泉区在住 市村さん 絵本で食品ロス削減訴え コンテストで優秀賞〈横浜市戸塚区・横浜市泉区〉
江戸川区で配布
泉区和泉中央北在住の市村瞳さんがこのほど、東京都江戸川区主催の食品ロス削減をテーマにした絵本コンテストで優秀賞を受賞した。応募された17作品のうちの最高賞で、市村さんの作品は絵本として製本され、江戸川区内の保育園・幼稚園や図書館に配布された。
市村さんは主婦として子育てに専念してきたが、娘の光さんが今春から小学生になるのにあわせてイラストレーターとしての活動を開始。「締め切りが迫る中で急いで応募したので受賞には驚き。自分の作品が絵本になるのは感慨深い」と喜びを語った。
身近な「豆腐」題材に
受賞した市村さんの今作は「とうふのとうこちゃん」。スーパーに並ぶ豆腐のキャラクターが売れ残り、賞味期限が近づく中で食品ロスを減らすために親子が買っていくというストーリー。一冊を泉図書館にも寄贈したという。
食材として豆腐を選んだのは「子どもたちにとっても身近な食材で、形もシンプルなのでキャラクターにしやすかった」と市村さん。
昨年度、神奈川県のコンクールでも優秀賞を受賞した市村さんは「今度は出版社のコンクールにも応募していきたい。狭き門だと思うけど、より多くの人の手に届く絵本が作れたら」と今後の展望を語った。