杉並区公園、新ルール試行開始
森本毅郎がお送りする、首都圏で一番聴かれている朝の情報番組。今日は地域にある「公園」の話題です。
杉並区 公園の新たな利用ルール試行
お子さんと利用する方も多いかもしれませんが、この公園について、杉並区は新たな利用ルールを試験的に運用しています。どんな内容なのか、杉並区役所みどり公園課長 大場将国さんのお話です。
杉並区役所みどり公園課長 大場将国さん
これまで杉並区の公園では「ボールの利用」は基本的に球戯場の中のみとなっていました。それが、今回のルールの試行においては、広場内であれば、小学校低学年までの利用ならＯＫです。また１人のボールを使った練習であれば、利用可能ですというふうにルールを変えています。花火については、これまで申請をしていただいて、許可をする形で利用を可能にしていたんですけど、今回のルール改正では、３９の公園で、おおむね５名程度までであれば、申し出などもなく、自由にご利用くださいと。どこの自治体もなんですけど、非常に悩みながら運営をしています。特に公園って生活に一番身近と言ってもいいくらい、あって当たり前の施設なんですよね。お互いを思いやって使っていただきたいというのが一番ですね。
ボールの利用は、これまで基本的に球戯場の中に限定。「柔らかいボール」の公園での利用は小学校入学前の幼児のみだったのが、小学校低学年まで可能になりました。また、例えば、サッカーのリフティングの練習など、１人でのボールの利用は、公園の広場でも、年齢制限なく可能になりました。
花火は今月３１日までの午後６時～８時まで、指定された３９の公園で、大人を含む５人程度であれば、手持ちの花火に限って、自由にできるようになりました。ただ団体は区のＨＰから届け出が必要となっています。
このほか、これまで自転車の乗り入れも禁止でしたが、自転車に乗るための練習であれば保護者の付き添いのもと、できるようになりました。
杉並区には区が管理する公園がおよそ３５０箇所あります。区では今年１月に公園の利用に関するアンケートを行って、区民の意見も踏まえて、今回、利用ルールを変更しました。
条件付きで公園で花火
新しいルールについて、利用する区民はどう感じているのか、まずは花火について、面積が４万平方メートルある、とても広い杉並区の桃井原っぱ公園で聞いてみました。
「嬉しいです。子どもたちとかも楽にできるんで。便利でいいなと思います。」
「２０分前くらいから来て待機していて、６時になった瞬間始めたけど、待ちきれなかった。めっちゃいいと思います、夏っぽいことできて。コロナとかで全然祭りとかもできていなかったから、いろいろ再開できてよかったなって。」
「６家族くらいです。団体です、予約して。嬉しいですね。やっぱり予約しないといけないってなると、今日もそうなんですけど、天気が怪しかったりするから、もしこれでリスケになっちゃったら、また予約しないといけなくて、枠空いているかな？とか心配だったので、少人数だったらＯＫならありがたいです。いろんなところでできるようになったら嬉しいです。」
午後６時から花火ができるんですが、取材した日は１０分以上前に来て時間になるのを今か今かと待っている方もいました。「少人数なら予約の必要がないのは、気軽に思い出作りもできて嬉しい」と話していました。杉並区では、花火ができる公園の夜間の安全パトロールを重点的に行っています。
ボール遊びも条件付きで可能に！
では、ボール遊びについても再び、桃井原っぱ公園で、お子さんや保護者のみなさんに聞きました。
「それはありがたいです、本当に。これからいっぱいここで遊べるし、これだけ広い公園なので、とても楽しみです。」
「子ども同士で当たらなければいいとは思うんですよね。注意しながら遊ぶのはいいと思います。」
「４年生です。サッカー、めちゃくちゃ嬉しいです。思い切り遊べるのはいいです。」
「公園、これしちゃダメ、あれしちゃダメってなると、結局ちょっと行き辛くなるというか、いろんな遊びがもっとできたら嬉しいです。」
「うちはサッカーをしているので、とにかくサッカーがしたくて、家に庭もないので、ボール遊びができるフェンスで囲まれたところ、わざわざそこまで行ったりしていたので、嬉しいよね。ここは元々しょっちゅう来ているんですけど、いい方向になればもっと来たいなと思います。」
「ちゃんとゲージがある公園だったらそれもいいとは思うんだけど、こういう大きい公園だと、今まで通りの方がいいかな。混み合ってるときは、危ないかなと思いますね。」
ボールを自由に使える公園も少ないということで、もちろん安全は第一ですが、都市部でも子どもが遊びに触れる機会を減らしたくない、という保護者のみなさんの思いも伝わってきました。杉並区では来年３月いっぱい、今回の新たなルールで試験的な運用を行って、意見を募るということです。
(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』取材・レポート：西村志野)
