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陸っぱりライトゲームタックルは「軽さ」で選ぶ時代 ロッドとリールで240gが基準か

TSURINEWS

ライトゲームでゲット(提供:TSURINEWSライター井上海生)

タックルの総重量は、なるべく軽い方がいいのは間違いないだろう。どんな釣りも基本的に竿を振り続け、リーリングを続けることになるので、竿もリールも軽い方が疲れにくい。とりわけライトゲームのアジングタックル、メバリングタックルでは、「タックルも何もかも軽く」が現代のトレンドとなっている。しかし、突き詰めればキリがない。許容範囲という点で、ここでは「最低限の軽さ」に触れたい。

ライトゲームタックルの自重の重要性

アジやメバルなどの魚を狙うライトゲームでは、魚も小さく、魚が出すアタリも小さい。そのため、総重量が重すぎるタックルは、使いにくい。筆者もまさか総重量が300gを超すライトゲームタックルを今手渡されると、「うーん」と苦笑する思いだ。

軽いほど小さな魚は釣りやすい(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

釣りの世界には、「軽さは感度」という言葉がある。どんな釣り物をやるにしても、潮の流れや、魚のアタリを感じ取るためには、軽いタックルで、ごくごく小さい情報も確実にとりたい。「軽さは感度」は間違いない。しかし、何事にも最大限があるように、最低限のラインもある。「これくらいの自重ならば大丈夫」――ライトゲームタックルならば、アジングでもメバリングでも、まあ240gほどだろうか。

エントリーモデルから考えるタックルの軽さ

ここでは、ライトゲームタックルにおいて求めたい「最低限の自重の軽さ」を、とある基準に沿って定義したい。その基準とは、「竿もリールもエントリークラス」ということだ。おおむね、どちらも実売1万円未満で買えるものを揃えて、「最低限の自重の軽さ」を考えてみよう。

まずは、リールからだ。D社のレガリスを例にとろう。最新の24レガリス1000番は、175gである。

続けて、ロッドだ。ロッドはメーカーが数多くあるので、ここでは、筆者がよく使うO社のアジングロッド5.7ftを例にとりたい。その重量は、約50gだ。

リール175g+ロッド50g=タックル総重量225gとなる。

メバリングロッドの場合、もう少し重くなる。またO社のロッドはかなり軽いので、一般的には60g程度に落ち着く。すなわち、ライトゲームタックルは「235gの総重量が、最低限求めたい軽さ」となるのだ。メバリングロッドは70g台もまだまだ多いので、245g程度まで。225g~245gに収まれば及第点。

軽いリールをうまく探そう(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

ちなみに、リールはあと1.5万円ほどプラスしてミドルハイクラスにすれば、20gほど軽くできる。これでまあ向こう5年は使えるかな、という合格点。ちなみに筆者が使用しているアジングタックルは195g、メバリングタックルは200gが総重量。なかなか頑張ってハイエンドにしても、そんなものだ。

「重すぎる」のはさすがにつらい

ことライトゲームにおいて、タックルが軽すぎるのはどこまでも爽快・大歓迎だが、逆に重すぎるのはかなり辛い。一度軽いタックルを持ってしまうと、もう、元には戻れなくなる。釣りの道具の軽さには中毒性がある、みたいな感じだ。

目安として、ライトゲームタックルでは、リールが200g、ロッドが70g以上となると、「ちょっと勘弁してください」と言いたくなるレベルだ。さすがに現代のLTタックルの自重ではない。

しかし根がビビリでチンケなライトゲームアングラーの私など、翻って知人のシーバスロッドやライトショアジギングロッドを持たせてもらったときなど、「こんなに軽くて大丈夫か……?」と心配してしまうのだが。それでも、どんな釣りでも「軽さは感度、かつ十分に丈夫」なのは間違いないらしい。

最軽量の追求はキリがない

フィネスの世界は日進月歩。今ではD社が出している1000番リールの最軽量は130gとなってしまった。アジングロッドは30g前後も何本もある。近い将来、アジングタックルに関してはもはや200gの総重量では産廃レベルといわれる日もくるだろう。それまで使い物になってくれるだけでも十分だが。

適度なところで自重の追求はやめよう(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

ともあれ、「軽さは感度」は確かでも、「軽さの追求」」はキリがない。2024年今現在は、ライトゲームタックル総重量は240gほどが最低限求めたい軽さで、200gまで軽ければ最上級。その程度でいい。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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