アユのトモ釣りで35匹キャッチ【三重・櫛田川上流】群れ狙いと岩盤狙いが奏功
7月21日、地元の三重県・櫛田川に釣行した。解禁日は全体的に魚が小さくいまひとつだったが、釣友から魚が大きくなって数も出ていると聞き、喜び勇んで午前7時に組合長宅に到着。オトリを購入して状況を尋ねると、ポイントむらはあるが釣れているそうだ。
旧乙栗子橋下流のポイントでアユのトモ釣り
まずはマイポイントの旧乙栗子橋下流の消防スロープ下流に入る。水位は10cm高で濁りなし。山間部のため水温は低く気持ちの良い天気だ。
一つ目のいかにもな瀬は捨てて一段下の開きに入る。左岸側に立って川の中心から広く探るが反応なし。ならばと鉄板ポイントの石裏のヨレにオトリを入れると早速反応が出た。
オトリを止めると目印が一気に1mほど横飛びするアタリ。慎重に取り込んだのはまだ白っぽい20cmだ。
石裏のヨレでアユヒット
オトリを交換してすぐ下の大石の頭まで入れると、明らかに追われているのに掛からない。最初のポイントで止めて泳がせていると同じサイズが掛かる。小さい群れが入っているようだ。
先ほど掛からなかった大石まで持っていくと一発で目印が吹っ飛んだ。引きを楽しんでタモに収めたのは20cmの黄色いアユ。黄色い魚を期待して大石や波立ちを狙うが続かない。狙いを変えてすぐ下流の石裏のヨレに入れると18cmが掛かった。
右岸寄りの溝で連発
少し右岸寄りの溝に入れると、明らかに今までと違う反応が出た。オトリを止めると一発で20cm。オトリをかえてもう一度入れると、同じ反応で連発。追われているというより数匹の魚がワシャワシャしている感じだ。
ここで前アタリを取って良型を3匹追加。反応がなくなったので下流の同じようなポイントを狙ったが、少し小さめの魚が掛かった。もう一度上流に戻り朝掛からなかった波立ちを狙うと、時合いなのか入れば一発。気持ち良く掛かってくれたが続かなかった。
新たなポイントは不発
ポイントをずらして拾い釣りをするが反応が悪くなったので、車に戻り解禁特集で紹介した一里塚へ移動した。桑原トンネルを越えてすぐ左の駐車スペースに車を止めて川へ降りる。橋直下の淵尻はピカピカに磨かれすぐにでも掛かりそうだ。
左岸側に渡り、オトリを送ると一発でガツンとアタるがケラレ。逆バリを打ち直して狙うが反応なし。ここを諦めて上の流れ込みから岩盤を狙うが、まさかの無反応。
上流に移動し真っ黄色をキャッチ
上流に移動するとヘチから魚が一気に走る。ここは魚影が濃いようだ。川の真ん中に立ち、群れアユ狙いで小砂利底の平瀬を静かに上流に泳がせる。群れに入り、ラインを張ると久しぶりのアタリ。散らさないように魚を水面に出さず下流に引き寄せてタモですくう。この釣り方で16cmを数匹追加した。
上流に移動。淵の左岸側が岩盤のポイントで真っ黄色が掛かる。淵の右岸側の岩盤を狙って下流から泳がせると、ここというポイントでは確実に釣れるが1匹。着いているのは少ないようだ。
さらに上流に進む
あまり粘らず静かに上流に移動、一面岩盤底と大石の波立ちのいかにものポイントに来た。まずは流れ出しの溝を狙うと白っぽい16cmが掛かる。ここは群れが入っているようで1匹追加した。
続いて本命の波立ちを狙うと、気持ち良く目印が消し込まれた。17cmと意外と小ぶりだが、湖産特有のプリっとした良いアユだ。今度は岩盤底をゆっくり引き上げると、流れの走っているポイントからは黄色いアユが掛かってくれた。
一通り流れを引き上げた後はヨレや落ち込みを泳がせる。そうすると先ほど掛からなかったポイントでも黄色いアユが掛かる。石の頭、横を丁寧に狙うことでポツリポツリと追加できた。
橋の流れ込みでの大物ゲット
下流に移動して先ほど掛からなかった橋の流れ込みの岩盤を狙うと一発で20cm。これをオトリにしてケラれた淵尻を狙うと、前アタリの後に一気に目印が消し込む。下の落ち込みに走られる前に強引に取り込んだのは20cmオーバー。先ほどのリベンジを果たした。
車に戻り、小学校下のエン堤で群れと黄色い魚を8匹追加し、午後3時に納竿。15~21cm35匹と満足できた。櫛田川の状況だが、とにかくアユは多い。午前中は群れを中心、昼から岩盤と白泡を狙うと面白いと思う。
<週刊つりニュース中部版APC・石橋英之/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年8月16日号に掲載された記事を再編集したものになります。