高尾山麓『ろくざん亭』3/31に閉店。古民家再生の癒し空間に別れ
八王子市高尾町にある古民家料亭『ろくざん亭』が、2025年3月31日をもって閉店しました。2018年の開店以来、和モダンの癒やし空間として親しまれてきた人気店に、静かに幕が下ろされました。
和モダン建築の古民家料亭『ろくざん亭』
高尾山口駅から徒歩10分。『ろくざん亭』は、長野・新潟の古民家6軒から集めた古材を使用した独自建築が話題となりました。150年以上前の梁や明治期の骨董品が配された店内は、「タイムスリップしたような空間」とも言われていました。
多くの人々の笑顔や会話が響いたこの場所が静かに幕を閉じたことは、地域の文化や歴史の一部が消えてしまうような寂しさを感じさせます。
所在地:東京都八王子市高尾町2002
閉店のお知らせ
閉店を知らずに食事の予約を取ろうと電話をかけたところ繋がらず。4月16日に現地を訪れると、店頭には「閉店のお知らせ」が掲示されており、営業終了が確認できました。
古民家の古材が醸し出す独特の趣、そこで味わった季節の料理、そして訪れるたびに感じた心地よい安らぎ。それらがもう二度と味わえなくなる寂しさは、言葉に尽くせません。『ろくざん亭』が紡いできた物語がこれからも人々の心の中で生き続けることを願いつつ、その閉店の悲しみを胸に刻みたいと思います。