神戸女学院の校舎が山田尚子監督最新作のモデルに! 映画「きみの色」公開記念16都市キャンペーンが開催されました 神戸市
アニメ映画『きみの色』(監督・山田尚子)が公開を前に、タイトルの“色(いろ)”にちなみ、全国16の都市でプロモーションキャンペーンを開催。ここ神戸でも、OSシネマズミント神戸(神戸市中央区)で、山田尚子監督のティーチイン付き試写会が8月10日に行われました。
同作はそれぞれに悩みを抱えた3人の高校生がひょんなことから出会いバンドを結成し、音楽を通して友情を育みながら、ほのかな恋心も芽生える青春ストーリーです。
今回、主人公が通う高校が、神戸女学院をモデルに描かれていることから、会場には神戸女学院の学生や卒業生なども多く見られ、自校がもとになった校舎がスクリーンに映し出される様子を楽しそうに鑑賞していました。
上映後には映画で流れていた音楽と共に山田尚子監督が登壇。スクリーンを背景にして、興奮冷めやらない観客を前に、初のオリジナル作品への想いから、作中で主人公たちが演奏する楽曲についてなど、様々なトークが繰り広げられました。
京都出身の監督とっては、神戸は馴染みのある場所。今回、重要文化財でもある神戸女学院のヴォーリズ建築の美しさが記憶にあり、作品に投影したく、実際にロケハンに訪れ職員の方をモデルに何枚も写真を撮ったのだとか。
今回の構想について「まず思ったのは音楽を奏でる人たちの話を描きたいということ。音楽のある作品を通し、タイトルである“色”を表現すること考えました。アニメーションは映像作品なので、動きや音、そこに色があります。表現するためにたくさんの言葉を使わなくても 映像を見ていただいた方に感じとってもらえるような伝え方をしたい。そのために言葉や文章だけでは表現しきれない色をテーマにしました」と語る山田監督。
トーク後半では、挙手による3人のメインキャラクターや楽曲の人気投票や、神戸女学院の学生たちを筆頭に質問や感想が相次ぐなど、時間がオーバーするほどの盛り上がりを見せました。
「映画のモデルとなった学校に実際に通っている生徒の皆さんに見てもらい、私自身も興奮する1日となりました。少しでも作品を通しキャラクター含めこの映画を好きになってもらえたら嬉しいです」という言葉でトークショーは終了。公開は8月30日から、全国の劇場で上映されます。
<あらすじ>
高校生のトツ子は人が「色」で見えるが自分の色だけはみることができない。そんなある日、同じ学校に通う少女・キミと音楽好きの少年・ルイと出会う。それぞれが誰にも言えない悩みを抱えながら、バンドを結成。音楽で心を通わせながら、やがて訪れる学園祭、初めてのライブ。観客の前で見せた3人の「色」とは―。
公開日
2024年8月30日(金)