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「ホタルの里」再生へ 小川川ワッカラ淵に地元町内会が餌のカワニナ放流

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 釜石市内有数のゲンジボタルの生息地として知られる小川川。東日本大震災後の周辺環境の変化で数が減ってしまったホタルの光を取り戻そうと、地域住民らが川の環境再生に乗り出した。12日、地元の中小川町内会(佐々木正雪会長、280世帯)が、ホタルの幼虫の餌となる「カワニナ」の放流会を開き、住民ら約40人が参加。以前、目にした美しい光景の復活へ期待を高めた。

 ホタル観察会も開かれる中流域の通称・ワッカラ淵が放流会場。始めに、釜石ホタル友の会の臼澤良一会長(73)がホタルの一生や発光の仕組みについて説明した。ホタルは卵から成虫になるまで約1年を要する。幼虫は約10カ月間、水中で生活。ゲンジボタルの幼虫は巻き貝の「カワニナ」を食べて成長する。カワニナは、きれいな川の指標にもなる生物で、ゲンジボタルの生息には良好な水質の河川環境が欠かせない。

参加者は初めにホタルの生態について学んだ


ゲンジボタルの幼虫が食べる巻き貝「カワニナ」


 震災前、無数のホタルが飛び交い、市民らの目を楽しませていた小川川だが、近年はその数が激減。震災後の流域への仮設住宅整備や台風豪雨の影響とみられる河川環境の変化が要因と考えられ、「そもそも餌のカワニナ自体がいなくなってしまった」という。

 再びホタルを増やす方策を模索する中、佐々木会長(72)が今年3月、上流域でカワニナの繁殖を確認。採集した約700匹を住民の協力を得てワッカラ淵に放流することになった。参加者はカワニナの姿を観察した後、小さなバケツに分けてもらい、流れの緩やかな場所に放流した。

放流場所のワッカラ淵。岸に近い浅瀬に放した


地域の未来を担う子どもたちも放流活動に協力


 兄弟3人で参加した菊池朝陽君(小佐野小6年)は「カワニナがホタルの餌になるのを初めて知った」。同所でホタルを見たことがあり、「夜に来ると点々と緑色に光りながら飛んでいるのが見えた。もっといっぱい飛んで、『きれいだな』と思えるような川になったらいい」と願いを込めた。

 同川は1993年ごろ、市のホタル再生モデル事業の対象となり、カワニナやホタルの幼虫の放流が行われた。ホタルの発光は繁殖行動の一種で、雄と雌の求愛のシグナル。住民らは黒いカーテンで家の明かりを外に漏らさないよう配慮するなど、地道な努力を重ねた。その結果、ピーク時には100匹以上のホタルが見られるまでに。地元住民だけでなく、広く市民が訪れる観察スポットになっていた。

数年後、この場所でたくさんのホタルが飛び交うことを願って…


 今回の放流の成果が判明するのは来年以降。佐々木会長は「小川川のホタルは釜石の宝。絶対に守っていきたい。今日は子どもたちもたくさん集まってくれた。若い親子にどんどん参画してもらい、保全活動の輪を広げていきたい」と話す。

 ホタルの発光は例年6月下旬~7月上旬。気象条件がそろえば、今年も間もなく光輝く姿を見られそうだ。

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