伊賀・名張両市にクマアラート 運用後初の発表 三重県
三重県は6月5日、伊賀地域でツキノワグマの目撃情報が相次いだことを受け、伊賀農林事務所管内の伊賀市と名張市にクマアラート(注意報)を発表した。期間は8月4日までの2か月間。昨年8月の運用開始後、同事務所管内での発表は初めて。
6月3日に伊賀市と名張市で各1件の目撃情報があり、管内の6月の出没件数が基準値を超えたため、発表した。県は両市と連携し、防災行政無線などで注意喚起を行う他、登山道や観光施設に看板を掲示するなどして注意を呼び掛ける方針。
県内では他に尾鷲農林水産事務所管内(尾鷲市、紀北町)と伊勢農林水産事務所管内(伊勢市、鳥羽市、志摩市、玉城町、度会町、大紀町、南伊勢町)で注意報を発表している。
県が注意呼び掛け
県はクマアラートの発表に合わせ、住民に対して次のように呼び掛けている。
熊に出遭わないために
・山野(森林内)などに立ち入る際は、鈴、笛、ラジオなどの音のするものを携帯し、単独行動は避ける。
・早朝や夕方、雨や風の強い日に山野(森林内)などに立ち入る際は特に注意する。
・見通しの悪い場所に不用意に入らないようにする。
・熊の餌となるもの(生ゴミ、不要となった果実や農作物など)は除去し、熊を誘引するもの(家畜飼料、塗料や燃料など)は鍵のかかる場所で保管するなどして適切に管理する。
・栽培している農作物やミツバチの巣箱などは、電気柵で囲うなど適切に管理する。
・藪を刈り払い、熊が出没しにくい環境をつくる。
熊に出遭ってしまったら
・熊から目を離さずにゆっくり後ずさりしながらその場を離れる。
・熊が襲ってきたら、避難または防御姿勢をとる。
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