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任天堂が人気ゲーム機「ニンテンドースイッチ」後継機を来年3月末までに発表すると明言!

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任天堂は5月7日、家庭用ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」の後継機を2024年度中に発表する予定と公表しました。任天堂の戦略について、サブカル専門ライターの河村鳴紘さんにSBSアナウンサー松下晴輝が話を聞きました。

 松下:「ニンテンドースイッチ」の後継機がどんなものでいつ発売なのか、全く分からない状況なんですが、ゲームファンは盛り上がっていますね。

河村:そうですね。日本国内だけで3400万台以上、全世界では1億4000万台を出荷しているゲーム機の後継機なので、日本だけではなく世界からも注目されていると言っていいでしょう。ニンテンドースイッチは、テレビに接続しても携帯して遊んでも楽しめるという方向性でヒットしました。

一方で、発売から7年が経ち、「もっと高いスペックのゲーム機で遊びたい」「ゲームの読み込みがもっと速い方がよい」「きれいな画面で遊びたい」といった声が挙がっていました。

松下:スイッチのゲームソフトはコロナ禍に流行した「あつまれ どうぶつの森」や対戦型の「スマブラ(大乱闘スマッシュブラザーズ)」「スプラトゥーン」など名作が多いですよね。

河村:本当にそうですね。

ゲーム機の世代交代は難しい

松下:任天堂のゲーム機は6年周期で世代交代していると聞いたことがあります。2017年3月発売のニンテンドースイッチは8年目に突入していますね。

河村:ゲーム機の世代交代、つまり新型機へのチェンジはビジネス上のリスクがあるんです。世界で1億台以上を出荷した任天堂「Wii(ウィー)」は、後継機の出荷数が8分の1の1300万台強まで落ち込んでしまい、オンラインサービスを終了しました。

松下:「Wii U(ウィー・ユー)」ですね。

河村:懐かしいと思う人もいるかもしれませんね。世界で1億5000万台売れた携帯ゲーム機の「ニンテンドーDS」も、日本では後継機の「ニンテンドー3DS」がよく売れたのですが、欧米で苦戦し、前のモデルの半分の7500万台ほどにとどまっています。そのため、成功したゲーム機はできるだけ引っ張って、しっかりビジネスをした方が利にかなってるという構造になっています。

松下:ニンテンドー3DSはヒットしているイメージがあったので、半減とは驚きました。そうなると、ニンテンドースイッチの後継機もビジネス的には不安がありますね。

河村:今も売れているスイッチを無理やり変える必要はありませんからね。ゲーム機は一般の人にとっては高価です。比較的安い「ニンテンドースイッチ ライト」でも2万円以上します。 特にライトユーザーは、せっかく買ったゲーム機なので長く遊びたいですよね。

スイッチのソフト、累計販売数は12億本超

松下:ニンテンドースイッチは今も本体とソフトの売り上げが好調なんでしょうか。

河村:そうですね。ゲームのビジネスはゲーム機本体の利幅が少なく、ソフトで利益を稼ぐ仕組みです。スイッチのソフトは現段階で累計12億本以上売れているんですよ。

松下:12億本以上!? すごいですね〜。

河村:大ヒットしたWiiやニンテンドーDSでも、ソフトの累計販売数は10億本を超えていませんからね。いかにスイッチのソフトが売れているかが分かるのではないでしょうか。

後継機でも遊べる? 発売時期は?

松下:そんなスイッチの後継機の注目すべきポイントは?

河村:商品の「詳細」「価格」「発売のタイミング」という3つのポイントがあります。まず商品の詳細ですが、今のソフトが後継機でも遊べるのか気になりますよね。

価格は、経済状況や部品などのコストを考えると高くなるんじゃないでしょうか。ゲーム機は高いと売れ行きが鈍るので気になっています。発売時期は、2025年3月ぐらいまでに出すのか、もう少し延びるのかがポイントになります。

ゲーム機は、自分が買いたい時が買い替え時!?

松下:既存のスイッチを買うべきなのか、後継機の発売を待つ方がいいのか、悩んでいる人も多いと思うんですよ。

河村:あくまで私の意見ですが、今欲しいソフトがあるなら買ったほうがよいと思います。ゲーム機は発売当初に手に入るとは限りません。買えたとしても、やりたいソフトがないとがっかりしてしまうことがありますし、経済状況が厳しくなっているかもしれないので、買える時に買うのが大事です。ただし、迷っているなら無理をしないという考えもあります。

松下:スイッチの後継機を待つもよし、今買うもよしということですね。河村さん、ありがとうございました。

※2024年5月24日にSBSラジオIPPOで放送したものを編集しています。​今回お話をうかがったのは……河村鳴紘さん
サブカル専門ライター。20世紀末から大手メディアでゲームを中心に、アニメ、マンガなどを取材。ゲーム機のトラブル、メーカー対立、残虐ゲーム問題、倒産ネタにも突撃。2019年6月からフリーとして、ヤフーニュース個人(オーサー)で執筆、2020年5月にヤフーニュース個人の記事を顕彰するMVAを受賞。マンガ大賞選考員。歴史とスポーツ、ラブコメ好き。

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