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旅するライダーのんさんのバイクライフを聞いた

MOTOINFO

バイクと出会ってから、どこへ行くのもバイクとともに出かけているライダーののんさんは、今やX(旧Twitter)のフォロワーが4000を超えて発信力を持つまでになっています。日本全国の絶景を美しい写真とともに広く紹介するのんさんのバイクライフをフォーカスします。

のん@バイク女子部No.900s

バイクとの出会い

のんさんのバイクライフは約6年前にスタートしました。普段の足にと、ホンダ・ディオ50を購入したのがきっかけです。当時はバイクそのものにあまり興味はなく、単に“足”として乗っていたといいます。しかし、いろいろと制限のある原付バイクに乗っているうちに「125ccのスクーターに乗りたいと思うようになった」とのこと。そこで、3年前に普通二輪免許を取得しました。

「当時は125ccのスクーターに乗りたかっただけで、本当は小型限定AT免許で良かったんですが、夫が『どうせだったら250ccまで乗れる普通二輪免許を取ったらどう?』と助言してくれて、その流れでですね」

ライダーであるご主人によって、普通二輪免許取得を決意し、教習所に通うことになりました。教習所は比較的スムーズに卒業できたんですが、そんな中でも苦労したのが坂道発進と急制動だそうです。

「特に坂道発進が大変でした。『クラッチをつないでいくとと音が変わるポイントがある』って言われたのですが、『どこどこ?』って感じで、全然コツを掴めなくて(苦笑)。急制動も、怖くてついクラッチを握っちゃって……スクーターの癖が出てたのかもしれないですね」

今では見極めで落ちた際に追加料金を支払わなくてもよいプランを用意している教習所もあります。しかし、のんさんはそんなプランに申し込んでいなかったため、見極めに落ちると追加料金が発生してしまうとのことで、「YouTubeを見て、必死にイメージトレーニングをしてから教習に挑みました」と笑います。


無事に普通二輪免許を取得でき、念願だったホンダ・リード125を購入したのんさん。しかし、やっぱり普通二輪免許を持っていることから大きいバイクにも乗りたくなってきました。

「ちょうどホンダ・GB350が発表されたタイミングだったんです。バイク専門誌やインターネットで見た瞬間、もう『これしかない!』と思いました。それで近所のHonda Dreamに行って、予約できるか聞いてみたら『はい、できますよ』ってすごく軽い感じで言われて(笑)。『うわー、予約できるんだ! じゃあ、買います!』って、実物を見ずにGB350Sを予約しました」

今ののんさんのバイクライフが始まった瞬間でした。

のんさんのツーリングライフ

2022年、那珂湊に向かう途中、桜が咲く茨城の公園にて(撮影:のんさん)

GB350Sの魅力について、のんさんは「見た目ですね。クラシックな雰囲気と空冷フィンが綺麗なエンジンに一目惚れしました」と笑顔で答えます。そして、実際に乗ってみても、スクーターとはまったく違う操作感やエンジンのパワーに圧倒されたそうです。

「スクーターはアクセルを回すだけで走りますけど、GBはクラッチもあるし、ギアチェンジもしなければならない。納車直後は『なんでこんなのに乗っているんだろう?』って思いましたけど、すぐに『あ、この操作が楽しいんだ!』って気づきました。それからは、ギアチェンジがあるバイクに乗って良かったと思うようになりましたね」

GB350Sの使い道はもっぱらツーリング。埼玉県在住ののんさん、バイクに乗り始めた頃のお気に入りルートは秩父方面で、そこから房総半島や伊豆半島まで足を伸ばすことも。特に、初めて房総半島に行ったときは「すごく遠くまで来た」と感動したことを今でも覚えているそうです。スクーターは基本的に近所の買い物や通勤などで乗っていたので、GB350Sとの用途は明らかに違うものとなりました。


2022年、千葉・房総半島の海辺で(撮影:のんさん)

休日のたびに、あちこちツーリングに出かけるようになったというのんさん。ご主人や友だちと一緒に走ることもありますが、最近はひとりで気ままに出かけることも増えました。

「例えば綺麗な景色だなと思っても、誰かと一緒だと、やっぱりパッと戻るわけにはいかないですよね。それがもどかしく感じるときがあって……。もちろん、友だちは『いいよ』って言ってくれるんですけど、あんまり振り回すのも申し訳ないですからね。友だちと走るのも楽しいですけど、ひとりで走るのが好きなんです」

綺麗な景色とバイクを絡めた写真を撮るのが、のんさんのツーリングでの大きな楽しみです。そして、その写真はSNSを通じて、多くのライダーやフォロワーから支持されています。

写真へのこだわり

2022年、埼玉・秩父の武甲山を向こうに眺めながらの一枚(撮影:のんさん)

のんさんといえば4000人に迫るフォロワー数を誇る「X(旧Twitter)」や「インスタグラム」などへのSNS投稿が人気。美しい風景と愛車を入れ込んだ写真は高い評価を得ています。


しかし、聞いてみるとカメラに凝り出したのはバイクに乗り出してからとのこと。はじめはスマホで撮影していたのですが、1年ほど前に「もっと良いカメラで撮ってみたい」と思うようになり、ミラーレス一眼カメラの CANON・EOS RPを購入しました。レンズは35mmと100-400mmの2本です。


バッグにカメラを忍ばせて、良い景色を見つけたらフラッと立ち寄る……これがのんさんのツーリングスタイルです。ただし、写真の構図に悩んで、同じ場所に1時間ほどいることも少なくないそう。

「良い構図をパッと見つけて撮影できる友だちがいるんですけど、その子と一緒にツーリングに行ったときは真似をして、あとで写真をチェックして復習しています(笑)」

さらに撮影した写真はSNSにすぐにアップするのではなく、画像編集ソフトを使って現像・補正を施すというこだわりっぷり。そうして頑張って撮った写真にたくさんの「いいね!」がもらえると「モチベーションアップにつながります」と、のんさんは言います。

安全面で気をつけていること

カメラを持ち、季節を問わずにあちらこちらを走るのんさんは、もちろんウェアにも気をつけています。

「基本的にはマックスフリッツのウェアを着ることが多いですね。クラシカルなバイクにも似合うデザインが気に入っています。あと、今乗っているバイクは海外製の大型バイクなのですが、アップマフラーが暑すぎるのでロングブーツは必須です(笑)」

また、ヘルメットはフルフェイスが基本ですが、この猛暑ではヘルメット内に熱がこもって逆に危険だと感じ、SHOEIのオープンフェイスを被っているそうです。

愛車とともに日本全国を巡る発信者

2022年6月、神奈川県開成町の紫陽花まつりにて(撮影:のんさん)

バイクとカメラとSNS……バイク自体の魅力は昔から変わらなくても、その楽しみ方は時代によって大きく変わってきています。のんさんのように、素晴らしい写真や素敵なバイクライフを発信してくれると、その模様を目にするだけで一緒に楽しめ、そして自分もと走り出したくなるでしょう。皆さんも今後のお休みに愛車で走り出しましょう!


お問い合わせ先:のん@バイク女子部No.900s X(旧Twitter) 、OGISHIMA COFFEE Antiques / 荻島珈琲

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