいて、とても嬉しかったです。
ーーシーズン1の時と収録に臨む気持ちや心境の変化はありましたか?
天﨑:シーズン1では、ウィルに追いつけ、追い越せの気持ちでガムシャラに食らいついていました。シーズン2ではウィルの心情がフォーカスされるシーンも多いですし、食らいつくだけではなく、時には寄り添ってあげることもあるだろうなと。そしてシーズン1を走り抜けた自分ができるウィルを精一杯演じたいと思っています。
ーーシーズン2の収録で新たに挑戦したことはありますか?
天﨑:常にチャレンジの連続です。特にという部分を挙げるとすれば、第1話冒頭からしばらく続くシーン……魔法学院で1年に一度、新年を祝う境界祭(テルミナリア)で、ウィルが頑張らなければいけないシーンは特に気合が入りました。
ーー第1話の序盤から熱量が高いですよね。
天﨑:原作を読んでいた方でも、「こんな落とされ方する!?」とビックリされるかもしれません(笑)。ただ、立ち塞がる困難が大きいほど、エルフィへの想いの強さを実感できるし、徐々に魔法学院の人たちがウィルに向ける視線や考え方も変わってきています。大森先生と青井先生はウィルに期待しているから試練を与えているのかもしれません。このコントラストこそ『ウィストリア』らしいし、シーズン2の幕開けとしてもすごく盛り上がるだろうなと。
シーズン2では“ウィルの可能性”も深堀りされる?
ーー第1話序盤のアニメのオリジナルシーンは青井先生がコンテを切られたそうですね。シーズン2の見どころの1つとして大森先生が挙げていました。
天﨑:青井先生から「あのコンテ、自分が描いたんですよ」と教えていただきました(笑)。アニメを観てから原作を読み直すと、それぞれのキャラクターの心情や意図がより伝わってくると思います。
役者あるあるなんですけど、絵やストーリーを観るとワクワクしてきて、早く収録したくなっちゃうんですよね。シーズン2の台本をいただいた時はすごくテンションが上がって、それを維持したまま、アフレコできたのも良かったです。
ーーシーズン2のアフレコ現場の雰囲気はいかがですか?
天﨑:シーズン1の頃より更に熱気が上がっています。シーズン1では魔法学院の生徒たちが中心で、それ以外の「至高の五杖(マギア・ヴェンデ)」の方々と絡むことはありませんでした。シーズン2からは、今まで登場しているキャラクターも本格的に参戦するので、毎回全員がそろった状態でアフレコできたんです。作品作りへの士気も上がりましたし、お互いに刺激を受けながら演じられました。そういう意味で、シーズン2はどのキャラクターもよりパワーアップしている気がします。
ーーウィルは魔法が使えないと言われていましたが、終盤のダンジョンでの怪物イヴィル・グランデュークとの戦闘では新たな可能性を感じさせました。
天﨑:第11話「臆病者の真名」で、他者の魔法を使って巨剣「イグニスウィース」を生み出したシーンですよね。あの力は一体何なのか、視聴者の皆さんも気になっていると思います。そもそも「ウィルって何者なんだろう?」というのが大きなテーマだと思っていて、明かされていないことはたくさんありますが、その欠片がシーズン1では少し見えました。もちろん皆さんが気になっている部分はシーズン2で深堀りされたり、明かされていくので、楽しみにしていてください。
天﨑:……と言いつつも僕も大森先生から『ウィストリア』の世界やウィルについて、すべて教えていただいている訳でなくて。少し聞いてはいるんですけど、キャストも含めて誰にも話せなくて、一人で抱えるのもツラいです(笑)。
ーー(笑)。大森先生が「シーズン2に入れてほしい」というエピソードもしっかりと入っているとおっしゃっていました。
天﨑:大森先生と青井先生は毎回アフレコに来てくださっていますし、アニメに積極的に関わってくださっているので、そういう先生たちの想いも大切にしながらスタッフさんも我々キャスト陣も作れていると思います。
ーー改めてシーズン2の見どころをお聞かせください。
天﨑:シーズン2ではお話が進むにつれて、ウィルの内面もフォーカスされていき、もっと彼のことを知っていただけると思います。シーズン1をご覧になった方はウィルが苦しみ、頑張っている姿を応援してくれたと思うので、シーズン2を観ないともったいないです!
ーー大森先生も「シーズン2からがスタートと言っても過言ではない」とおっしゃっていたので、シーズン2から触れても楽しめますね。
天﨑:シーズン1は、ウィルを通して、世界観と彼を取り巻くキャラクターを紹介しているような、いわばイントロダクション的な側面があったと思います。キャラクターが出そろって、いよいよ物語が動き出すのがシーズン2です。
ウィルやエルフィなどのキャラクターの心理描写やドラマは感情移入しやすいですし、何よりも手数の多さが『ウィストリア』ならではの特徴だと思います。観ていて楽しくなる、ワクワクするアクションシーンにも注目していただきたいです。ウィルが塔に昇って、エルフィとの約束を果たすという大きな軸がありつつ、ウィルの出生や能力の秘密、謎の魔導士の目的、魔法学院の生徒たちの成長も一緒に描かれていくので、是非シーズン2も楽しんでください。
[インタビュー/永井和幸]