ライトアップされた大鳥居をめがけた「たのも舟」がゲリラ豪雨で転覆 今年の「たのもさん」
観光地・宮島で2024年9月3日(火)に伝統民俗行事「たのもさん(四宮神社祭)」が開催されました。
紅葉谷公園にある四宮神社では夕方から大祭が行われ、宮島の島民が集まって賑わい、子供たちはかき氷や縁日コーナーなどの露店を楽しみました。
中には、この日宮島に宿泊している観光客や外国人の姿もあり、宮島のローカルな祭り体験を楽しんでいました。
会場には、たのもさんで海に流す「たのも舟」が展示され、地元の子供達や宮島で商売をしているお店などが作った舟がズラリと並んでいます。大祭に訪れた参加者は舟の出来上がりについて感想を言いながら見学して回っていました。
「たのも舟」には五穀豊穣や商売繁盛、そして平和へのメッセージが書かれており、作り手それぞれの想いが舟に乗せられています。
19時からは、野外コンサートが行われ、琴とフルートの音色が夜の紅葉谷公園に響き渡りました。
野外コンサートが終了すると、厳島神社の神職により「たのも舟」のお祓いが行われ、準備が整うと厳島神社へ移動。
火焼前(ひたさき)と呼ばれる厳島神社の先端に「たのも舟」が集まると、大鳥居に向かって手流しで流されて進んでいきました。
舟にはろうそくの明かりが灯されて、幻想的な光景を作りながら大鳥居に向かっていましたが、ここでゲリラ豪雨が襲います。たのも舟のろうそくはあっという間に消えて舟は転覆。
それでも舟は進んでいきましたが、大鳥居をくぐることなく転覆した舟が沖に点在して残念な様子となりました。
その後、およそ30分で雨が上がったので残りの舟が全て流されると、大鳥居をくぐり始める舟が出てきました。
舟を追いかけながら見学していた島民からは安堵の声が聞こえ、今年の伝統行事も無事終了しました。