パラボディビル初開催 部位別審査 全国先駆け
(一社)神奈川県ボディビル・フィットネス連盟(松浦勝彦理事)主催の関東ボディビル選手権大会が8月31日に茅ヶ崎市民文化会館で開催された。その中で、初の試みとして神奈川オープン・パラボディビル大会が実施された=写真。
車いすボディビル大会は今まで各地での開催実績があったが、同連盟は「車いす以外の障害の人たちにも開かれた大会を」と、開催に至った。トレーニングできる部位別の比較審査を行い、胸、背、腕、腹、足、筋肉量の6部門を設け、さまざまな障害のある5人が参加した。
初回王者は足以外の全部門で1位となった三浦浩選手。右手首欠損の障害の富田誠選手(茅ヶ崎在住/スポーツマインド寒川)も出場し、入賞した。
参加者からは「選手の障害が度合いも含め違うので、部位別は公平性においてとても良かった」「私が大会に出ても良いのか悩んだが、ジム仲間の後押しと叱咤激励があり参加した」「出場したくてもハンデゆえ出られないジレンマを打破し、ハードルを下げて受け入れてくれて感謝しかない」「今後も続いていき参加者が増えるよう手伝いたい」などの声があがっていた。
(公社)日本ボディビル・フィットネス連盟の青田正順会長(スポーツマインド寒川代表)は「障害のある人たちが積極的に体作りや健康管理に興味を持ち、その一つとしてウェイトトレーニングを選んでくれることはうれしい。初めて行った方法が、全国に広がってほしい」と話した。