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直江津沖の「電気ブリ釣り」で11.2kgの極太寒ブリを捕獲成功【新潟・里輝丸】

TSURINEWS

電気ブリ釣りで仕留めた11.2kgのブリ(提供:TSURINEWSライター・灰野広武)

最近、日本海側で10kgを超える寒ブリが釣れているとの情報をキャッチし、釣り仲間とともに新潟・直江津港の里輝丸から出船した。狙うは極太の寒ブリ。前便では船中40尾以上の釣果があったと聞き、期待に胸が高鳴る。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・灰野広武)

直江津港から出船して電気ブリ釣り

最近、日本海側で10kgを超える寒ブリが釣れていると聞き、釣り仲間と新潟は直江津港の里輝丸からそれを狙いに行った。

筆者の自宅がある東京からは車で約5時間の道のり。渋滞は多くない道だが、余裕を持って出るのが安心。また、途中で出船可否の電話がかかってくる場合があるので、船宿から伝えられた時間には出られるようにしておこう。

港に着いたら、船着場で荷物を下ろしてから駐車場に向かう。乗船に向けて準備をしていると、前便の船が帰ってきた。

里輝丸(提供:TSURINEWSライター・灰野広武)

釣果を聞くと、入れ食いの時間があり、船中40尾以上釣れたとのこと。丸々としたブリが大量に船から運び出されるのを見て期待が高まる。

釣り座はくじ引きで決める形で、今回は運良く1番を引き、左舷のトモ側に入った。

22時半に出船し、1時間ほど走ったところでアンカーを下ろし、船上と水中のライトが点灯されると昼間のような明るさとなる。魚が集まるまでには少し時間がかかるようなので、仕掛けはこのタイミングで用意しても良さそうだ。

仕掛けについて

仕掛けはシンプルな胴突きだが、10kgを超えるブリをオマツリさせないよう全力で巻き上げるため、それに耐えうるかなり太い仕掛けを使用する。

仕掛け(提供:TSURINEWSライター・灰野広武)

今回はハリス35号、幹糸40号の市販仕掛けを選択。やや高いが、自作はかなり大変なので手間を考えると買った方が無難だ。餌は小型のヤリイカ、またはスルメイカを1杯チョン掛けにする。

電気ブリで使用するエサ(提供:TSURINEWSライター・灰野広武)

タックルについて

タックルはPE8号以上を巻けるリールに、300号のオモリを背負える竿が必要となる。今回はレンタルタックルを使用。船電源だとパワーが不安定になると聞き、高出力のリチウムバッテリーを持参した。

ロッド:レンタルロッド(300号を背負えるもの)
リール:プレイズ4000
道糸:PE8号
仕掛け:胴突き仕掛け(幹糸40号、ハリス35号(12m)、4本針、サニーカゴM、オモリ300号)

電気ブリのタックル(提供:TSURINEWSライター・灰野広武)

釣行開始

準備ができたら、枝間が広いので絡まらないように注意しつつ、オモリからゆっくり下ろしていく。

タナは底を狙うことが多いようで、この日も終始オモリが底を叩く程度にした。
基本的にはブリの回遊を待つ釣りだが、コマセで寄せるので序盤はどんどん入れ替えて撒き続ける。

また、フグが湧くことがあり、10分に1回くらいは仕掛けを確認し、ゲソが無くなるほど齧られていたら交換した。

前便があれだけ釣れていたし、すぐに来るだろうと思っていたが、全く気配がない。開始から1時間後にようやく船中で1尾出たが、期待していた爆釣という2文字は完全に頭から消えていた。

11.2kgの寒ブリをキャッチ

これはもう駄目かもしれない……。そう思いながらも置き竿を見つめていると、急に竿先が浮いた。オマツリか? と思ったが、明らかに竿先が暴れている。これは魚だ。

慌てて電動リールの巻き上げをONにすると、300号を背負っても先端しか曲がらなかった竿が海面に突き刺さり、PEラインが軋む音が耳に届く。これはでかい。興奮気味で周りが見えなくなっていた私に、仲間が「竿持ってみたら?」と提案。

ものは試しと、キーパーに掛けたまま持ち上げてみると凄まじい重さ。長竿というのもあるが、それにしても重い。必死に耐えていると、時折強烈に「ガガガッ!」と首を振るような抵抗があり恐怖するが、緩めるとオマツリによるバラシの危険があるので覚悟を決めて巻き続ける。

かなりの大物が掛かっている様子(提供:TSURINEWSライター・灰野広武)

そして、巻きを緩めなかったのが幸いしたのか、オマツリすることなく仕掛けに到達。ここからもスピード勝負。一気に手繰り寄せると、巨大な魚影が浮き上がった。

ファイト時間が短いので、水面でもかなりの抵抗を見せたが、なんとかタモに収まったのは11.2kgの立派な寒ブリだった。上がった瞬間、思わず叫んでしまうほどの魚だった。

11.2kgの寒ブリをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・灰野広武)

最終釣果

その後は、たまにフグのアタリがある程度で、この1本のみで終了。船中でも4本と、かなり厳しい日だったようで、本当に運に恵まれた。

コツというものはあまり無いように感じたが、強いて言えば、餌はケチらずに釣り餌専用、もしくは鮮度の良い食用のものを選ぶのが良さそうだ。

あとは、防寒対策は過剰なくらいするのが安心。念のために買っておいた電熱ベストのおかげで、この日は終始快適に過ごすことができた。

帰宅後、捌いてみると腹側はもちろん、背中側までサシがしっかり入っていた。

まな板に乗り切らないサイズ(提供:TSURINEWSライター・灰野広武)

まずは刺身で食べてみると、とろける旨さ。寒ブリは10kgを超えるとキロ単価が上がると聞いたが、これは納得である。

ブリの刺身(提供:TSURINEWSライター・灰野広武)

何にしても旨いが、個人的にはしゃぶしゃぶが一番。特に脂の強い腹身は、粗塩を少し振ると絶品。これは毎年遠征しよう、そう思わせる魚だった。

ぶりしゃぶ(提供:TSURINEWSライター・灰野広武)

<灰野広武/TSURINEWSライター>

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