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おうちごはんを隠し味で絶品に!夏野菜のラタトゥイユは酢じょうゆを…料理家ちおりさん

たべぷろ

キッチンにある基本の調味料を使った簡単な隠し味で、おうちごはんが絶品になると、いま話題の料理家ちおりさん。初のレシピ本は発売1カ月で5万部を突破し、インスタグラムのフォロワー数も25万人に! 「夏野菜が大好き」というちおりさんに、夏の定番メニューをおいしくする秘訣や、おうちごはんに飽きた時のヒントを教えていただきました。

味が決まるまで、何度も試作 突然「この味だ!」とひらめくことも

我が家の夏野菜料理といえば、なす、パプリカ、ズッキーニ、たまねぎを使ったラタトゥイユです。トマトソースには、しょうゆやみそを入れるとコクが出るので、最初はラタトゥイユにもしょうゆを加えていました。でも、なんとなく味がぼやけていて…。

私は味がピタッと決まらないと気がすまない性格(笑)。だから、どんな料理にもいろいろな調味料を加えながら、何度も試作するんです。突然「この味だ!」と決まることもあれば、怪我の功名の場合もありますね。ラタトゥイユも何十回もつくる中で、ほんの少し酢じょうゆを加えたら、味が引き締まって、おいしくなりました。正直、何が隠し味かは分からないのですが、いろいろなレシピと比較すると、酢じょうゆがそうかなって。また、仕上げにかつおぶしをトッピングするのもオススメです。

ピーマンが大好きで、豚バラピーマンもよくつくります。甘酢を加えると、さらにおいしくなりますよ。

私は北海道在住で、夫は単身赴任中。つくった料理を冷凍して、クール便で送っています。レシピ本にも掲載している、鶏むね肉を使った「シーザーチキン竜田」も送れるんです。揚げ物を冷凍する時のコツは、粗熱が取れたら一気に冷凍すること。食べる時は冷蔵庫で半解凍した後、レンジでチンすれば、揚げたてほどではありませんが、食感も楽しみながら、おいしく食べられると思います。

趣味はスーパーのはしご♪ 商品パッケージが新メニューのヒント

料理の仕事をするようになって1年4カ月ほどが経ちます。新メニューがひらめくのは、スーパーに行った時が多いですね。というのも、私の趣味はスーパーのはしご(笑)。いろいろな店に行って、お菓子やレトルト品などのパッケージを見て回ります。裏面の詳細情報ではなく、表に書いてあるネーミングを見て、これとこれを合わせるとおいしくなるのかなって。

とくに中華調味料のレトルト品は参考にしているので、新商品には詳しいかもしれません(笑)。

安く手に入る特売の野菜と肉を組み合わせて、つくってみることもありますね。

いつも行っているスーパーの中でもお気に入りは、イオン。新鮮な野菜がすぐに目に入る商品陳列や、トマトの量り売りもうれしいですね。1周目は視察。必ずすべてのコーナーをチェックし、2周目から買い物に入ります。

月に2回ほどのオフの日は、決まってコンビニ巡り。近所にあるすべての店を回り、揚げ物の新商品があれば、必ず購入。味わいながら、何が入っているのか、スパイスがなくても、この味に近づける方法はないかと考えています。あとは、デパ地下に行って盛りつけを見て回ったり。地道に歩いて探すのが好きなので、結局、休みの日でもリサーチしていますね。

新メニューをつくっていると、失敗することも。でも、失敗から学べることやヒントになることも多いので、必ず食べるようにしています。また、成功した料理と失敗作を食べ比べたり、冷めた味をチェックしたりと、きっと1日に食べる量は、一般女性の2倍以上。おかげで、この1年で太ってしまいました(苦笑)。

おうちごはんに飽きたら「お店屋さんごっこ」がオススメ

2人の娘は高校3年生と中学2年生。週末も部活があるので、朝のお弁当作りは、ほぼ休みがないですね。午後からレシピ開発をしているのですが、娘たちが帰宅する夕方までには終わらせると決めています。子どもとの時間を大切にしたいですし、お母さんモードに切り替えることでメリハリがつきますから。

先日、娘たちと焼肉屋さんに行く予定を立てていたのですが、自粛期間になって結局行けず…。その時に思いついた料理が「ネギ塩カルビ丼」です。

焼肉屋さんに行くと、必ずネギ塩を注文して、焼いたお肉と一緒に食べていたので、それっぽいメニューをつくろうと思って。娘たちも喜んでくれました。おうちごはんに飽きたら、お気に入りの店で食べているような料理をつくって、「お店屋さんごっこ」のようにすると、子どものテンションも上がるし、楽しめると思います。また、おうち時間が増えて太ってしまった時は、野菜をいっぱい使って蒸し焼き調理をするのがオススメです。

今後は、特売や余りがちな野菜を簡単に大量消費できるレシピ開発に力を入れていきたいですね。それと、忙しいお母さんのために、子どもが喜ぶ、冷凍ストックができるレシピもつくっていきたいと思っています。

時々、知人の花屋で手伝いをしていることもあり、たまには料理が苦痛だと感じることも。でも、家族の「おいしい」という言葉が励みになっています。誰かのために–それが料理をつくる一番のモチベーションになるのかなと思います。

プロフィル

料理家。北海道札幌市在住、17歳と13歳の娘の母。働く主婦、子育て中ならではの等身大の料理が人気を呼び、インスタグラム(@chiori.m.m)のフォロワーは25万人超(2021年4月現在)。食品メーカーや企業のレシピ開発、月刊料理情報誌掲載、コラム執筆多数。2月に初の著書『とことん味にこだわった! ちおりの簡単絶品おかず』(宝島社)を発売。

『とことん味にこだわった! ちおりの簡単絶品おかず』
ちおり著/宝島社 定価:990円(税込)

◇百菜元気新聞の2021年6月1日号の記事を転載しました。

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