専門家が幅広い資産に分散させて運用する「投資信託」のしくみとは!?【眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話】
まずは投資信託のしくみを押さえておこう
専門家が幅広い資産に分散させて運用
資金運用の専門家(ファンドマネージャー)が投資家に代わり、集まった資金をまとめて株式・債券などの資産に投資する商品が「投資信託」です。個人で投資・運用を行う際は、銘柄選びなどのために企業分析といった知識が必要ですが、投資信託の場合は専門家に任せられるので、初心者にも取り入れやすい金融商品です。
また、投資信託は株式、国・企業などが発行する債券、不動産といったさまざまな資産を組み合わせた商品です。1つの投資信託を購入することで、幅広い資産に分散投資していることになります。 しかし、忘れてならないのは、専門家が運用する投資信託にもリスクが存在するということ。元本割れの可能性も理解して購入を決めましょう。
さて、投資信託の収益は3種類。まず1つ目が売却益で、運用開始時よりも売却時の基準価額(投資信託の価格)が高くなれば得ることができます。2つ目は分配金。これは決算時に支払われ、運用益を保有口数に応じて分配されます。なお、分配金の支払い回数は投資信託によって異なり、分配金が支払われてない場合もあります。最後の3つ目が償還金で、運用期間が設定された投資信託の場合、償還日(運用期間の最終日)に購入価格との差により得られる利益です。
投資信託の資金の流れ
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話』著:伊藤亮太